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The Dream is to any directions on the Current of the Clouds. 主に漫画、ライトノベルの感想などを更新、溢れるオタク思考が原動力です。



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[小説] 小説 君の名は。 著:新海誠

「小さなお社がある。そこにお供えするんやさ。その酒は、あんたたちの半分やからな」
 ――三葉の、半分。
 俺は手の中の瓶を見る。あいつが米を噛んで作ったという口嚙み酒。この体と米がムスビついて出来た酒。それを俺が奉納する。いがみ合っていた相手からのパスでゴールを決めてしまったような気恥ずかしさと妙な誇らしさを感じながら、俺は大樹に向かって歩いていった。

(小説 君の名は。 p91-92)


4041026229 小説 君の名は。 (角川文庫)
 新海 誠
 KADOKAWA/メディアファクトリー 2016-06-18

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7月7日の完成披露試写生中継が当たらなかったら、映画公開前にノベライズ読むぞーと決めてた本作。
基本的に、発表された媒体がその作品にとって第一であると考えるからあまりノベライズとかには手を出さない方なんだけど、今作の予告とか見てかなり期待度をあげられてしまい我慢できませんでした。


お年頃の少年少女の入れ替わりというキャッチーさがおいしいよね!

新海監督の作品を初めて見たのは「ほしのこえ」でした。
正直、アニメのキャラデザは可愛いとはあまり思えないから、ビジュアル面からの萌えとかはないんだけど、宇宙と地球という超遠距離恋愛(作中で美加子と昇は恋愛関係にあるわけではないが)とそれによって隔たっていく時間が切ない。
ほしのこえ [DVD]ほしのこえThe voices of a distant star (MF文庫ダ・ヴィンチ)ほしのこえ (アフタヌーンコミックス)

美加子が宇宙に行き、地球と距離をどんどん離していくなか、昇は普通の高校生として過ごしていく。が、美加子への気持ちは宙ぶらりんのまま残っていて――
そして何がすごいって、美加子の声優さんと音楽以外はすべて新海監督おひとり作られたということ。30分もないアニメだけど、これはには本当に驚いた覚えがある(最近昇の声まで担当されてたことを知ってもっと驚いた!)。そして、キャラデザはともかく、背景映像がとにかくすごい綺麗で!
でも、この作品の場合は、私はアニメのラストより、佐原ミズ氏によるコミカライズのラストが好きすぎるんですけれどね。時を経た二人の関係が明確に描かれているので。アニメの場合、精神的な描写が多くてかなりぼかされているというか……アニメは引き離されたままの二人だけど、漫画の方は二人の再会が予期できるラストだったりします。

ということで、ほしのこえを見た後、監督のお名前は非常に印象に残っていました。
全作チェックしてるわけではないけど、個人的にはなんか切ないお話が多いというか、悲恋ものというか、なんだかこうもやもやするものが残る作品が多い印象で、それが味だとはわかるものの精神的高尚さのようなものが見えてあまり好きにはなれなかった。

それが今回、キャラデザもあの花などを担当された田中将賀氏を迎え、受け入れやすいキャラデザになったこと、そして「言の葉の庭」が成功したこともあったのか、今作は大規模上映で、これまでの新海作品とは比べものにならないほどばんばん宣伝されてます。
だからか、こう悲恋ものというか、見終わったあと胸糞感が残るというか、感じたときめきを返せとか、精神的にきついラストなら2回目はいいや……とか思ってしまうような内容には今回はならないのではないかと勝手に期待する部分もありました。
ノベライズを読もうと思ったのは、劇場で見る前にそれを確認したいという思いもあったのかもしれません。
小説読んでて、最後の最後のページまで気が抜けなかったけどね!


結果――

ハッピーエンドで良かったー!
早く映画見たい!!

うん、夏休みでかつ、恋愛物アニメなので、私のようなヲタク以外のリア充カップルが沢山いたとしても気にしないよ。
最後部中央席を予約でとって、ふんぞり返って見ようと思うよ。


ということで、以下感想。
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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[小説] 太陽を抱く月 (上)(下) 著:チョン・ウングォル

 フォンは二、三度首を振った。鋭くなった瞳いっぱいに涙が満ちている。
「おまえは何なのだ? どうしておまえはいつも私を刺激する? 私の気を狂わせるための罠か?」
 あふれる涙が流れ落ちた。フォンは両手で頭をかかえてうずくまった。
「おまえとふたりだけでいたくて逃げてきたのに、おまえはなぜ、なぜ……私のかわいそうなヨヌ嬢を連れてくるのだ。なぜいつも彼女を……」
 ウォルが、震える両手を重ねて口もとをおおった。大きな瞳から、フォンのように涙が後から後から流れ落ちる。あんまりだと思うほどの多さだ。彼女の足がフォンに向かって一歩ずつ近づく。フォンがうずくまったまま叫んだ。
「来るな! 離れろ。香り……おまえのその香りが、私をよけいに狂わせる」

(太陽を抱く月 上巻 p327)



太陽を抱く月 (上)太陽を抱く月 (下)


これが日本で発売した2012年8月。
その頃、「成均館儒生たちの日々」を読んだときのような韓流ブームは私の中でおさまっていました。
でも、この作家さんのは作家買いするぞ! という思いは朽ちておらず、発売から遅れること約1ヶ月、当時、上下巻一気読みできるタイミングで購入したにも係わらず、今の今まで積んでました。

[感想] 成均館儒生たちの日々(上)(下)
[感想] 奎章閣閣臣たちの日々 (上)
[感想] 奎章閣閣臣たちの日々 (下)


本作を購入したとき、最初の方だけ読んだ覚えがあります。
何だか入っていけず、序盤の序盤で、初章も読み終わらないまま(30pもないw)挫折しました。

というのも、王妃(妻)がいるくせに、他の女にも手を出すチャラ男系主人公なのかー? と、おぼろげな前情報などが影響してか、いい印象を持たなかったというか……。
あと巫女とかそういった非現実的な霊的現象が関わってくるという、個人的にあまり好きじゃないファンタジー方面の要素があるのかなという懸念もあったんだと思います。
実際読んで見ると、その辺はそこまで気になりませんでした。
極端な例で挙げるとすると、源氏物語でいう六条御息所の呪い発動程度だと思います。


