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The Dream is to any directions on the Current of the Clouds. 主に漫画、ライトノベルの感想などを更新、溢れるオタク思考が原動力です。



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[小説] 隠れ姫いろがたり -紅紅葉- 著:深山くのえ

「あっ、いけない。褒めるときは控えめに、でしたよね。高倉に教わっていたのに」
 できれば歌で、とも言われていたが、まだ難しい。
「……別に、そういうことは気にしなくていい」
「え?」
 純子が首を傾げて理登の顔を覗きこむと、理登は下を向き、視線を純子から背けた。
「好きなように話せばいい。……悪いことを言っているわけではないのだから」

(隠れ姫いろがたり -紅紅葉- p72)


隠れ姫いろがたり -紅紅葉- (ルルル文庫)
隠れ姫いろがたり -紅紅葉- (ルルル文庫) 深山 くのえ あき

 小学館 2015-08-26
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深山くのえ先生の作品を読むのはこれで2作目です。
以前、感想を書いた「桜嵐恋絵巻」以来です。
桜嵐は、平安を舞台にした、しっとりした雰囲気のお話で、文章も読みやすく一気に読んだ覚えがあります。が、まぁ、過去に書いたとおり、少し引いて見てみるとなぜかヒロインヒーローに対して個人的にもやっとするものが残る作品でもありました。

この度、ふと普通の少女小説が読みたいなと思ったかは記憶が定かではありませんが、今回の隠れ姫、イラストはあくの強くないあきさん、何かあらすじに惹かれるものがある、深山さんの平安もの――ということで、数日悩んだ後読むことにしました。

結果、久しぶりに少女小説を読んで当たりだったなぁっと。
次巻が楽しみであります。
だいたい4ヶ月スパンで出されてるみたいなので、12月かな?



今回のお話は、十二年前に行方不明になった帝の娘、純子が主人公です。
そしてお相手は、先々代の帝の皇子である兵部卿宮、理登。
外で育った純子の教育係として、帝に彼が遣わせられ二人は出会います。

けれども、その期間は一月と短い間でしかなく、純子は母親のいる宮中に戻されてしまう。
そして、戻ったはいいけれども、双子の兄はうざいし、周りの女房たちとは価値観違うし、環境の変化から再度悪夢は見はじめるしで、会えなくなってしまった理登に会いたい想いを募らせる。
理登も純子に会えなくなり何も出来ない自分に悶々とした日々を過ごしていたけれども、自分の持てる力を使って、純子に会おうとし、また彼の友人である藤原直輔の気回しにより、二人は再会しお互いの想いを確かめあう――というのが、大筋。


この巻のみでは、そんなに大きな動きはないし、誰が三歳だった純子を親元から離したのかとかも分からない状態です。

ただ、びっくりしたのが……

この巻で、後朝の文までいってしまってることです。

私、古典とか興味ないから平安風俗なんて本当に無知です。
恋嵐を読んだとき、思わせぶりなシーンあるけれど、昔の人だから貞操観念高そうだしやってねーのかな? なんて思ってたくらいで、妊娠ってのが出て、ああ今まで思わせぶりだったところ全部そういうことなのかと納得したくらいです。
キリスト教が入る前の日本は奔放だったようで、女性の貞操観念は低いというか、よく言えば、とにかく全身で恋を楽しんでたんだろうなといいますか……。そして、恋が終わると次へ行くのも早かったとか何とか。田舎とかだと昭和の時代まで通い婚とかあったらしいです。なかなか面白いもんです。


話はそれましたが、恋と自覚していなかった十五歳のヒロインが己の恋を自覚してすぐ、二十代前半のヒーローと一気にそういうところまでいってしまったわけです。
純子の朝の様子からも、この時代の女性の性への受け止め方がわかるものがありました。



にしても、何が良かったって、理登の三つの質問ですよw

純子が自分を慕ってくれているのは、男ではなく兄としてではないのかということへの確認、外で育った彼女が今まで呼ばれていた名、そして自分が彼女とこれからも会おうとすることで自分達が恋仲に思われる可能性について――


いやぁ、自覚した後の理登の行動が早いな、さすが平安時代。
というか、己の恋を確かめるために通うのかもしれないけれども。

理登が質問したときは一方通行だと思われていた彼の想いは、彼が純子に彼の覚悟について語ったときに、彼女もまた己の想いを恋と自覚することになり、想いを確かめ合った二人は――と、夜明け前、純子が理登を見送る描写で何があったか察せられるというものです。
そして、理登の二つ目の質問の答えだった「いと」という純子の名前呼びに、私の萌え心が激しく刺激されたのは言うまでもない。是非、純子の「理登様」と呼ぶシーンも見てみたい。

それはさておき、着物に匂いが移るってなんだかエロティックだよね! 
TL読み漁ってる私ですが、雰囲気のかもし出すエロスに、直接的なエロは到底及ばないと思うのです。
現在の彼らの関係である、夜しか会えないという何だかエロスのある現況がどう変わっていくのかも楽しみです。
にしても、こんな状況から妊娠しちゃったりしたらどうなるんだろうね?


いや確かにね、少女小説だし、まだ1巻だし、そこは言葉通り、朝まで一緒にいました~ってだけなのかなと思わなくもなかったのですが……理登が後朝を文を送ってきたので、そういうことなのでしょう。私でもそのくらいの古典知識はあるのです。
作中では純子が理登の文の意味を理解できていないので、彼からどんな文が送られたのかは語られていませんが、今後明かされ、純子がその意味を知るときが彼女はどんな反応をするのでしょうか。是非、赤面モノであることを期待しますw

一気に関係の進展した純子と理登ですが、純子つきの女房である高倉は、まずは文の交換からと思っていたようです。この件に関しては、直輔の気回しが大きく影響したと言えます。
直輔グッジョブと言いたいところですが、少女小説としてはそれにいたるまでももうちょっと読みたかったのも正直なところです。
ですが、純子は後宮にいるわけで、貴族のお姫様と比べれば通うのは中々難しそうなポジションです。彼女は出歩くこともできないわけで、恋の発展となると文を交わすくらいしかない。また、理登の宿直がある夜にしか会えない二人なわけで(と言っても、理登はすでに宿直関係なく訪れたりしてますがw)、両想いの二人がそんな状況にあって、かつ平安時代ということからしたら、逆にここまでの関係にいかないほうがおかしいのかなとも思います。私自身、じれったい恋の駆け引きをほぼすっとばして恋人となった二人の今後がとても気になる次第であります。

直輔の「会えたのか」の問いに対して「逢えた」と答えているのが、中々印象深かったです。つまり、ただ会ったというだけではないということで。



きっと理登は彼の背景から、今まで色々と心無い噂をされてきたのだろうなと思います。
そして、まっさらな純子が嘘は嘘と言って、彼自身を見ようとしてくれた純粋な様や今まで育った環境から離されてどうにか頑張っていこうとする様に心惹かれていったのかなと見えます。作中でも、クールな表情の下でひそかに動揺してそうなシーンがいくつかありましたw

そして、純子は宮中で育ってないので、お姫様教育というものは全く受けていません。
天真爛漫で素直な気性で、しきたりとかに対して愚痴たれる様子はちょっとアホっぽい部分もあるので、読み手によっては好き嫌い分かれる要素になりそうですが、私は凄く可愛く思えました。
ただ明るいというだけではなく、過去連れさらわれた経験のトラウマに苦しんでいる部分もあって、その明るさやひたむきさと彼女の弱さとのギャップがなんとも可愛いのです。こんなん目にしちゃったら、男心つっつかれるのはしょうがない。その上、夜の二人だけの状況で袖を掴まれて行かないくださいなんて言われたら、後朝交わす仲になってしまうのもしょうがないw
純子の行動がいちいち可愛らしいので、ラストあたりでは理登はもうかなりやられてるんじゃないかななんて思うくらいです。

今後、純子をさらった人物(勢力?)やらが明るみになっていったり、二人の恋に対して色々出てくるのかもしれません。
お約束として、恋のライバルとか嫉妬とかの要素も見てみたいです。

とりあえず、身分的には問題なさそうな二人なので、ゴールインするときはさらっとしそうですが、現在のところ、理登が純子の元に通うことに対して、彼女の今後の縁談に差し支えあるのではと言ってる部分があるので、自分がその相手になるとは考えたりしないのかなと思いますが……



何はともあれ、続きが楽しみです。



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深山 くのえ あき

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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[小説] 白竜の花嫁6 追想の呼び声と海の覇者 著:永野水貴

 黒鳶は、眉一つ動かさずに言った。
「俺がお前を妻に迎え入れる。深緋の代わりとして」
 澄白の息が止まった。信じがたいもののように黒鳶を見る。遅れてその言葉の意味を理解したとたん、背筋が冷たくなった。
「た、戯れはおやめください……っ!!」
「俺がいつ戯れを口にした。お前に帰る場所などあるのか? お前の身寄りとなってくれる者が他にいるのか?」

(白竜の花嫁 追想の呼び声と海の覇者 p185)


白竜の花嫁6 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)
(2015/04/18)
永野 水貴

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1年と3ヶ月ぶりの新刊でございます。
私、澄白の名前は覚えていますが、シュトラールさんの名前おぼろげに忘れてたくらいです。


そんで今回の「白竜の花嫁」第6巻!