なので、発売当時ほんのちょっと序盤を読んだだけで、大まかなあらすじすら全く知らなかったわけです。
ドラマも見視聴だった私は、今回メインストーリーをほぼ知ることなく読み終わることができ、非常に楽しめました。
再度読もうとしたごく最近、ほんの少し予告映像を見たりして、主人公とヒロインが小さい頃に実は関わりあった? くらいの知識しかなかったと言えます。

多分、手をつけてなかった理由のひとつに、今作のキャッチフレーズが悲恋というのを見かけたこともあり、ご都合でもハッピーエンド至上主義な私としては予防線を張っていたのでしょう。
いくらいい話でも、どっちかの未来がないというか、生産性がないというか――悲恋要素が含まれる作品は好きじゃない。
読み終わった後には、すっきりいい読了感で気持ちを満たしたいのです。
私が、本を読むのは娯楽のひとつでしかありませんし、ならエンタテイメントとしてはもやっと色々考えさせられるよりも、ああ良い話を読んだなと心から思って読み終わたい!


まぁ、そんなこんなで、今年の1月後半から最近まで――若干現在も進行形で、韓流ブームが再発というか、2015年冬ドラマで面白いと思える見るものがなく、なんとなくチャングムを見てしまったのが切っ掛けで、韓流歴史ドラマを色々見はじめたわけです。
そして、マイ韓流ブームに乗っかったこの機会に、今まで積んでた「太陽を抱く月」を読んで見るかーっとなりました。


読了して……というか、ある程度読み進めて出た結論。


なんで私、こんなにいい話を今の今まで積んでたんだよ、アホだろ……

そんなことを思う始末。



あと、本作はファンタジーと言われていますが、確かにファンタジーではありますが、非現実的なものがぼんぼん出てくるファンタジーらしいファンタジーではなく(巫女や呪術要素は多少ありますが)、朝鮮王朝を舞台としても、史実として存在しなかった王を主人公に据えたパラレルワールドという意味での【ファンタジー】です。


そして、本作の時代について。

ヨヌがフォンに詩を送るのですが、その送った詩の作者のことを巷の妓生と言っており、その妓生が黄眞伊(ファン・ジニ 約1506年 - 1567年頃)ということもあり、舞台は彼女が生きた時代1500年前半頃かと推測できます。
朝鮮王朝の時代としては、第11代中宗から第13代明宗辺りです。
中宗というと、日本でも韓国ドラマ興味ない人でもタイトルは聞いたことがあると思われる「宮廷女官チャングムの誓い」の時代です。

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では、前置きはそこそこに……
以下とりとめもなく、ネタバレ含みながら、ドラマと原作の違いも交えつつ語りたいと思います。


テーマ : ロマンス小説    ジャンル : 小説・文学

[小説] カーリー1、2 著:高殿円

 ねえ、カーリー。
 もしも、この先世界が変わって、インドが英国でなくなり、あるいは、英国とインドが敵同士になってしまっても、わたしたちは、けっしてそうはならないでいましょう。
 これからどんなに辛いことが起こっても、たとえ人が戦争をおこして、その土地から人を追い出しても、人間の居場所はなくなったりしない。
なぜなら、人は最後まで人の心の中に住んでいられる。

 心とは、人が血を流さずに手に入れられる、たったひとつの領土なのだから。

(カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> p321)



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ファミ通文庫から2006年4月に刊行したカーリーが、講談社文庫から新装復刊!!!!

って、言っても、私はカーリーのファンでもなんでもなく、たまたま本屋で見て、作者あとがき読んで、名劇的な小公女セーラとか王子様とか恋とかいうワードにぐぐっときまして、レビューを見たところ、おおっ、男の娘いるのか!なんて思ったのが読む切欠となりました。

カーリーの表紙自体は見覚えあるような無いような記憶があって、百合物ならいいやとスルーしてても不思議じゃないのですが、作者があとがきで触れてるように、確かにこれをファミ通文庫でよくやったわ……ってか、少年向で明らかに少女向作品を出したわけだから、確かに売上げには繋がらなかったのかもしれない。けれど、続きはまだかと言うファンも多かったらしく、約6年が経って、こういった形で新装されたってのはそれだけ魅力的な作品であったということでもあるんだろう、そして実際に読んでみて、それは私の中で確信に変わったと言ってもいい。

ぶっちゃけ、寄稿されてた同人を読んで、高殿先生の作品は作品世界の整合性とか突っ込みどころありそうなイメージを持っており食わず嫌いをしてました。プリセンスハーツとか気になるの作品はあるのだけれど、某所って細部まで気にするなら合わないと言われたこともあり……読むことはないかなぁなんて思ってました。


そんな私が、ツボに入りまくったこの『カーリー』という作品。
中古で購入したら、これは新品お布施してやるって思って、ネット通販で買ったら初版だけど、何故か重版帯になってたのが気に食わなくて、地元の書店で初版+初版帯のが平積みされてるの思い出したから、新品2冊買いしてしまうくらいに馬鹿なことするくらい久しぶりにツボに入った。

何というかなぁ、小学校とか中学校の頃に読んでたら、もっと歴史の勉強に身が入ってたかななんて思います。


これ書くの凄いなって思います。参考資料とか絶対少ないだろ、作者マジで凄い。
膨大な歴史的背景も伺えるってのに、軽く読める読み物に仕上がってる上に、でもWW2という戦争の空気も匂わせている。
WW2前夜という世界情勢を背景に、インドという地での少女たちの寄宿舎学校のお話。
そんな中に男の娘に扮した王子様であるカーリーがいて、主人公であるシャーロットを見守っている……という。
暗くなりそうな世界情勢下なのに、そこで生きる少女たちはひたすら明るい。でも、世界の波には逆らえなかったり……。