あれ、私、少女小説買ったはずなのに、なんかミステリ風味の本読んでる……
今回、払暁の一族の村に、アメテュストの移植の真相を知りに澄白は訪れるわけでだが、そこには母の元婚約者がいたり、その母の妹つまり澄白のリアル叔母がいたり、自分以外の赤い目を持つ人たちと邂逅します。
そして、澄白は自分の母が同族を殺し逃げた人殺しと言われていることを知るわけですが、自分が慕った母がそんなことをするわけがないと18年も前の事件を掘り起こそうとする。
真相としては、姉にすべてを罪をかぶせた妹がおり、その旦那となっている母の元婚約者も事実を知っていながら黙って見ており、彼――黒鳶は、澄白を手に入れられなかった澄白の母、深緋の代わりにしようとしていて、また黒竜ザラームとも関わりがある様子。

それにしても、なんともまぁ、澄白とシュトラールはあっさりと再会してしまいましたね。
竜と人との時間の流れから、シュトラールはもっと後になって行動するかと思いきや、結構早かった。多分、一月も経ってない感じ?
シュトラールさん、澄白を探すために、なかなか苦しんで方々を飛び回っていた割には、澄白のピンチに、ヒーローは遅れて登場するよ!のごとく、登場するしw
なんというか、お決まりパターンと言えば、それまでだけど、本当にあっさり再会したなぁっと。
まぁ、今の少女小説で何冊も跨がって、ヒーローとヒロインが別離展開を歩むのはセールス的に難しいところがあったりするのかなぁなんて邪推してしまいますが、シュトラールには悩みに悩んで苦しんで欲しいという、私のS心がうずいていたのでちょっと拍子抜けしました。

あと、今回の話、こんなに丸々一冊費やすほどの内容なのかいまいちよくわからないというか――
結局、アメテュストの移植の件はこれ以降に語られるのか、またまた色々係わってきそうな気もします。

シュトラールが迎えにきたことと、ラストの黒鳶の様子から、澄白は払暁の一族の村を後にしたようですが、今回でてきたキャラはそのまま使い捨てなのかなぁっと。


しかも、シュトラールさん、ここまで澄白を探してきて、アメテュストのことを愛していたとか普通にのたまうし、結局澄白に対しての想いは宙ぶらりんのままですかーっとw


まぁ、普通に面白くないわけではなかったけど、今作にミステリ的な探偵要素を求めてるわけではないので、1年3ヶ月も待って、あまり進んでない内容を読んで、なんだかなぁって感想が無きにしもあらず。

あ、今回、払暁の一族以外にも新キャラが出てきました。
青竜≪ハルコス≫のプリミラさんは、女性の竜で、海に住まうらしい。ファンタジー的には、黒白青とくれば、赤がいそうなもんですが、どうやらこの世界にいる竜は、黒白青の3種類だそうです。あ、でも上位の竜族ってことだから、下位には他の色もいるのかな?

プリミラは、黒竜のザラームを追いかけているようです。
にしても、澄白は、竜の祝い子との遭遇率めっちゃ高いな。すでに、黒白青とコンプしてるw

そういえば、この作品のメインストーリーは、始種の関わりで話が進んで行ってたはずだと思いますが、前2巻がアメテュスト関連だったのもあり、そういえばそうだったなーという感覚が強いです。というか、本編で始種の言葉が出るまですっかり忘れてました……。

ああ、それにしてもヴェルミリオンさんの再登場はいつになることやら……。
今回の澄白とシュトラールの別離から、今後再度離れるってこともなさそうだしなぁ……さてさて、次はどうなることやら。



最後に、もやっとするのが、そりゃ作者が何を書こうが自由だと思いますし、他社でたくさん仕事をされているのもすばらしいことだと思います。けれども、抱えている連載作品を1年以上期間が空かせるのはどうなんだ……そりゃ、他レーベルにも打ち切りでもないのに作品をほったらかしにしている作者はたくさんいると思いますが、悪い例と比較しても意味がない。
勿論、他社との契約上の刊行スケジュール問題もあるだろうし、それはしょうがない。ただ、今巻が出て、同レーベルから別作品がすぐに出るってのはどうなんだよ……担当編集氏はその辺の手綱どりうまくしないのか。書き手がいて、ある程度売れる要素があれば、出版できるものはしたいというだけなのか。そんな大人の思惑があったとしても、待たされたとしても、このシリーズの続刊を買うとは思いますから、レーベル側にとって痛いところはひとつもないんだろうけれど……遅筆で刊行スパンが長いってのはしょうがないと思うけど、やっぱり他社から色々出してたり、同レーベルからも出してるってなると、新作なんかどうでもいいから、このシリーズの新刊が早く余みたいなぁと思ってしまいます。

何が言いたいかってーと、7巻も1年以上待たなければいけないってことでしょうか? 
できれば、早く読めたら嬉しく思います。

完全に私の脳から、シュトラールさんの名前が消える前に発売して欲しいものですw


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テーマ : ライトノベル    ジャンル : 小説・文学

[小説] 白竜の花嫁5 愛の終わりと恋の目覚め 著:永野水貴

「――なぜ」
 低い、聴覚を刺すような声。澄白は顔を伏せたまま肩を震わせた。
「なぜ、私に言わなかった? 顔を上げて私に答えろ、澄白」
 鋭い声が心像を抉る。
 ――シュトラールの怒り。それが、震えるほどにおそろしかった。
 子供のように泣き喚きたくなり、唇を噛む。言い訳が喉の奥で詰まった。
「私は言ったはずだ。言葉にして伝えてくれと。それがこの結果か。こほどのことを――なぜ黙っていた」

(白竜の花嫁 愛の終わりと恋の目覚め p250)



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(2014/01/18)
永野 水貴

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10か月ぶりの新刊!!
[小説] 白竜の花嫁1~3
[小説] 白竜の花嫁4 朽ちゆく竜と幸いなるもの

前のレビューをざっと読み直して……、まぁ読書休暇のために有休は自重しました。


正直なところ、読んでて、半分くらいまで来て、話すすまねーなー
なんて思ってましたが、結論から言うと、予想通りというか希望通りといいますか……
別離展開キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!

鬼畜読者心がにやにやの嵐。

というか、基本的には私はカプ萌えありきで二次元物は楽しんでるところがあるのですが、今回それじゃねぇなって思いました。
主人公澄白にも、ぐちぐち色々悩んだ割には、結局自分の手は汚さないのか……再会したばかりのヴェルミリオンさんがやるのか……
なんて思ってしまいましたが、それ以上に白竜であるゴルドの面々……彼らの株がストップ安www


澄白とシュトラールの甘いシーンも悪かないんだけど、序盤で似たようなシーンが2回連続してあるので、食傷気味にならなくもないですが、この甘さの対比が後で中々活きてるなぁっと思います。

ただ、シュトラールは澄白を責める前に、もうちょい人間というものを理解しようとしようよ。澄白が竜に歩み寄るのが当然とばかりな感じで、今のところ、澄白の意志を尊重はしてるが人間というものを理解しようって描写はないような? その積み重ねというか、今回一気に爆発した感じだ。いいね、いいね!


とりあえず、シュトラールは取り返しのつかない事態になって一生悔やめばいいと思う。
以前にも書きましたが、BADなif展開を覗いてみたい。
澄白にもう一度会おうと決断した先、既に旦那がいて幸せな家庭築いてたり、もしくは寿命が来て既に故人だったりとかw もちろん、少女小説というものが終了してしまうので、ありえませんがw
輪廻転生が存在しても、死んでしまったらその個体にはタイムマシンがない限り一生会うことなんてできません。
まぁ、個人的にはご都合でも完全ハピエン推奨派なので、BAD期待とか口だけで、こうやって場末のブログでつらつら書くのみですがw


今巻の序盤の方、澄白は竜の気持ちがわかる云々言ってたり、人間の非道な振る舞い(それが、彼らにとって純粋な善意から来るものだったとしても)を非難してるようでいても、彼女は人間でしかないのに、竜である彼らと一緒にいることで、若干人間よりも高尚な存在的な視線を持っているように見えなくもなかったのですが、ラストで、人間と竜、違う生き物であることがより浮彫にされた感があってよかったなぁ。

ひどい状態のアメテュストとシュトラールたちを合わせるかどうかと決断する手前、うじうじ悩んでたりする部分に、アメテュストの望みとか正統化する反面、そこにただシュトラールとアメテュストを会わせたくないと思ってしまう乙女心が、そしてそれに罪悪感や独占欲を抱いてるのがきちんと描かれてて素敵でした。
人間臭くて良い。いい子ちゃんだけのヒロインは好きじゃないです。ビバ人間のどろどろ感情。


この作品で描かれる、竜という生き物は、本当に純粋な生物であるが故に、同胞に痛みを与えたなら報復して当たり前的な……

でも、ちょっと疑問に思うのが、アメテュストは人間を≪永久≫に選んで、その≪永久≫の国である、この国に加護を与えていたというのに、どうして同胞の心を読むことの出来る竜たちが、彼女がどれだけ大切に思っていたか察することができないのだろう?
人間である澄白が代弁するよりも、ダイレクトにアメテュストが、人間たちを恨んでないということは察しがつかないのは、おかしくないか?
あと、もうひとつ、疑問に思ったのが、アメテュストは澄白のシュトラールに対する気持ちを何となく察してる風に見えたのだが、どうして、異性の竜とキスを交わすのか。
竜が経口摂取でエネルギーをやりとりするという設定なのであれば、もしその触れあい行為が大事なのであれば、ザフィアとヘルツとしないのは何故なのか? まぁ、それはシュトラールの持つエネルギーが長大だからというのかもしれんけれど。
何か、≪永久≫を人間に選んだアメテュストなら、人間の恋愛事情とかその辺もわかってそうなのに、えーそこしちゃうんだ?みたいな。アメテュストと≪永久≫のことを見ても、竜というものは達観してるところがあるというか、合理的な感じだし、澄白目線からしても、どんだけアメテュストたち竜が高潔な存在なんだよって思えてくる。


まぁ、澄白ちゃんがショック受けてたようなので、鬼畜読者の私として、別にかまわない。
心痛めてる女の子は可愛い。

ただ、上記でも述べましたが、シュトラールの最後にのたまった「所詮は人間か」という言葉などなど、アメテュスとに対してた澄白の気持ちを慮ることのない行動、言動の数々は、澄白が涙を流す価値なくね?
と、思ってしまうわけで……
そういうところもあって、流れる時間の無常さから、気づいたときには既に遅し、シュトラールどうにもなりません、ざまぁwwwwwみたいなの見てみたいなぁなんて思ってしまうんです。それを乗り越えて、シュトラール側が平身低頭する勢いな誠意を見せたうえで、ハピエン迎えれば、最高。
というか、シュトラールに固執することなく、相手誰でもいいので新たな恋を一度して欲しいなぁっと。
澄白人生ハードモードすぎるだろ。誰か、マジで幸せにしてあげて。ヴェルミリオンさんとか超優良物件じゃん!