正直なところ、萌え要素をここまで詰め込むんかい!?ってほど欲張ってるのに不思議と破綻してないのが何か凄い作品だと思います。
何か、女子寄宿舎学校ということで、若干の百合要素、女装の男の娘にそんな彼は王子様で、もしかしたら主人公シャーロットの種違いの弟かもしれなくて……近親ネタも匂わせてたりする。
いやぁ、この辺の落としどころどうするんだろ? 種違いの姉弟であるのは確定的だし、未来で一緒にいることは確定してるみたいだし、かといってカーリーのシャーロットへの想いは、明らかに弟のそれとは違うけど、ある種恋とか以前に同族意識のが強いのかもしれないと思うと少女小説脳で読むと辛い。

私は恥ずかしながら、近代史とか終戦記念日ですら胸張って言えないような人間ですが、ちょっとその背景をまともに頭に入れてみようかと思うくらいに、このカーリーというお話には端的には言い表せない魅力があるように思います。
なんというか、軽く読めるテイストのお話なのに、ぐっと来るようなメッセージ性が凄く詰め込まれてるように思います。


と、こういうと褒めすぎってなるかもしれないけれど、ラノベとしてみれば、シャーロットの男性にさわるとくしゃみがとまらなくなるとか突っ込みどころ満載だし、ちょっとしたラノベくさい行動とかぶっちゃけイラっとすることもある。


1巻読んで、シャーロットもカーリーもその後一緒に過ごしてるような描写があるし、悲しいことにはならんのだろうっての伺えるのが救い。1巻ラストで、ただ、カーリーと一緒に居たいからとWW2がはじまったからとシャーロットを迎えにきた叔母の手を振り払ってもカーリーとともにいたいとひたむきな真っ直ぐさを見せるのがやばい。

そして、2巻では、インドの藩王国の一つの王女様までやってきて、恋に走るけれどもそれは仕組まれたものであったりもして……そして、この巻でカーリーの正体もばれちゃいます。ってか、カーリー絶対むっつりスケベだなwwwwなんて思うほどには、ラノベ的に軽く萌えれるらぶも散りばめられてるのが、少女小説好きな私にはツボる。つか、トイレ描写にそっち方面想像する私も正直どうかしてると思うが……。
んでもって、2巻で結構焦点が当てられたヴェロニカがまた可愛い! もう、私の中ではラヴィニアボイスで脳内再生余裕でしたwww

んで、ラストこんなところで終わるんかい!?
ってところで2巻が終わるわけだけど……これ、当時からのファンにしてみれば、本当に講談社文庫で新装、3巻決定して良かったねと心から思った。
そんなところで次巻からは4年の月日が経つことになるという。


んでもって、カーリー熱もさめやらぬまま、3巻の内容執筆開始!ってことで、IN★POCKET2013年6月号を読んでみました。30p程度な上に、全部この人の視点かよwwwとは思いましたが、シャーロットは中々の才女に育ってるらしい。
しかも、作者のTwitter曰く、3巻は後宮編らしい……なんか、カーリーとシャーロットの再会がどのようなものになるやら……。この作品に、当て馬って出てこないのかな?
3巻からは情勢的にはもっときな臭いことにはなりそうだけど、何はともあれ楽しみです。

でも、文庫として纏まるまで、この連載量で何ヶ月も追いかけるのはきついので、素直に文庫化を待つことに私はします。


あと、以下の情報は一応反転しとく。

カーリーにはまったのを切欠に、高殿先生同人活動もされてるから、書き下ろし短編とかないかしらと探してみた。
TAKADONO OTHERⅣに、「カーリー番外編~秘密のカードとコインいりクリスマス・プディング~」が収録されてます。
作者の方は一応残部少で残ってるという情報を見かけました。あと、twitter情報だけど、今年の冬コミでカーリースピンオフを予定してるとか何とか。
一応、運の良いことに、OTHERSⅣは先日オクで入手することが出来た。気になる人は、アラート入れとくといいかも。冬は代理購入頼むかな~ この前、初めて代理屋さんという存在を知った。1サークル数百円で請け負ってくれるらしいw 1000円取られても正直いいよなって思います。九州からの遠征費を考えたらw



カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)
高殿 円

カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫) IN★POCKET 2013年 6月号 IN★POCKET 2013年 7月号 芙蓉千里 (角川文庫) 剣と紅

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テーマ : 感想    ジャンル : アニメ・コミック

[小説] 丕緒の鳥 十二国記 著:小野不由美

これといって楽しみにすることもないし、張り合いを感じることもない。それでも国のためだと言われると、ほんの少し、意義のあることをしている気分になれた。
 やがて一人が脱落し、最後の一人が五つ先の街に駆け込んだ。さすがの若い体力もそこで尽きた。
「なんだか分からないけど、国のためなんだってさ。王宮に届けないといけないんだ、できるだけ早く」

(丕緒の鳥「青条の蘭」 p275)


丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記) 丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)
(2013/06/26)
小野 不由美

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12年ぶりの十二国記新刊。

私が十二国記を知ったのは、アニメ化前、その頃はまだ「黄昏の岸 暁の天」と「華胥の幽夢」も発売しておらず、今思えば比較的すぐに新刊のリアルタイム発売を経験した覚えがあります。つか、私の中でインターネットというものが当たり前じゃなかった時代なのによく発売日とかの情報をしいれて本屋に通ってたなぁっとww
これらが出た2001年の10月か11月頃、新刊発売が本屋の発売日一覧のようなポスターにタイトル未定で載ってて発売日前日、発売後数日本屋に通いつめたのですが、「発売してません」という答えをもらい、そのまま何もなかったかのように発売はしませんでした。結局あれは何だったんだろう?、私の勘違いか?という妙な思い出が残るまま、12年が経って、この度書き下ろし2作を含む短編集が発売となりました。


収録された、4編の「丕緒の鳥」「落照の獄」「青条の蘭」「風信」とも、陽子たちの軸を主軸に考えれば、12年前に出た「黄昏の岸 暁の空」の続編的な内容は全くありませんでした。
というか、全て十二国記の世界に『生きる人』の話であり、十二国記の主要キャラを慶主従、延主従などの王の周りの人間と考えるなら、全く関係ない話でした。まぁ、背後には彼らの気配を感じるんですけどね! それがまたいい。
それでも読ませる魅力があるのが十二国記という世界の素晴らしさだと思いました。私、本を買っても合いそうになかったらざっと目を通すだけとかも普通にあるので。萌えも何もない、ただただお話の魅力だけで読ませる作品はそういえば最近読んでなかったなと改めて思いました。

正直なところ、12年ぶりの新刊だと言うのに、主要キャラがメインの話が一作もないのってどうよ?っていう思いはある。これを十二国記の世界でする必要はあるのか?など色々と思うところはあったし、12年ぶりということで、ただそれだけの理由で世に出てくれるだけで嬉しいという新作を渇望しきったファンだからこそ、採点基準は非常に甘くなってるかもしれないとも言える。
けれど、そういう思いはあるものの、やはり十二国記の世界がとても魅力的で面白いと思ったことには偽りないんです。




ということで、ざっと感想を書いとくことにする。




<丕緒の鳥>
表題作のこの話は、2008年2月に発売したyomyom6号に掲載されたのが初出です。このときも雑誌確保のために書店予約したりしました。
当時読んだときも、慶国の話なのに、陽子たちとは関わりのないような官職の話で若干の退屈さを感じた覚えはあります。
しかし、陶鵲というものがあたかも存在するかのように息づいてるのは凄いなと思う。音が出たり香りがしたり……そして、ただ派手になっていくそれと短命な王が続いたことで、丕緒の陶鵲に対する熱意も以前とは変化し、そして彼独自の陶鵲というものに対しての解釈により、打ち落とされて砕ける陶鵲を民に見立て、王にその権力の絶対的な力を知ってもらおうとする。景麒に恋慕した予王はその悲壮さと荘厳さを兼ね備えた陶鵲に目を背けたわけだが、景王である陽子は何かしら感じることがあった様子。そして、予王時代の景麒の無能さはたった一言の「主上はとても傷ついておられる」で露にされてるのが何か凄いwww
そして、きっとこの短編を2008年に読んだファンは思ったことだろう。ラストに陽子キタ――(゚∀゚)――!!と。
丕緒は、この陽子に見せた陶鵲を最後に官を辞そうとしてたわけだけど、彼の思いが何かしら景王である陽子に通じたことで彼にとっても、慶という国にとっても、これからの希望を感じられる話でした。



<落照の獄>
これ、2009年9月にyomyom12号に掲載されたわけですが、雑誌買ったのに暗すぎて全く興味惹かれず、実は読まないままで、今回初めて読むことになりました。
当時、裁判員制度が設けられたことにより、何かそういった現代背景を匂わすのような内容とか当時言われてた。
この話は、緩やかに国が傾いていってるという柳国の話です。
大まかに内容を言ってしまうと、死刑がない柳国で殺人を何度も犯した狩獺に対する処遇の話。法的には死刑はない。しかし、民からは死刑にしろと言われる。所謂、中間管理職的な瑛庚さんが苦悩する話。結局、死刑にせず刑罰を用いたところで狩獺は反省しないと本人も明言し、結局色々悩み検討するものも、狩獺を死刑するという結論に達する話です。
お手伝いをして小金を貯めた子供が自分と妹のために桃を三つ買おうと小金を握り締め出かけた先、狩獺は酒一杯と同じ額のその小金を手にするために、子供を殺した。特に殺意はなく、ただそこにあったからというのが一番の理由になるのだろうけれど、この非道さに狩獺の死刑を民は望む。
柳国は死刑制度がない代わりに、法的な縛りがしっかりしてる国で、死刑の有無による犯罪の増加はなく、寧ろ凶悪犯罪率は他国に比べ格段に少ない。犯罪に対しての刑罰の意味、そして、死刑に対しての有効性もこの話では暗に語られてると思う。
正直言うと、この話を読んでて、狩獺の気持ちもわからなくはないと思った。生きていてもしょうがない。死にたいけど自殺は出来ない、だから殺してほしい、死刑にしてほしい。生活に困らないから刑務所に入りたい……。ふと、秋葉原通り魔事件を思い出しました。
ただ、それでも多少なりとも人は誰でもダークな思考に陥ることはあるけど、ブレーキがきくのが当たり前であって、行動には起こせない。きっと、狩獺はそのブレーキの螺子がおかしいんだろう。
結局、狩獺は死刑が決定するわけだけど、それはある意味狩獺の望む措置でもあり、狩獺の勝ちとも取れて読了感はよろしいものではなかった。
十二国記として見れば、どうしてこんな話?と思うところはあるけれど、こういった問題の結論は簡単に出せないからこそ、法を曲げてでも狩獺に死刑を言い渡すというのは一つの結論として良いと思った。
人間誰しも更正できるとかっていうのは当てはまらない人間は勿論いるだろうし、狩獺みたいな罪を罪と全く思わない人間もいるだろう。
死刑に対する問題提起って倫理観とか色々出したらキリがないけど、日本だって死刑決まってもそれが執行されるまで凄く時間かかる。その死刑囚を養うのは税金なわけで、そういった問題提起も含まれてるのかなとも思った。



<青条の蘭>
書き下ろし短編!
面白すぎて、翌日寝不足になってしまった……。希望を繋ぐ男達のドラマが熱い!!