にしても、
見知らぬ、言葉も通じぬ国に一人置き去りとか、白竜さん方、マジひでぇwwwww

ヴェルミリオンさんも何気にすぐ帰っちゃうしさー
次も簡単に再会したらある意味凄いw
ただ、シュトラールが澄白を置き去りにしたこと知ったら、ヴェルミリオンのドラゴンへの憎悪はストップ高だろうね。
どうでもいいけど、次の表紙は、ヴェルミリオン+澄白じゃないかと予想しとく。


そういや、今回、始種がご登場しましたが、脳内再生が、ドラゴン型巨神兵だったよ。
ぶっちゃけ、ドラゴンの戦闘シーンは何かよくわからんかった。私の脳内想像力がショートしてんだろう。



にしても、ツンデレオルキス可愛いなぁ。彼女には、人として普通に幸せになって欲しい。
オルキスの言うように、竜に恋するということが、澄白にとっても正気でなかって欲しいなぁなんて思ってしまう始末です。

私、どんだけ、シュトラールに好感度ないんだよって感じですが、今まで読んで好きになった本の傾向を思い出すと、女主人公の好感度高ければ、全て目をつぶれる要因だななんて思いました。私が大概、文句言いたくなる要素はヒロインの振る舞いに関して疑問を持つこと多々なときだ。
女の子至上主義! 男なんて、へたれでも、ブ男でも、女装してても何でもいい! 
ハーレムエンドでさえなければ……「空ノ鐘の響く惑星で」は、ある種のトラウマです。あれが一番いい終わり方なのだと頭で理解していても、ウルク派の私にはヒロイン二人どりってのはちょっとな……。なもんで、ラストだけ見て最終巻読まないままになってしまった。

とりあえず、おにゃのこかわいけりゃよいのです。


確かに、今回の澄白は、後半までうーんって思うところはあったけど、最後のシュトラールと対峙するところはマジ良かった。


今回、離別しちゃったわけですが、どのくらい彼らは離れるのでしょう?

澄白置き去りにしたシュトラールなわけですが、彼が変わらなければ、再会することはまずないでしょう。
どっかのサイヤ人や地球人たちみたいに、気で追いかけることなんてできないだろうし、澄白は払暁の一族を捜すみたいださい、大陸うろうろしちゃったら、竜にとって、ちっぽけな人間でしかない澄白なんて探せっこないでしょう。
しかも、彼らの間にある時間の流れや価値観もまったく違うわけで、シュトラールが何か動こうと思ったら、人間の価値観で数年経っててもおかしくない。寧ろ、すぐに再会とかなったら、竜から見たら、お前一瞬しか考えてなくね?ってなりそうw

個人的にはそういったもどかしいすれ違いって大好きなんですが……

ただ、昨今少女小説の売れ方やら見てると、結構きつめの設定は避けられガチな気がするんだよなー。
私みたいな読者は1年経つのなんてあっという間ですが、リアル学生層とかって進学とかで、結構色々環境変わっちゃうしなーなんて思います。
ただでさえ、刊行速度遅いのに、そういった意味で読者離れとかして、打ち切りとかなったら嫌だなー。
まぁ、アイリスの中じゃ売れ線だし、個人で見れるランキング確認する限りでは安心はしてはいるが……。既刊の動きと、今回の新刊の動きをみると、前よりも初動が良いように見えるし。着実にファンが増えてるようにも見える。それに、私のレビューもどきも貢献してると読者としては非常に嬉しい。

しかし、もうちょい、早く出して欲しい。
実質、今回私が待ったのは、8か月程度ですがw


澄白がやっと、この巻で恋の自覚をしたわけですが、これから先どうなるのだろう?
いやぁ、本当に内容がっつり楽しみたい作品です。



あと、今回、何か妙に地の文がくどい気がした。
んで、似たような言い回しがやたら多いかったような?
前もこんなんだったかなー?
時間開いてるせいで、勢い熱ありきな部分が消失、冷静に言葉を追ってる自分もいましてね。単に自分の読み方が変わっただけかもしれんけどさ。

竜たち主要キャラの、もうわかってるから……彼らが美しいのはわかってるから……っていうような賛美麗句描写が凄かったわ。竜たちが出てくると、そういったキラキラした文が若干うざったく感じました。

んでもって、澄白どんだけ震えてるんだよw
いや、彼女にとってはそういった状況が続いたわけですがね。



なんだかんだと、色々突っ込みはいれましたが、面白かった!

続き早く読みたい!!!


私が長文ブログ更新するときなんて、読み終わった直後のリーダーズハイで、単純に面白かったか、文句言いたいだけかのどちらかでしかない。
最近は文句のためにレビューは書くことないけどね。面倒くさい。
ていうか、もっと簡潔に、びしっとばしっと書けるようになりたいね。重箱の隅つつかずにさ。でも、それが私の楽しみ方です。まぁ、真剣に読んだって証拠ですわ、多分。

気が付いたら今年で8年目のこのブログ。
結局のところ感想書くのは自己満足でしかないから、面白かった作品はたくさんの人に布教したい、地雷作品はこれ以上犠牲者を増やしたくないみたいなw


あ、でも、前回のヒキに比べたら、今回は一部完って感じで、続き切望感は低めかな。
結構心穏やかに、次はいつなの?いつなの?ってのは低めかもしれん。

うーん、しかし、作者さん、今年はレガロとブロッサムからの新刊控えてるし、続きは随分先なんだろうなー

せめて、年2回くらい刊行して欲しいなぁなんて思ってしまう。


あー、続き待ち遠しい。


あーあと、作者様があとがきで4巻5巻を見比べて~って書いてらっしゃいますが、
こうやって並べてみても、関連性あるのかよくわからん。
構図が若干に似てるってくらい? アーセファさんとシュトラールさんの手?
4巻では、澄白は背後のアーセファさんに対して、ヴェールのシールド装備してるけど、5巻はシュトラール様のために花持ってる? 澄白の彼らに対する価値観の違い?
うーん、よくわからんw

そういや、ドッキング表紙って最近ってか、あまり見ないな。FQでちょろっと見たくらいだ。
今って、次出るかもわからんし、そういう2巻分の表紙を先発注なんてできないよなーw



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テーマ : 感想    ジャンル : アニメ・コミック

[小説] 白竜の花嫁4 朽ちゆく竜と幸いなるもの 著:永野水貴

 まばゆいばかりの金髪に覆われた頭は、花嫁の胸に柔らかく抱かれていた。
 驚きに琥珀色の目を見開く夫とは裏腹に、澄白は奇妙な――納得、とも言うべき感情が自分にわくのを感じた。
 そうだ――これでいい。シュトラールに抱きしめてもらうのではなくて、自分が彼を抱きしめたい。

(白竜の花嫁4 朽ちゆく竜と幸いなるもの)


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(2013/03/19)
永野 水貴
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[感想] 白竜の花嫁1~3 著:永野水貴

やばい、最後の引きでキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
って感じになった。


いつも挿絵を先に見ちゃって内容予想を脳内で無意識展開してたりする悪癖があるんだけれども、今回挿絵は先見は回避した。それほどまでに、一番新鮮な気持ちで作品を読みたいと思うほどには今作の魅力にやられました。

3巻までの感想で、ちゅー禁止令がいつ決壊するのかwwwとか笑ってにやにや出来る状況じゃなくなったw
1、2巻のが表面的にはらぶらぶ度高いけど、精神的な距離が縮まるに連れ、読者から見た二人のらぶ要素は遠ざかっていってるのが良い。


あと、再会まだだけど、ヴェルミリオンさんレギュラーキャラで安心しましたw
彼には今後も当て馬として頑張って欲しい。


中盤は読んでて、ああどんどん逆ハー的な展開になってきてるなぁ、王道、熱血、甘め、辛めと無難に揃ってるなぁと思いつつも、主人公への好感度が高いからか、嫌悪感はなかった。
そして、ここも予想通りというか、シュトラールの≪永久≫問題と澄白の形だけの花嫁という立場をぐちぐち悩む展開になるんだろうなぁとも思っていたけど、主人公が可愛らしく少女小説のヒロインらしく焼きもち焼いたりするけれど、内面では感情的でも最終的にはそれを表に出してないのが好感持てた。