全く前情報を見ずに読んでたもんだから、一体どこの話だ!?なんて思って、陽子を主軸として、色々頭の中で十二国歴史表を展開してたw
冬が厳しいってことから、南側の国は暖かいし、そもそも才、漣、奏は安定してるから違う、冬というキーから北の国に焦点を当ててみて、柳の話は落照があるからないだろう、戴はお話的にしないだろう、雁の治世は500年、恭は珠晶ちゃんいるから無し。芳は月渓頑張ってる。範の治世は300年、慶は主人公陽子の国……全ての消去法で巧王が色々やらかしちゃった後か?って思ったりしてたwww 「帰山」で語られてるけど、個人的に思うのは麒麟が人道に反する行為を通ることで通常と異なる病み方をした国って、王が倒れた後酷い荒れ方するのかなと……。国としては倒れてないとは言え、泰麒自身も病んでて戴も大変なことになってるわけだし。
まぁ、そんな色々なことを考えて読んでたら、まさかまさかの延王登極直後の雁の話だったwww
里木の成りようから、雁と察することは出来たようですが、私生憎「東の海神 西の滄海」読んでないんだなw 何故か12年以上前だかに読もうとしてこのままだと寝れなくなると自己自制してそのままでした……。そろそろ読もう。読み出したらどうせ止まらないw
それはさておき、そんな延の昔話……500年前のお話なわけで、陽子の時代を軸とした近代のお話ではなく、過去話だったとは全くの想定外でした。玄英宮という一つの言葉で全てが繋がったよw
ということで、延王の前王が荒らしまくって、まさに何もないというようなまっさらな荒廃具合の雁国。
原因不明の奇病が山毛欅を襲う。奇病に侵され倒れ、石化したようなその木は高値で取引され、普段は何もしない役人たちが私服を肥やすためにやってきたりする。しかし、問題はそんなことではなく、木が少なくなることでそこの植生にも変化をもたらし、食べ物を求めて動物が人里を襲う、また木が倒れることで山の地盤が緩み、山崩れの原因となる。そのことに対して一早く気付いた包荒が、その問題を標仲に訴える。この奇病を止めるための有効な手段は無いか模索する。猟木師の興慶は、この問題は天の采配だからと、継州に下された問題は解決策もそこで見つかるはずだと言う。天が与えた問題だから、解決策も天が与えてくれるはずだ、と。その解決策となる植物への目星は簡単につき、山毛欅の奇病に有効性は確認できるも、それを持ち運んだり増やすことは非常に困難で、どうしようかと試行錯誤してたとき、新王が践祚、青条と名づけられたその植物を雁国にもたらしてもらおうと王の元に青条を届けようとするも、官吏が心無い行いをしたりと、これは自分たちで直接届けるしかないと、翌年に雁国中に青条を得るために、新年を迎える前に王の元に届けなければと標仲は発つも、仙とは言え無理が祟り倒れてしまう。時間はない、一時期は野木の下によく見られた青条の群生も少なくなってきている、天が施した解決への道標もタイムリミットが近づいている。しかし、どうにかして王宮へ届けたいという標仲の気持ちに打たれたのか最初の一人から始まり、リレーのように国のためと青条は人の手を渡っていくことになる。荒廃した中でも、国のためと思うとちょっとやる気を出す感じのやってみるか的なノリの良さが現代にも通じるものを伺わせた。その人の繋がりに熱さがこみ上げてきて、涙腺刺激された。
最後、延王の元に届けられたかどうかまでは語られていないけれども、現軸で見ると延国は500年の治世を誇る大国となっているわけだから、ちゃんと延王もとに届いたんだろうけど、雁国をこんな危機から救った裏には、こんなドラマがあったなんて誰も知らないんだろうなぁ、標仲から手渡された後の人たちは皆既にこの世にはいないんだろうし、彼らにとってはその運んでる荷の重大性なん知らないんだろうけど、辛い世の中で生きてても、その場のノリ的な軽さもあったんだろうってくらいだろうからね。
大国となった現在、標柱や包荒たちはまだ現存してるのかな?

このお話も、若干問題提起というか、無能政治家やら甘い汁をすすり続ける公務員とかの問題が伺えるなぁって思いました。



<風信>
書き下ろし短編2編目。傾国の話。予王時代の終わりの話。
つか、結構予王はえげつないことやってたんだなぁっと。
落照や青条に比べたら、勿論蓮花の置かれた状況や時代背景的には殺伐としたものはあるんだけれども、雰囲気は若干のんびりしてた。暦のために日々の些細なことを研究する人たちの話。そして、その日々の研究から得た結果、天気具合や鳥の雛の孵り具合が違うという、天の気が整い始めている、確実に新王が立つ証だと。
辛い状況でも、自分の仕事を真剣に黙々とこなしている彼らだからこそ気付ける些細な変化が胸に熱かった。
これ、まだ新王が立ったとは言い切ってないから、新王と麒麟の距離的なものとか麒麟が王と認めた後とかなのかな? この時系列的にもしかしたら、陽子は巧国絶賛放浪中なんだろうかw?






と、何だかんだと凄く読み応えありありな一冊でした。

新刊長編はいつかな? 
それで、もう十二国記は完結となるのかな? それでも、短編集「丕緒の鳥」をちゃんと世に出してくれた小野主上に感謝!




月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫 お 37-52 十二国記)月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫 お 37-52 十二国記)
小野 不由美 山田 章博

月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫 お 37-53 十二国記) 風の海 迷宮の岸  十二国記 (新潮文庫 お 37-54 十二国記) 魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記) 東の海神 西の滄海  十二国記 (新潮文庫) 風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫)

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テーマ : 感想    ジャンル : アニメ・コミック

[小説] RDG6 星降る夜に願うこと 著:荻原規子

「うん、ほっとした。これからは、出かけるときにはちゃんと教えてね。すごく心配したんだから」
 両手の指を組み、はにかみながらそう伝えると、深行は少しの間泉水子を見つめ、急に目をそらした。
「自分が黙って出かけた件については、反省ゼロなのか? 病院どころじゃなく、非常識な場所へ行ってたと思うが。あれで携帯が通じたのは、奇跡だったんだぞ」
 (p40)


RDG6 レッドデータガール    星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)
(2012/11/28)
荻原 規子
★★★★
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RDG最終巻!!! ぶっちゃけ、毎回新刊が出るのさほど楽しみしていたシリーズってわけじゃない気がしたけど、アニメ化のPV効果と5巻ラストでの盛り上がり、最終巻というのが合わさって、非常に楽しみで、同日に配達された蝶毒のFDもインストールだけしてプレイ保留し、最近の自分にしてはとても珍しく小説一気読みしてしまいました。

もう、登場人物アニメ作画で脳内再生余裕なほどで、PA製作アニメには非常に期待しています。

[感想] RDG1 はじめてのお使い
[感想] RDG2 はじめてのお化粧
[感想] RDG3 夏休みの過ごしかた
[感想] RDG4 世界遺産の少女
[感想] RDG5 学園の一番長い日


最初から読んでて、高柳との決闘で盛り上がってきて、つつがなく話は進んでいきつつも、クリスマスイベントでも泉水子が特に活躍することもなく特に成長も見られずうじうじした感じになっていったときは多少イラっとしましたし、どんどん話は動いていくのに、ページ数的にこれ収集つくんか?なんて思ったら、ラストは内輪揉めの不穏分子を呷り出しただけで、結局最後まで泉水子のかっちょいい活躍は最終巻だというのに無しorz

まぁ、1巻から泉水子の願いである「普通の女の子になりたい」というものを考えたら、姫神の力を自分の意思で抑えられるようになり暴走させてないことを考えたら、彼女の成長が見られるわけだけども、どうしても思ってしまう。最終巻なのに、若干盛り上がりに欠けたなぁ……と。
泉水子の深行に対しての恋愛感情的なスイーツ脳も、1巻からある根本的な彼女の願いを思えば、年相応に普通なことだとも思う。まぁ、そればっかりな感じもして、3巻の戸隠でのことや5巻での一人で立ち向かった彼女の中の強さみたいのが全くない感じはしたので、その辺は凄く残念ですが……。

今までの私の感想から伺えるように、とりあえずみゆみこが可愛かったらまぁいいやって思考になってる部分もあったので、その点では、5巻で深行いつの間に泉水子好きになったんだよって突っ込みどころはあるもののとりあえずひゃっほーだったわけで、6巻ではもうお前のツンデレのツンどこいったよってくらいに、辛辣な言葉とかはかないし、泉水子の上目遣いにたじたじだし、嫌がらずに寧ろ乗り気で勉強みてくれるし、拉致られそうになって助けに来てくれるし、ラストに至っては、読者から見れば何この生殺しED!ってくらい、ちょ、おまっ何やってんだよwwwwって突っ込みをしたくなるようなラストだったわけですが、その点は凄く満足です。
しかも、彼の進路選びが彼の中では泉水子と歩んで行く未来が確定要素であるかのように、彼女を踏まえて考えているのが何かすごい。いつの間に、そこまでの気持ちを持ったんだよw だって、この二人、中3で再会して1年ちょっとしか実際経ってないよね? 読者的には5年経ってますがorz 
あーでも、プレゼント渡すシーンまで見たかったなorz まぁ、そこまでやったらラストからしたらかなり蛇足感あるとは思うからしょうがないけど。
それと、泉水子が自分が長生きでないと思ってることとかその辺に関して、深行が提案する将来へのあり方を結び付けて、深行も何かしら関わって話が進んでたら面白いのになぁってか萌えたのになぁと思った。結局、母である紫子がいうように、泉水子の気持ちの問題でしかない問題なのだろうかね? 思わせぶりに真夏に告げて、お仲間心に訴えてた気がするけど、結局心持の問題だとしたらそれってどうなの? 真夏の場合普通に外科的な問題抱えてるってーのに。



しかし……うん、今までよりも結構ページ数があると思った割りには、根幹であるストーリー的な盛り上がりには欠ける最終巻だったな……
1巻ラストみたいに、超常現象的何かがあればシメ的に違う気がするんだろうけど。


確かに、ストーリー設定だとかは面白いけど、海外云々の世界遺産判定員みたいな人が出てくるとどうにも安っぽく思えてしまうというか、やはし荻原先生の作品は純和風でこそ発揮されるものではないかとも思います。
現代物な感じだけど、色々古臭いというかwwww
だから、私、これは王国のかぎもあまり好きじゃなかったしなぁ。というか、勾玉三部作の白鳥異伝のインパクトがでかすぎただけなんだけどね(という割りには約10年前に読んで、再読してないけどw)

そして、前巻ラストで真響に対する胡散臭さがやっとなくなったと私は思ったわけですが、やっぱり私はあまり好きじゃないですwww
逆にアニメだと普通に見れるかもしれんがw

あと、高柳サイドの陰陽師らの大人方面がもっと関わってきたりしたら面白かったのになぁとも思う。


しかも、戦国コスプレの学園祭でも思ったけど、妙にヲタ要素が入ってるというか……
深行が先輩を買収したのが、冬の新刊であたり、アンジェリカのクリスマスパーティでの服装が「魔法少女まどか☆マギカ」のまどかを彷彿させるものであったり……。今だから何となくそう思うけど、これ数年後初見の読者が読んだら元ネタあることに気づきそうにないなぁ……。まぁ、特に言及されてるわけでもないし、それを特定できないと不思議に思える要素でもなんでもないけど、なんつーか児童書というカテゴリにしては、軽すぎるという印象が……。なので、逆に踏まえると、その軽さがアニメ化においていい具合に反映するんじゃないかなと思わなくもない。
というか、児童書として1冊1700円の読み物として考えたら、それに見合った重厚なストーリーを求めてしまう気持ちが奥底である気もするけど、内容としてはラノベよりも軽いと感じられる部分もあるので、ラノベの一作品として思えばこんなもんだと思わなくもないです。
とりあえず、来年2月から刊行予定のスニーカー文庫版が楽しみです。メル絵表紙で、ラノベらしさが加わってそういった妙なギャップさもないと思うし。
にしても、勾玉シリーズとか見ると、文章とかも綺麗な純和風な雰囲気なのに、どうしてRDGってここまで児童書向けにしちゃったんだろう? 読みやすいことには変わりないけどさ。