私、とにかく、ヒロインがこれでもかこれでもかってほど辛い思いをする少女小説が大好きです。
マジで、大好きです。
久しぶりに読みながら心臓痛くなり申した。

どんどん、表に出せないで内側に溜め込んでいく澄白が可愛くて可愛くて。


なんつーか、この作品では不思議と私の暗黒面が出てくるというか、シュトラールと生き別れBADEND、そして再会出来ないままシュトラールが悔いるというのも見てみたいとか思ってしまったw
まぁ、基本的にはハッピーエンド至上主義です。でも、こう思えるってことは、凄く乙女ゲー向きな作品だなと思います。うーん、何か勿論メインヒーローはシュトラールだけど、サグル・アーセファさんが本気になるところは見てみたいwww ヴェルミリオンは素敵当て馬臭が明らかに漂っております。
なので、そういった意味では前回でも言ったけど、華鬼っぽいなぁっと。内容としては全然違うけど、私的な主人公カプ好感度はこっちのが上だけどね。



そして、ラストの展開だけど、まさかまさかな感じでした。
澄白、きついな、これは。
泣いたとは言えないけど、うるっとは来た。
最後の一言が、ただ澄白を遠ざけるためにいったのか、本心から望んでるのか、描写から曖昧だなって思った。こんなこと言われたら、一般的な視点で見ると自分には出来ないって踵を返す選択にも行きそうだし、かといって、状況から見て本心からそう望んでいるとも納得いきます。まぁ、後者だろうけどw

読者としては読んでて、アメテュストは死んだ存在で死人には適わない、思い出美化されるとかが、少女漫画等での常套句ですが、主人公からしてみればリアルタイムでの当て馬はいないよなwwwと表面的に見れば一人勝ちだったりするわけですが……

裏切られました、いい意味で。

これを越えることによって、澄白は逆にシュトラールの≪永久≫になんてなれない、思うことすら自己嫌悪に繋がりそう。それに、竜3人にこのことは逆に告げれなさそうだとも思う。彼らの気持ちを慮ると、告げることすらきつい。もし白澄が行動を起こした場合、その事を自分一人の胸に秘めて、ザフィアの言もあることから、シュトラールの元は離れそうだなと思う。
まぁ、そんなこんなで離れた後に再会しても、澄白はかたくなになりそうだけど、そうなった場合、今後のシュトラールさんのアプローチ具合がとても楽しみなところです。まぁ、一旦離れてしまえば、シュトラールさんもその辺自覚するんだろうけどね。

そうはなくても、その後一人で抱え込もうとした澄白の様子を訝しんだシュトラールさん(ザフィアさんでも可)が彼女の苦しみも悲しみも分かち合いたいと思った結果、≪石≫を取られて、内面ただ漏れになってばれちゃうとかねwwww


個人的には、久しぶりにカプ萌えよりもストーリー萌えが上回った少女小説なので、暫く……2、3冊くらいは澄白とシュトラールさんは別れ別れでも全然構わないくらいだw 少なくとも1巻以上は別離して欲しいところ。作中時間で少なくとも1年以上は別離展開でも構わない。

この作品のいいなと思うところは、適度ににやにや展開なシーンも作内に散りばめられてるところだと思うけれど、ストーリー萌えにシフトした私としては、暫くはにやにやなくても全然耐えられる! 寧ろ、その焦らせプレイに狂喜乱舞。




うん、4巻で化けた、と個人的には思います。
なので、もしこんな辺境ブログのきもい感想を読んで興味を持たれた方は、途中微妙に思ったとしても4巻最後まで読んで欲しい。まぁ、でも個人の好みによるから、私は保証せんけどw
ただ、確実に言えることは、もし私が読み始めた時に3巻までしか出てなかったとしたら、ここまで続きを切望する気持ちは生まれてなかったと思う。もし、1巻刊行時だとしたら、続編出てることに気づいてたかどうかwww もしかしたら、単巻物だと思って一度読んだらいっかーって感じで既に売却ボックスに入れてたかもしれんw


3巻までは、普通に一気読みするくらいには面白いとは思ってたけど、とりあえずらぶ展開ににやにやしてた感があった。でも、4巻ラストでマジでキタ――(゚∀゚)――!!と私の鬼畜心を呼び覚まされましたよ。
ヒロインはこれでもかってほど辛い辛い目にあってほしい、読者としての私は間違いなくSです。いや、話の受け手と捉えたらMなのかw?


本当に久しぶりに、少女小説としての楽しみを味わった感があります。

少女小説で、続きが待ち遠しいって思うの本当に久しぶり。結構色々この間手はつけているけど、途中放棄も多いんだよね。って言っても、死神姫、聖鐘の乙女、仮花嫁くらいだけどw そして気にいった作品は打ち切られるという罠orz



とりあえず、もし、離別展開あれば、サグル・アーセファさんマジでメインヒーローでいいじゃんwwwって思うくらいの展開があればいいなって思う。
まぁ、そこでヒロインふらふらしちゃったら、アウトですがw



続刊気になるなー

つか、殆どサブタイ気にとめてなかったけど、微妙にネタバレだねw



そんなこんなで、久しぶりに続きが待ち遠しいです。
しかし、アイリス6月刊で作者の作品出るみたいだけど、新作っぽい?
今のところ、この作品は5ヶ月もしくは8ヶ月スパンで出てるみたいだけど、6月から数えて半年だと、待ち長過ぎるwww
まぁ、今年は、6月末に十二国記新刊出るし、他にも楽しみにしてるのあるし、積んでるのも盛り沢山だから読み物には全然困らないと思いますがねwww




白竜の花嫁 朽ちゆく竜と幸いなるもの (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁 朽ちゆく竜と幸いなるもの (一迅社文庫アイリス)
永野 水貴 薄葉 カゲロー

銀狼王の求婚 かりそめの蜜月 シリーズ3 (一迅社文庫アイリス) ひねくれ宰相とエルフの姫君―恋をしたまえ、この僕に。 (一迅社文庫アイリス) 恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無 (一迅社文庫アイリス) 白竜の花嫁 隻眼の黒竜と永遠を望むもの (一迅社文庫アイリス) 女神と棺の手帳  星空に誓う再会 (角川ビーンズ文庫)

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[小説] 白竜の花嫁1~3 著:永野水貴

「人の目には、この色が不吉と映るのか」
 あ、と澄白はかすかな声をもらした。
 誰も直視しようとしなかった目。直視することを許されなかった目。辰彌と詞菜でさえそうしなかった目。
 なのに――琥珀色の、太陽のような瞳の中に、自分の小さな全身が映っている。
「私には、命の色に見える。燃えさかる炎の色だ」

(白竜の花嫁1 紅の忌み姫と天の覇者 p149)


白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁 隻眼の黒竜と永遠を望むもの (一迅社文庫アイリス)
白竜の花嫁1 紅の忌み姫と天の覇者
白竜の花嫁2 異邦の騎士と銀翼の黒竜
白竜の花嫁3 隻眼の黒竜と永遠を望むもの


「白竜の花嫁」1~3巻まで読みました。
4巻は注文後配送中で届くのは明日、オンラインで頼んでなかったら本屋に出かけて今すぐ4巻が読めるのに!というもどかしさを絶賛堪能中です。

何でこれを読もうかと思った切欠は既に忘れたというか衝動的なものというか、つい最近のことなのに既に覚えてませんw イラストが好みというわけでもないので、Amazonで関連書籍とかで出てきたんでしょう、多分。

最近、新しく読んだ少女小説(TL含まずw)のシリーズでは久しぶりに面白いと思いました。
というか、ページをめくる手がとまらねぇwwと寝る間を惜しんで読んだのは久しぶりです。


内容はというと、人外+人間の恋物語でしょうか?

竜を神とあがめる世界で、忌み姫と呼ばれる澄白は空に住む白竜シュトラールの元に、生贄として嫁ぐことになる。
それは、体のよい厄介払いのようなもので、しかし、澄白には幼馴染の婚約者がおり、彼の元へ帰るために兄の言葉を受け、夫となる竜を殺し元の世界に戻ろうとする。
竜の目的は人間である彼女の目を通し、地上にある探し物をするためで、地上探索中、幼馴染である自分の婚約者ともう一人の幼馴染が祝言をあげているのを目にしてしまう。
元の世界に戻る希望も失くし、人の世界で自分は存在してないものと捉えられ忘れ去れて行くと感じる澄白。
しかし、契約のため結ばれた結婚だとは言え、見たくないものを見てしまい心を閉ざす澄白は、理知的で優しく迎えられた竜の世界で、夫を殺す道は選べず兄の元に戻るが、兄の本当の目的を知り、彼女自身も竜を殺すために呑んだ毒により未来を絶たれる状況に陥ってしまうけれども、竜の力で一命を取り留める。

と、これがざっと1巻の粗筋ではある。
とりあえず、幼馴染クズ過ぎんだろwwwww まぁ、序盤数ページで、あ、こいつら幼馴染二人が実は想いあってるパターンじゃんwwwってのはわかりやすく読み取れます。
まだ、幼馴染の男の方は周りの言葉を破ることは出来ず、澄白に対して想っていたことを言えなかったというのが伺えるけれども、女の方は今まで仲いいふりしてとんだビッチwww 澄白いなくなったのをいいことにちゃっかり結婚しちゃったね感がぬぐえませんでした。
というか、人の世界では、澄白の毒がシュトラールにより浄化された後、幼馴染の男は竜が彼女を連れ去る様まで見てるってことなのかな? 人には跡形も残らんかったと言ってるけど、彼女に対しての想いはどうあれ、大切な人を目の前で奪われ、彼の心にしこりを残した感があって個人的な溜飲が下がらなくもないw 出来れば、昼ドラ化はないと思うけど、再会とかあって欲しいと思ってしまう。一応、3巻の時点でも澄白は彼らのことは忘れてないw


まぁ、当て馬ポジ的には2巻で出てくるヴェルミリオンとサルグ・アーセファであればいいと思ってしまう。
ヴェルミリオン、再登場あるよね? 2巻表紙飾ってるくらいだしさ!
というか、うん、当て馬的には対人間のがシュトラール煽れてる感じがしてね!