とりあえず、アニメの監督さんもシリーズ構成さんも原作ファンってのはマジでアニメ化作品として期待してしまいます。泉水子のスカート短すぎるのは文句言いたいけど……放送までにその辺の直ればいいなぁって思ってしまう。やっつけじゃない素晴らしい出来になって欲しい。というか、逆にアニメのがいい出来になるんじゃないかと、始まってもいないのに若干思ってしまいますw

それにしても、アニメ化を見越して、読んでみると、この辺の表現どうするんだろとかこの辺はスルーしてもいい部分だろうなぁとか思えてしまって、ちょっと面白かったです。


まぁ、最終巻を読んでみて、面白い世界観の作品ではあったけど、1巻から見ると、泉水子の内面的成長というか、今まで何も考えてなくてのらりくらりと過ごしてきた少女が自分の意思を持ってこれからを生きていくことを決意したってだけの内容で、彼女を取り巻く環境に関しては何も解決しておらず、寧ろこれから始まる……所謂、俺たちの戦いはこれからだEDだと思います。
打ち切り作品だと、微妙な終わり方ではありますが、普通に作者がこう締めくくる場合、ある意味一番気持ちのいい終わり方であるのかなと思います。なので、外伝とか普通に出そうな雰囲気でありますが……。



あ、そういえば、今回思ったのが、やけに児童書くさいというか、なんというか、内面を見つめなおすというか説教くさい言葉多かった気がしないでもない。
今までRDGを読んで、そう思ったことはなかったけど、その辺は泉水子の成長面ともとれるのだろうか?


一気読みしたくらいには、次の展開が全く予想できないで普通に面白かったし、ちゃんとラストまである原作がアニメ化するということを踏まえると、マジでアニメ化期待度が高まってきます。
内容的には、文庫三冊くらいで納まるんじゃね?って感じもあるので、取捨選択しして纏めたら凄い完成度の高いアニメになるんじゃないかしら?なんてことを思ってます。


つか、1巻読んでから、5年経ったんか……5年も普通に追いかけてたんかと思うと時の流れを恐ろしく思います。

とりあえず、アニメに期待度MAXです!


RDG6 レッドデータガール    星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子

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テーマ : ブックレビュー    ジャンル : 小説・文学

[小説] ほたるの群れ4 著:向山貴彦

「バカ」
 喜多見はそれだけ言って、しばらくの間黙り込んだ。表情がまるで見えなかったので、不安なまま、じっとその姿を見つめていると、やがていつもの優しい声が聞こえてくる。
「高塚くん、本当にバカだよ」
 溜息混じりの声はやわらかく耳に届いた。ふいに髪の間から覗く喜多見の耳が赤くなっていることに気が付く。びっくりするくらい赤かった。
「私が本当に困った時は必ず現れてくれるんだ、高塚くん」

(ほたるの群れ 第四話 瞬(まじろぐ) p261)


ほたるの群れ 第四話 瞬(まじろぐ) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ 第四話 瞬(まじろぐ) (幻冬舎文庫)
(2012/10/10)
向山 貴彦
★★★★★
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「ほたるの群れ 第四話」一学期完結です。
さて、続きが出るのはいつなのでしょうか?

[感想]ほたるの群れ1、2
[感想]ほたるの群れ3


この「ほたるの群れ」4巻目……というか、4話目、今までになくボリュームたっぷり、450p超です。
でも、作中の経過時間は数時間程度で、3巻での平凡な日常から一転、最初から最後まで緊張感に包まれ息つく暇がありません。
そして、1巻からまだ2週間しか経っていないという……。

何となく、最初は永児の右手の蛍光塗料が消えるのが半年ということから、その間にケリが付くのかなぁなんて思ってましたが、今作で会長こと千原の任務が永児に近づき殺すことだというのが明らかになり、もし半年経って右手の塗料が消えても、千早の任務対象であることには変わりないので、どうなるのか読めなくなりました。
そして、そこにはやはり永児の父親が関係するところもあるらしい。父親は事故ではなくて、そう見せかけられて殺されたんだろうなぁ……。にしても、永児の父親は普通を装って、何かしら裏に通じる何かのある人間だったのだろうか……。

また、最初は梟の子=永児だと思っていましたが、今作での静の言などから永児は「梟の子」などはないとうのもわかりました。ということは、五倉山中学校には、彼らの他にこの作品の最大のキーポイントである「会」に関係する人間がいるのか……。
うーん、謎は深まるばかりです。



そして、今回、「塾」メンバーでいい感じのキャラが大活躍と共に登場しましたが、全てご退場となりましたorz
四堂いいキャラだったのになー 彼はこれからも永児の回想シーンとかで登場しそうですがw


3巻では永児のキレっぷりが全くなく、阿坂と会長の一騎打ちに全て持っていかれた感がありましたが、今回は、「塾」の駒と「院」の駒のぶつかり合い。そして、今まで戦うことを余儀なくされた永児も今回は守られる側でありつつも、喜多見を守ることは最優先事項のごとく、最後には戦うことに……はい、キレっぷりは健在でしたw


「白髪鬼」の永児に対する「前にどこかで会ったことある」という発言も意味深であり、また永児の普通の中学生でありえないようなどこかいっちゃったようなキレっぷりから、何かしら永児も彼らに関わる部分があるんだろうなぁと思いました。実は、「孤児院」育ちだったとか?