1巻時点では、絶対的強者が弱者に対して保護するようなシュトラールと澄白の関係が伺えるけど、シュトラール視点はあまりないため、というか何考えてんのかよくわからんw
彼の養い子であるヘルツの母親が人間の男と≪永久≫という関係になったことで、人間に対して興味を持ったという竜です。

でも2巻では結構彼視点はあるし、明らかに澄白の保護者じゃなく、独占欲みたいなもん出してきてるw
ただ、竜という生き物であり人間の愛というものがよく理解できないない模様。しかし、彼が澄白に対してむき出してるわけわかってない感情は恋の前兆だよ!ってもんで……興味があるから彼女にボディタッチしまくるw
竜としては、興味対象に触れるのが普通なのもあって、澄白も彼の行動にはどぎまぎしてしまうけれども、それは自分がそういう対象でないからと自分に言い聞かせたりw
しかも、美味しい設定が、栄養摂取は経口摂取だというwww 勿論、澄白は逃げますがw
そんな二人のもどかしさが可愛い作品です。

その上、ちょっとした傷なら竜が舐めるだけで、簡単に治癒できちゃう設定もあり、竜本人は回復力は高いけど自分の傷は無理とのこと。つまり、澄白が怪我したら、舐め舐めイベント(えろ思考にいく自分が恨めしい)、あと逆に看病イベントも容易いよね! 絶対に、澄白は狼狽するんだろうけど、シュトラールにとってはえろ思考化ではなく、ただの善意と心配以外のナニモノでもないというwww


でも、それ以上に、作品世界観の設定がオリジナリティ溢れるようなファンタジー設定。
情景描写とかちょっと十二国記思い出した。
こっち方面のラノベとか読んでるとそういった世界観設定って結構すんなり入ってくる感じというか、ふーんって流せるんだけど、今作はいい意味で関心するような設定が心地良いです。
ぶっちゃけ、空に岩浮いてるとかいう設定だったり、澄白は2巻で結構高所から落ちてますが、いくら竜に受け止められたところで衝撃半端なくね?とか色々現時的な突っ込みどころはありますがw

あと、ちょうどよくラブ比率が高いのがいいかなー
ただ、作品世界観にしては、いきなり甘々ないちゃらぶ展開が出てきて唐突に思ったりはするけれどもw
それ以外は、結構シリアスでバトル有です。


1巻読んだ後は、澄白のバックグラウンドや彼女が身体に入れた毒とか全て解決してるし、今後彼女方面でのシリアス展開ってそこまでなさそうだなぁと思ってましたが、他の竜族とか、≪外≫の世界だとか出てきて、凄く世界観が広いです。
最近のラノベって1点集中的であまり世界観の広大さを思わせるのって少ないから、そういった意味では個人的には世界観自体が好み。



ただ、思うのが、既に竜と人間の間に生まれた子供の存在とか、3巻で竜と人間の永久関係を結んだカップルが出てきたりしてるので、主人公側から見ると、既に前例があるので、今後のシュトラールと澄白の関係に対して、彼ら以上の描写がどうなされるのか気になるところ。
勿論関係性にそれ以上それ以下はないけど、少女小説読者としては、主人公カプに不可侵性を求めたい!

人外+人間カプということで、華鬼思い出したけど、それに出てくる主人公カプもサイドカプの方が愛情の深さ的には上じゃね?って思うところがあって、完璧に好きにはなれなかったんあよなー まぁ、あれの場合、結果論的にはベストカプではあるんだけど、本能的に見ればやっぱりサイドカプのが軍牌あがっちゃうように思えましたしorz


それと、シュトラールと澄白は夫婦関係ではあるものの、竜には≪永久≫と呼ばれる長い生涯を一緒に過ごす相手の存在を作中で示されてるけれども、シュトラールも澄白も自分たちがその関係ではないという。
澄白にしてみれば、既に、彼を殺そうとしたのに傍に置いてもらえて多大な感謝をいただいてることもあり、シュトラールの≪永久≫に関しては自分は関係ないと言い聞かせてますが、そこは既に恋する乙女的でwww
つか、読者からしてみれば、シュトラールの澄白に向ける感情は≪永久≫へのそれだろう!って感じですが、彼わかってないのでw


そんな感じでもどかしい二人です。

流石にこの状態が今後ずーっと続くのはしんどいので、ある程度すぱっとして欲しいw
それには、ヴェルミリオンさんの再登場を!
是非にシュトラールの内面をぐっちゃぐちゃして欲しいです。人間同士だからこそある仲間意識とかもあるし、どうしようもない壁に竜が苦しむのもあり! まぁ、逆もまた然りだろうけどw

ただ、逆ハー展開は微妙なので……というか、アイリス=逆ハー系というイメージが若干無きにしも非ずw

あと、澄白の母の出身一族とかも出てきて欲しい。


実は1巻読んだ時点では気づいてなかったんだけど、この作者さんのサイトで2作ほど読んだことあったw
完結作品も多いし、そういった意味では完結まで導ける作者さんであると思うので期待してます。まぁ、大人の事情があるとしょうがないけど、アイリスでは既に売れ線になってるみたいだし、そういった意味では安全圏内だと思うのが有難いところ。前珠みたいな作品放置はなさそうです。
4巻は明日読めるとして、多分5巻出るのは9月くらいだろうなー 半年スパンで刊行されてるみたいだし。
何か年1刊行の漫画とか小説とか普通なのに、半年とか待ち長いです。



久しぶりに、読んで即売りたいと思わない作品でした。

ファンタジーな世界観もしっかりしてるし、らぶ描写もちょうどよくて、適度ににやにやさせてくださいます。
もっと、シュトラール紋々しろ!

3巻序盤で、ちゅー禁止令出ましたが、4巻で決壊してたらいいよね!なんてちょっと思ってますw 
もうちょっと我慢してくれてもその後の爆発具合がにやにや度高そうだから、どっちにしても美味しいけど!
二次元において、おあずけ展開はその期間が長いほど、その後の報復が酷いと思います!



白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)
永野 水貴 薄葉 カゲロー

白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜 (一迅社文庫アイリス) 白竜の花嫁 隻眼の黒竜と永遠を望むもの (一迅社文庫アイリス) 白竜の花嫁 朽ちゆく竜と幸いなるもの(仮) (一迅社文庫アイリス) 恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無 (一迅社文庫アイリス) ハーレム・ロマンス―迷宮殿の囚われ花嫁 (マリーローズ文庫)

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[小説] 金星特急7(完) 著:嬉野君


金星特急 (7) (ウィングス文庫)金星特急 (7) (ウィングス文庫)
(2012/12/08)
嬉野 君
★★★★★
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少し前に読み終わって、レビュー書こうと思いながら積んでた、金星特急最終巻。
というか、これのレビュー自体、さぼってたんだけどねw
[感想] 金星特急1~3
[感想] 金星特急4

とりあえず、最終巻は凄く良かった……ってのに、購入してから数ヶ月放置プレイしたりしつつ読了しましたw

久しぶりに小説読みながら泣いた。
ラストの方の錆丸と金星がマジせつな過ぎる。


ラストは、全員が全員とは言わないけれど、幸せになってるのが良かった。
1巻から、金星の無慈悲ぶりにヒロインとしてどうなの?って思う部分もご都合なところはあれどもすっきりと解決してるのが良かったかな。

個人的には、ヒロインが聖女っぷりを発揮してないと好ましく思えないとまでは言わないけど、ちょっと金星のやり方と作中での金星特急へ関わった人間のキャラ退場っぷりがヒロインとしてやりすぎじゃね?と思わなくもなかったので、金星が消滅することによって、その辺が元通りになってるのも良かった。

というか、以前に金星特急のレビュー書いたときにも書いてたんだけど、本当に減点方式で★をつけるとすると、減点できる要素がなくて、あまり突っ込みどころがないせいか、レビュー書くことが少なくなってしまいます。


砂鉄とユースタスのこれからの未来を感じられる継続した関係性も良いし、自らを手放すことしか出来なかった彗星も良いし、知的欲求を満たした結果笑顔で連れて行かれたアルベルトもよいし、彼の意思を次いで世界語に言及していくハハリ・ジュニアとヴィットリアも彼らでしか導けない方向に持っていってるのも良かった。

ただただ、金星が錆丸と過ごした幼少期の彼の一言により、彼を英雄とせんがため、死ににくい身体を与えて結果的に錆丸を英雄としてるというのも切なかった。

金星特急に巻き込まれた登場人物全員が全員、それぞれの役割を持っていたのがまた何とも言えない。


というか、やっぱりカプ萌という観点では、錆丸と金星って萌えきれない部分もあったし、その点は砂鉄とユースタスがやばすぎたってのもあるんだけど、だからこそ、最後に金星がいなくなるというラストが凄く個人的には好ましく思えた。だけれど、それだけじゃ、主人公に対して余りにも救いがなさ過ぎるから、忘れ形見というような形で残ってて、ある意味錆丸への救いとなってるのがいいなと思う。

色々やらかした金星が報いを受けなければならない、そういうことをやらかして、最終的にただ幸せになるというのだとしたら、やはり私から見ればもやっとするものがあったと思う。
だから、こういった終わり方をした金星特急は、そういった意味では凄く読了感が良くて、最後まで読んでよかったと手放しで思える作品でした。


少女小説としてこの作品は多少種類は違うかもしれないけど、ある意味少女小説の完成系って、主人公の二世代目が出来てるエンディングって思わなくもないんだよね。結婚エンドだけよりも、満足感が凄くある。


しかも、作品後半から錆丸の生い立ちを徐々に出してきてて、彼と養父母の関係性とかが明るみになって、ラストで彼らとの再会、子供を持たなかった養父母に対して名づけ親にってところは、もうマジで涙腺刺激されました。
ラストのラストで親子ネタ持ってこられるとか反則過ぎるわ。


って、殆どラストのネタバレしか語ってねぇな、自分。



まぁ、結論を言ってしまえば、レビューなんか読まずに読んでみた方が面白いよ!と、お勧め出来る作品です。


番外編とか載ってる、画集が出てる模様。番外は気になるけど、イラスト的にはそこまで思い入れはなかったもんで、とりあえず保留中。
高山しのぶ「金星特急」画集高山しのぶ「金星特急」画集
(2013/03/23)
高山 しのぶ、嬉野 君 他

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最終巻のあとがきによると、もう1冊短編集的な外伝が出る模様。


金星特急 (1) (ウィングス文庫)金星特急 (1) (ウィングス文庫)
嬉野 君 高山 しのぶ

金星特急 (2) (ウィングス文庫) 金星特急 3 (ウィングス文庫) 金星特急 (4) (ウィングス文庫) 金星特急 5 (ウィングス文庫) 金星特急 (7) (ウィングス文庫)

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[小説] 英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング 著:久賀理世

 ジュリアンがセシルの隣にゆっくりと腰をおろす。そのままじっとこちらを見つめているのがわかったが、セシルはただただ身をすくめていることしかできなかった。
「驚いたな……想像以上だ」
 どこか放心したような声色だった。
 セシルはおそるおそる、ベール越しにジュリアンをうかがった。
 彼の顔に浮かぶのは……感嘆の表情、に似ているだろうか。
「すごいよ、セシル。想像していたよりも、ずっとずっときれいだ」

(英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング p151-152)



英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)
(2012/09/29)
久賀 理世

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英国マザーグース物語シリーズ、セシル令嬢のあやうい男装新聞記者生活、第3巻!!

[感想] 英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け!
[感想] 英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!?

意外に、買い続けてるこのシリーズ。
何というか、安心して読める感じ。こうアップダウンの激しい心の起伏はないですけど、ジュリアンの心は確定してるしで、完全なるセシルのサポートに徹してくれてるのもあって、安心して読める作品です。

今巻で初めて、セシルの女装?姿をジュリアンにお披露目!!
ジュリアン超感動してますwww

そんでもって、毎回1冊完結していく形かと思ってたら、今回初めて続刊モノでした。そのこともあり、続きが楽しみでもあります。まぁ、サブタイの内容であるロイヤ・ウエディングに関しては完結しておりますが、出てきた新キャラ、クリストファーはセシルさんを口説いております。しかも、この眼帯野郎、何かしら色々ありそうです。降霊会でのマダム・コルベールなのかもしれんが、瞳の色や外見的特長からして、ラノベにありがちだし溺死したアレックスな感じでもないけど、死体確認されてることを考えるとありえないしなぁっと。
まぁ、とりあえず、当て馬系キャラになってくれたら少女小説的に面白いよねw


それに、今回、セシルの母親に対しての精神的トラウマも出てきたりして、物語にどんどん深みが出てきた感じです。

あと、婚約者バレするまで、6ヶ月と3日……。


年月にすると対したことないけど、読んでる方としては、作品世界観の時間経過がゆっくりな気がしてもどかしいですw


とりあえず、次巻も楽しみです。

英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!? (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!? (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)
久賀 理世 あき

英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け! (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫) 英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫) 宝石箱のひみつの鍵 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫) 首の姫と首なし騎士  華麗なる背信者 (角川ビーンズ文庫) シュガーアップル・フェアリーテイル    銀砂糖師と水の王様 (角川ビーンズ文庫)

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[小説] 花咲く丘の小さな貴婦人 全5巻 著:谷瑞恵

「好きな女を前にしたら、おまえだってそんなに冷静でいられないだろ? ふざけて触れただけで、やわらかくて細くて驚く。自分だけのものにしたいと思う。家柄なんて顔にも髪の毛にもどこにもくっついてない。あいつは屈託なく笑いかけてくるし、もっと近づけば手に入れられる、それしか考えられなくなる」
(p153 花咲く丘の小さな貴婦人 3巻 それは青いすみれの季節)


花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊 (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 林檎と花火とカエルの紳士 (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 それは青いすみれの季節 (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて-前編- (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて-後編- (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)

花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊
花咲く丘の小さな貴婦人 林檎と花火とカエルの紳士
花咲く丘の小さな貴婦人 それは青いすみれの季節
花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて <前編><後編>



上記、全5巻。
約1週間で一気に読了……

少女小説で全巻一気読みは久しぶりな気がします。
結構、一気に1冊読了とかはあるけど、ラストまで続かないんだよね。どっかで、イラツボつつかれてしまう。
そして、大概、ツンツンヒーローがヒロインにデレた段階でどうでもよくなるwww 
少女漫画でもそうですが、思いが通じ合った後がうまい具合でないと、読んでてどうでもよくなります。


このシリーズは、全5巻だというのも手をつけやすいし、基本的にびっくりな展開というか作品世界観に影響を及ぼすようなどきどき要素や展開はなく、英国を舞台とした身分差なども含まれた恋愛話なので、するするっと読めました。時間の流れもさらさらーって感じで、無駄な部分ないのも結構良かったかな。というか、4、5巻で時間進みすぎってだけかもしれんがwww

個人的には、英国マザーグース物語も、似た感じに軽く読める恋愛小説です。
どハマリすることはないけど、軽くラブ要素の入った小説をさささーっと読むって感じで何気に気にいってますw
[感想] 英国マザーグース物語 婚約は事件の幕開け!
[感想] 英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!?




以下、ネタバレがんがんで感想。


3巻までは、イギリス人と日本人の両親を持つ主人公エリカの学校での友情や恋のお話で終わるけれど、4、5巻は学校を卒業したあとの話がメイン。

1、2巻では、文章を読んでる読書的には、ジェラルドの気持ちなんてお約束要素ではあるけれど、本人的には確定した気持ちを持っていないのに、3巻を読み始めて、既に自覚して頑張ってるってあって何かびびったw
そして、資産はあるけど中流階級のジェラルドと上流階級に位置するエリカ……二人は将来のために苦難の道を歩く決意はするけれど……


4巻でジェラルドんとこの会社、投資に失敗破産して一族離散wwww


そのとき彼は、エリカと離れアメリカで暮らしてたわけだけど、その後3年間全くの音沙汰なしというwww
いやぁ、3巻読んでたときは、お互いうまい具合に融合していく感じかと思ったら、まさかのジェラルド全てを失うというwww
まぁ、少女小説のヒーローとしてみれば、親の力をそのまま使った成金よりは、自分が一から手にしたものを持った男の方がすげーとはなりますがw

そんな長い間連絡がなくても、エリカは一途にジェラルドとの約束を守り、彼の帰りを待ち続けてるわけだけど、ジェラルドはジェラルドで彼女に見合う地位を手に入れるまで帰れないとかでうだうだうだ……
まぁ、その辺は、ストーリー的には時間経過的にさささっと描写されてたので、ストレスフリーでした。



そして、ジェラルドは彼女の前に姿を現すのですが……
ただ、一つ突っ込みどころを言わせてください。

明らかに、文内描写から、たったの半年~1年の間に、ジェラルドは人が諦め手放した油田を買い、石油にヒットし、事業に成功してるらしいwwww

ちょ、まさに、アメリカンドリーム、ワンチャン狙い過ぎだろwww

当時の歴史的背景の情勢などは無学な私にはよくわかりませんが、そんなにアメリカは夢見る大地だったのでしょうか?
しかし、金鉱情報に騙され、その日暮らしのような生活してた男が、どうやって資金をかき集めて油田を買ったんだろうか? それまで、それなりに儲けてたのかもしれませんが…… その辺の描写が何かあいまいすぎなのと、ここだけ時間経過がたったこんだけの期間!?って感じで、ぽかーんってなりました。

ああ、あれか、パチンコで人が回しまくったハマリ台を、ハイエナしたら1回転目確変大当たりをゲットした感じかねw? 比べる規模が糞過ぎますが、そんな感じの幸運?


しかも、その少し前はエジプトにいたらしいし、それから船旅でアメリカに帰ったとして、色々やってたったそれだけの期間でここまで成りあがれるもんなんだろうか?


そして、再会しても、お互い噂に惑わされ勝手に傷つき、お互い素直になれず、すれ違いまくる、すれ違いまくるwww
いいねーすれ違い。でも、5巻中盤で、流石にちょっといらいらしてきたよw
エリカの気持ちを尊重するだけでなく、お前、自分の気持ちちゃんと告げろよw
学生時代はあんなににぶにぶエリカに押せ押せ状態だったのに、時が経って変な男のプライドを持ってしまったのか、必要な言葉と行動をとるのは後手後手に、これでもかってほどにすれ違いまくる。

でも、もうちょいジェラルド視点の描写があればよかったのになーって思う。まぁ、充分っちゃ充分だけど……
エリカに再会したときに、エリカの見た目描写的に何か思ったとか無かったんだろうか……その辺、気になり申しました。


とりあえず、読み終わったけど、正直、何か中途半端な印象。
終わり方としては普通にハッピーエンドなんだけど、何か、予定してたエピソードを全部詰め込みましたよーって感じ。もうちょい、どうにかならんかったんだろうか?

特に、エピソードだけ見れば、イザベラとスライマーンの関係とユージーンの話は良かったと思うけど、このエピソードが無くても、エリカとジェラルドの話としては特に影響を受けてないし、必要あったんだろうか?って思えてしまう。結局、ユージーンに関しても、結局中途半端なままだし……でも、ドロシーのエピソードは良かったかな。主人公エリカに直接関連して動いてた話だからすんなり読めた。
勿論、スライマーンの話も、ジェラルドがエジプトで倒れたときに助けてくれた人という位置づけはあるんだけど……うーん。

あと、ロジャーに関して……
うん……、何でエリカ、間に合わなかったんだろうね……。まぁ、人生なんてそんなもんなんだろうけど。
でも、下手に恋愛参戦でエリカが心動いたりとかがなくて、3巻ですっぱり友人関係として成り立ってたのが良い感じだなぁって思いました。
彼の書いた本が今後もエリカの守りたい土地とずっと繋がってるのは何かいいなぁって思いました。


それと、ヴィクターさんについて。
しょぼい当て馬でしたね、この人。当て馬ってのはヒーローと同じくらい魅力がないとなぁ……彼とエリカが知り合って、恋愛ではないけど共有した3年という年月の間の具体的な話とまで言わないけど、あんなラストにいきなりでなくて、ジェラルド帰ってくる前からエリカに本気になって、もっともっと、エリカとジェラルドの間を引っ掻き回してくれてたら良かったのにwww
最後にいきなりあんなオチのような登場と退場で、凄く哀れになりましたwww


それと、ラスト的には、ハッピーエンドなんだけど、気になる要素は放置されたままなのが微妙でした。
エリカが自分の力で守りたいと願い、先祖から父から受け継いだデイムズ・ムーアの土地を独自で潤していくという考え。この時代には珍しい、自分の考え持った“新しい女性”として描かれてるのは凄く良かったんだけど、それらの地元事業がその後どうなったかについても触れられてたら良かったのになぁって思う。
エピローグ的にでも、ジェラルドと歩んだ先にある未来が多少なりとも語られてたら、読了感がもっと満足いったものだったんだろうなぁって、その辺が残念。

また、イザベラのお腹の中にいる、混血児や彼女が今後どう歩むか……まぁ、医者になるんだろうけど、やっぱり見た目明らかに混血なその子を産んで、ユージーンは彼女を好きだと援助するけど、結局のところその辺どうするのか……、とりあえず現状いいからいいじゃん!みたいに流されてる感じがした……orz


うん、色んな所の感想を見て知ってたとはいえ、ちょっともうちょい彼らの今後歩んだ道があれば本当に満足だったんだろうなぁって思いました。

本当に色んな漫画や小説でもそうなんだけど、本編から暫く後の情景が語られてるか語られてないかで、読了感やその作品に対する読者の気分的な締めが全然違うな、今回思いましたww


ドラゴンボールだって、幽遊白書だって、スラムダンクだって、るろうに剣心だって、時間経過は違えども、ラストエピソードとして、本編から多少時間経過した後のことが描写されてるんだよね。


ああ、そうか、今更だけど、東雲さんシリーズの満足度が低かったのはこのせいか……
[感想] 東雲侑子は短編小説をあいしている
[感想] 東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる
[感想] 東雲侑子は全ての小説をあいしつづける

まぁ、そういったオチが必要なんだって思います。


そして、私の中の神ゲー、LUNAR SSSのドラマCDだって、ラスボス後、主人公とヒロインはそのまま生まれ育った村に帰るけれど、多少の時間経過があったのか、主人公がヒロインに指輪を渡すネタがある。
まぁ、大概、ゲームはそういったラスボス後の日常オチが用意されてるけど……うん、でも、TORはありえねぇよorz
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まぁ、そんなこんなで、読みやすいし、恋愛的にはハッピーエンドだしその点は普通に安心して読めるけど、ラスト的読んだ~って良い読了感に浸れるような満足感のある作品じゃなかったなって感じでした。

というか、ラストの一文で、何か一瞬にして現実に戻った。

エリカだけの故郷だったここが、彼のふるさとにもなるのだと思いながら、ふたり肩を寄せ合い、いつまでも眺めていた。(p202)


何ともまぁ、突っ込みどころがあるというか、人が沢山住んでるんだし、万人の故郷だろうし、元々ジェラルドはエリカより前からここが地元なわけで……

気持ち的な問題なのかw?




あと、魔女の結婚シリーズ伯爵と妖精シリーズもタイトルだけは知ってたんだけど、今回この谷瑞恵先生の作品は初めて読みました。
何となく、校正の人がちゃんと仕事してないのかわからんけど、接続詞とてにをはが気になる部分があって、若干地の文が読みにくいなぁって感じました。
結構、「~けれど」ってのが地の文に多くて、何か口語的で不思議な感じがしました。まぁ、普通に読みやすくはあったから、こんだけ一気読み出来てるんではあるけれどw

とりあえず、今回読んでみて、伯爵と妖精は読まなくていいかなーって感じだ。
魔女の結婚シリーズは若干気にならなくもないけどねw

花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊 (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 寄宿学校と迷子の羊 (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)
谷 瑞恵 桃川 春日子

英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫) 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて (伯爵と妖精シリーズ) (コバルト文庫) 英国マザーグース物語 聖夜に捧ぐ鎮魂歌 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫) 魔女の結婚 (魔女の結婚シリーズ) (コバルト文庫) 六蓮国物語  地下宮の太子 (角川ビーンズ文庫)

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テーマ : ライトノベル    ジャンル : 小説・文学

[小説] 月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! 著:氷室冴子

月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)
(2012/08/31)
氷室 冴子

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気になってた、ざ・ちぇんじの部分だけ読みました。
新釈とりかえばや物語です。

何年か前に、漫画版のほうは読んだことあったんだけど、記憶としては、途中まで何これすげー面白いって思ってラストまで読み進めたら、何ぞこれ……というか、どういったラストかは覚えてなかったんですが、微妙なラストだったという印象だけは覚えてました。もし、最後まで萌えツボ刺激した面白さだったら、絶対私の手元にあるはずだしw
ざ・ちぇんじ! (第1巻) (白泉社文庫)ざ・ちぇんじ! (第1巻) (白泉社文庫)
(1999/06)
山内 直実、氷室 冴子 他

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そこで、今回、収録されなおしたので、今作が出たことを切欠に、読んでみようと思いました。
漫画版は微妙でも、原作は違うかもしれんっ!!……と。

あ、実は、氷室冴子さんの小説を読むのはこれが始めてです。
コバルト超大御所なのに、今まで読んだことありませんでした。まぁ、私が全く平安物に興味無いからってのもありますが……そういえば、高校の三社面談のときに私が本ばっかり読んでるって話になって、まぁラノベですけどーって感じではあったのですが、担任からこの人の名前が出ました。読んでるのは同じコバルト作品でしたから、適当に答えてましたけれど。あの恐ろしかった先生もコバルト平安物語を読んでたのかと思うと、若干不思議な感じがしなくもないです。



いざ、読み始めて、その面白さに寝不足になりつつ、凄い勢いで楽しんでました。
最近、読む速度やら積み本やらがやったらと増えてますが、やっぱり少女小説は軽く読めるのがでかいね。色々積んでても数日で一気に読めてしまうw

綺羅の奔放さやまさか結婚までしちゃってどうにかごまかせてるのがすげぇwwwって感じで、次の展開が全く読めず、ページをめくる手は止まらないww


そういや、過度な期待をしてたのか……、ぶっちゃけ文体は好みじゃなかった。
でも、完全神視点な三人称多元なせいか、地の文に外来語が入ってきても、上から目線で読んでる感じですんなり入ってきました。結構、そういった文章がおかしいと読んでてイライラしてくる性質なんで。
だけど、会話文にまで入ってきてるのはなんだかなぁって思いました。平安時代なのにさぁ。
きっと、ざ・ちぇんじでこんなんだから、ジャパネスクもそんなノリなんかなぁって思いました。なら、別にわざわざ読まなくていいなーって感じではあります。一応、ジャパネスクは漫画は読んだことあります。

なんというか、漫画版ジャパネスクを読んだことある点も踏まえると、この人の平安物ヒロインって達観してるなーって思います。恋愛一本主義でこの人がいないと生きれないってのじゃなくて、どこでも生活していけそうな、言ってしまえば、こんな時代にはありえないとても自立した女性のように思える。

ちぇんじの綺羅なんて、キスされて妊娠したと思い込んで出家して、泥まみれで生活してたくらいだし、生活力ぱねぇww


だけど、少女漫画脳で言わせてもらえば、宰相中将には素敵当て馬としてもうちょい頑張ってほしいなぁって思いました。そこで、綺羅の嫁さんに手出してんなよwwwと。そして、うっかり孕ませちゃって……。


一応、物語後半まではすこぶる楽しく読ませてもらってました。

だけどさー、それにしても、帝が使えなさ過ぎてやばい。
綺羅姫と綺羅君の手のひらで踊らされてるだけじゃね?っていうか、どこにもいいとこないじゃん、この人。
政治的な問題だからしょうがないとしても、何人も嫁さんいんのに、結局精力には適わないのか、男装綺羅に惹かれたりと色々苦悩してそうな感じではあったけど、無理強いはしないと男装綺羅と約束したってのに、結局はそっくりさんの綺羅君が化けた尚侍に強行突破するし。


それでも、まぁ、まだ納得はいくんだけど、終わり方が微妙すぎた。
きっと、私の記憶にもない漫画版の終わり方も同じなんだろうなー


つーことで、帝には綺羅姫が男装して出仕してたことはばれません

男装もので、重要なところはヒーローに対してのバレネタだってーのに。
結局、男女入れ替わりも元のおかしくない状態に戻って、うまくいったわね、オホホホホホって感じで物語自体は幕を閉じます。
いくら、ヒーローポジの帝に全くといっていいほど魅力がないからといって、これはちょっとねぇorz
まぁ、お話自体を完全コメディとして普通にとらえたら面白いとは思うけど、少女小説として考えたらちょっとないなーって感じ。一応恋愛要素入ってるのにヒーロー側(帝)に全く魅力がないwww 
初出が1983年の話だし、当時から比べたらコバルトの毛色もかなり変わってきてるし、昔は今みたいに完全に姫様お嬢様に俺様系ヒーローがあてがわれるという似たり寄ったりな作品群ばかりではなかっただろうし、内容的なターゲット層がもっと幅広かったんではないかと思う。



結局、内情も気持ちも全てわかった上で通じ合った、綺羅君と女東宮がいいとこどりしてるだけじゃんって印象を持ってしまいました。


正直、比べられるもんでもいし内容的にも全然違うけど、私のイラツボつついてくれた、桜嵐恋絵巻のほうが、恋愛方面は言わずもがな、平安世界観としての描写や登場人物たちの会話運びは雰囲気あったなーって思いました。




とりあえず、面倒くさかったので、他の同時収録されてる「月の輝く夜に」「少女小説家を殺せ!」「クララ白書番外編 お姉さまたちの日々」は読んでません。クララ白書は元話すら知らんしね。



というか、氷室先生原作のジブリアニメ「海がきこえる」もさして好きじゃないし(アニメしか知らんけど)、作風が自分の好みにあってないだけなんかな?


海がきこえる (徳間文庫)海がきこえる (徳間文庫)
氷室 冴子

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テーマ : ライトノベル    ジャンル : 小説・文学

[小説] (仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚できたら一攫千金!~ 著:夕鷺かのう

「痛覚が鋭いといえば、歯。それに目。眼球は目立つから、歯が妥当か。歯に順繰りに強い酸を塗っていくだけで、大の男でものたうち回って悶え苦しむとか? 夫の言いつけを守らない妻には、少し仕置きが必要そうだ……」 (p112)


(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚できたら一攫千金!~ (ビーズログ文庫)(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚できたら一攫千金!~ (ビーズログ文庫)
(2012/06/15)
夕鷺かのう

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昨年末、一気にめっちゃはまった「花狩のロゼ」の作者、最新作。
つまり、新作が出たことにより、花狩のロゼの打ち切りが確定したというわけで……orz
流石に、一巻打ち切りはマジきちぃ。というか、あれは編集の宣伝の仕方が下手だったのも関係あると思うんだよな。今回の新作の後ろに入ってる宣伝みたいに「男女逆転(!?)ラブ!!」とでも最初から記載してたらまだよかったんじゃないかね? どうやら、粗筋や登場人物紹介から、ニアホモくさいともとれる感じだったので、勿論BL嫌いな読者は回れ右するでしょうし、BL好きは踏んだら普通じゃないけど、男女物でがっかりという、双方にとってとても優しくない仕様だったのではないかと邪推します。


と、前作に関しての渇望はとりあえず置いといて……
最初、仮花嫁買うか迷ってました。もし、花狩のロゼのようにどツボにはまった上に打ち切りでまた悶々とした日々を過ごすと思ったら、読まない方がマシと思えたので。
そうゆう意味では、作品数が少なかったりする作者さんは面白い面白くないに関わらずそういった信頼度に影響してくるなぁって思いました。

とりあえず、読書メーターやらスレで概ね好評のようだし、姫様取替え物で嫁いで、ヒーローの初恋の相手が影武者の方でしたという何ともまぁヲタ心をくすぐる設定らしかったので読んでみることに。

最近の少女小説のトレード、姫王子物です。

勿論、主人公が影武者な姫なので、ド庶民一直線で、バイト三昧、小銭大好きだけれど、見た目はウルトラ級という若干中身の残念なヒロインです。そんな彼女が、世話になった姫様の代わりに隣国に嫁がされ、本当の初夜を迎えるまでに離婚してこいという自国の王から依頼されるという話。

それはいいんですが、なんというか、姫王子物ってもう飽和状態じゃね?って正直思うんです。
王子はドSなフリして、姫の中身が初恋の相手だとわかって、内心デレデレ状態。
超お約束wwwww


あと、それなりに魅力的なキャラたちのように思えるのですが、主人公ヒーロー以外は何となぁくとってつけたような印象を受けました。
クロウ王子の侍従とか、ああ、ゲームとかにこういったキャラいるよね、姫様の侍女にツンデレいじわるメイドっているよね……的な。まぁ、これは死神姫でも思ったことなんだけど。
悪役に関して、王子のお兄ちゃん、わかりやすいくらいのキャラ設定だけど、もうちょっと面白みのあるキャラだといいなぁって思いました。今後、続刊するとして、あそこで退場だとしたら、とんだ噛ませ犬wwww


それと、主人公のキャラ設定的には嫌いじゃないんだけど、お約束的にヒーローの危機時に簡単に誓いを立ててしまうのは、自分の真の依頼者であるシレイネ姫との約束に対して真剣味がない感じがして若干なんだかなぁって要素。

だけど、シレイネ姫といいその兄であるセタンタ王、フェルの育った孤児院のおネエな院長先生。
なんともネタにありふれたキャラたちだけど、この人たちは殆ど作中では関わってない。続刊が出るとしたら、その辺掘り下げられるんだろうか?


これは好みの問題なんだろうし、あまり花狩のロゼでは気にならなかったんだけど、地の文が三人称なのにところどころ口語調が強いのが正直若干なんだかなぁっといったところ。


離婚できる期限まで、作中5ヶ月くらいなんだろうけど、続刊なら全3巻くらいで読みたい作品だなぁという感じ。
今巻だけじゃ、正直世界観がよくわからなくて、ずっと戦争をしてた隣国同士の王子と姫が婚約したってくらいしか言えない気がする。
以前、花狩のロゼが1巻に内容つめすぎって言われてるのを見たことあるけど、個人的にはちょうどよかったというか、別に情報量普通だろって思ったんだけど、今のトレンド的には違うんだろうか?


ぶっちゃけ、今回、花狩のロゼ読んだときのような、萌え心刺激されつつ、次ページをめくるwktk感は正直全く無かった。
でも、すぐに重版かかったということは、やっぱりこういったのが売れ線の内容なんだろうなぁと若干寂しく思いました。まぁ、作者にとって、作品が売れることはいいことだから、重版かかること自体はめっちゃ有り難いことだけどさw

それで、花狩のロゼも続き出たら最高だよねっ!っていうwww
作者さんも、書きたいという気持ちはあるみたいだし!
というか、同人誌でも何でもいいから、終わりが見たいです。


とりあえず、はい、花狩のロゼの続きがめちゃくちゃ見たいです。
以前レビューでも書いたけど、異性装物でバレネタなかったらその魅力は大幅半減要素でしかないんだYO
って、結局花狩のロゼのことばっかり言ってるな、自分w



花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (ビーズログ文庫)花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (ビーズログ文庫)
夕鷺かのう オサム

暗殺姫のアドレッセンス -狙いは黒の俺サマ王子- (ビーズログ文庫) ダブル・コントラクト 絆がよんだ初恋慕!? (ビーズログ文庫) 双界幻幽伝 宿敵は神出鬼没! (ビーズログ文庫) ご主人様はご機嫌ななめ (ルルル文庫) 銀の竜騎士団    王女とウサギの秘密の王宮 (角川ビーンズ文庫)

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[感想] レオ・アッティール伝Ⅰ 首なし公の肖像
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▼WW2という世界を背景に生きる少女(少年?)たち。正直欲張りすぎだろ!ってくらい萌え要素の詰め込みを感じるも不思議と破綻せずに読ませる魅力に溢れるている。6年の歳月を経て講談社文庫で新装復刊、2015年4月現在3巻まで刊行中。全4巻完結予定。
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カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)



▼TL小説。騙されたと思って読んで見ろ!
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▼竜×人間のもどかしい恋物語。独自の世界観と取捨選択され凝縮された内容が魅力的。恋愛だけでは語れない少女小説。2015年4月現在、6巻まで刊行中。
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[感想] 白竜の花嫁 4 朽ちゆく竜と幸いなるもの
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白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)



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ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス)ニコイチ(10)(完) (ヤングガンガンコミックス)

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ライアー×ライアー(1)ライアー×ライアー(6) (KC デザート)



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[感想] 花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す
花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)



▼ごく普通の中学生として過ごしていた主人公の日常が変わっていく。限られた世界の中で、日常を隣り合わせに死闘が繰り広げられる。先の見えない不安の中に面白さが混在し、今後の展開が全く読めない。2014年1月現在、一学期編完結、4巻まで刊行中。2013年12月よりstudio ET CETERAで5巻分を無料公開中。
[感想] ほたるの群れ1~2巻
[感想] ほたるの群れ3巻
[感想] ほたるの群れ4巻
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[感想] 東雲侑子は短編小説をあいしている
[感想] 東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる
[感想] 東雲侑子は全ての小説をあいしつづける
東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)



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暗い部屋



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「蝶の毒 華の鎖」のFD「蝶の毒 華の鎖 ~幻想夜話~」。ハッピーエンド後のアフターストーリーのみならず、本編バッドエンド周りも補完されてるとのこと……三郎EDないかなぁ……正直、誰得だが、BADだとあってもいいと思ってしまう。




▼「黒と金の開かない鍵。」(→感想1感想2)を処女作にもつlittle cheeseの新作「トリック オア アリス」
黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
拍手レスページ(2011.08~)

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