というか、今回の話は、所謂、蘭親子の盛大な親子喧嘩なんじゃなかろうか……静が母親の策にまんまと引っかかっただけで……。救われねぇ……。正直、彼ら組織の存在意義もよくわからんw

この「会」って大元があるようで、「院」も「塾」も請け負う仕事は共通してたりするんかね?
今回の静の言的には、永児に対して暗殺対象って感じはしないけど、「塾」に属する千早の任務が永児を殺すことなわけで……。




んでもって、ラスト。
お姉ちゃんお目覚めっ!
永児に対して、少しでも幸福が訪れてくれればいいなぁ。


この主人公の永児って、本当に何か悲惨というか……。喜多見の場合、両親亡くしてはいるけど、親身になってくれる親友もいる。
けど、永児の場合、母親もあんなだし、お姉ちゃん病院だし、信頼(?)してる千早は自分のことを殺す任務請け負ってるし、喜多見に対して命を投げ出してまでも助けようとしてるのに片思いのまんまだし……まぁ、告白した過去があれど、1巻での出来事からまだ2週間しか経ってないわけで、そこで彼女の永児に対しての認識がいきなり気持ちが恋愛対象とかになっても、ただのつり橋効果みたいで微妙な気もしますがw まぁ、そんな永児に自分なんか……って思考ループに陥りそうな気もしますけどw

個人的には、永児には申し訳ないが、阿坂さんと喜多見っていい味出してると思うんですがねーw



とりあえず、基本的にカプ厨の私ですが、この「ほたるの群れ」に関しては、永児と喜多見がどうこうならなかったところで全然問題なく楽しめる作品だとも思っていますがw


だけど、喜多見には、全く手を汚さないような綺麗なヒロインなままでは居てほしくないのが正直なところ。
バトロワのヒロインも結局手を汚さない綺麗なままの守られヒロインでした。
だから、白髪鬼に躊躇いなく弓を引いたシーンは普通にかっこよいと思いました。守られるだけじゃなく、どんどん強くなって欲しいです。


今回で、一学期完となり、静が言うにはこれで終わった訳ではなく、まだ始まったばかりらしい。
なので、まだまだ長い物語であることが予想出来ますが、一学期で区切られた表記とかからすると、彼らが中学3年生を終わるまでには話が終わるのかなぁなんて想像も出来てしまうわけで……。

でも、この裏な組織のあれやこれやに永児と喜多見が巻き込まれ、まだまだ2週間。そっとやちょっとや片付きそうもありませんw


これから作中ではすぐ夏休みに入るようですが、次巻では多少のどかな休息的インターバルでも挿まれるのでしょうか? 阿坂も千早もぼろぼろだし、白髪鬼も全治一か月らしいから、夏休みは平穏に過ごせるってことなんかなw?


次巻がとても楽しみです。
3巻から4巻の間はそこまで長く感じなかったけど、次巻は次の春くらいなのかなぁ?



シリーズがラストを迎えるまで、打ち切りとかならず、ちゃんと刊行されたらいいなと思います。
最近は、作品楽しみという思いと、好きになった作品はよっぽどメジャーじゃない限り打ち切りの心配をしなければならないのが出版不況の辛いところだと思いますorz


さて、今回かなりのスローペースで、やっとこさ読み終わったし、「烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下)」にでも手をつけますかねー。最終巻です……orz



ほたるの群れ 第三話 阿(おもねる) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ 第三話 阿(おもねる) (幻冬舎文庫)
向山 貴彦

ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫) ほたるの群れ 第四話 瞬(まじろぐ) (幻冬舎文庫) ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫) 童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫) 童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫)

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[小説] ほたるの群れ 3 第三話 阿 著:向山貴彦

 しばらくそのままの体勢で、喜多見の寝顔を見守っていた。今が朝の何時か分からなかったが、知りたいとも思わなかった。できれば、このままずっと時間が止まっていてほしかった。 (ほたるの群れ 3 第三話 阿 p63)


ほたるの群れ 第三話 阿(おもねる) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ 第三話 阿(おもねる) (幻冬舎文庫)
(2012/04/12)
向山 貴彦

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「ほたるの群れ 第三話」です。
発売前に公式HPでこの3巻の表紙絵を見たとき、リアルにびびりました。阿坂さん眼光ぱねぇっすw

というか、先週には読み終わっていたのですが、何となくアナログ感想と読書メーターにつけるくらいはともかく何故かブログでのがっつりレビューしようという気力が出てきてませんでした。そうこうしてるうちに4月も3分の1ほども終わっており何かとてもびっくりです。
でも、来週はA3なので、何かしら書くことがあればいいかななんて思ってます。


さて、1、2巻を読んだのはどうやら昨年11月だったようです。読み終わった後に公式HPがあることに気づき、そのとき3巻が今冬発売となってましたが、今年の春発売となりましたw
[小説] ほたるの群れ1、2 著:向山貴彦



正直なところ、期待していたよりは胸熱展開は無かったかなぁという印象でした。
ページ数は2巻よりはボリュームダウンした感がありますが、1巻を読んだときと比べると何となく密度が低いかなぁというか、1、2巻に比べれば殺伐度は低いかなって感じでした。
というか、結論を言うと、永児のチートモードが発動しなかっただけなんだけれどwww
その分、会長と阿坂の戦闘シーンの長いこと長いこと。視点チェンジ繰り返されるし……。
前巻から気になっていた、永児の父親のことや「梟の子」という言葉の意味は何ら明かされることなく次巻持ち越し。

やっぱり、永児ブチ切れ状態の最強モードな状況をどうしても楽しみにしてしまう感じを読者的には持ってしまいますw
永児にとっては、その後を思うと悲惨極まりありませんけれど。


あ、でも3巻はどっちかというと、お話全体部よりも序盤の喜多見がどうなるかの危機とそれに対処する永児と阿坂が良い感じで、また、喜多見一度心停止するしで、ここでヒロイン退場かよwwwとかって思いましたが、それはそれでカプ厨の私が今後もこの作品を読み続けていくだろうなと思ったことから、素直にキャラ萌えではなく内容そのものに魅力感じているんだなと確信しました。



比較的に3巻は、主人公永児と喜多見方面は、ほのぼのしてる印象でした。

それでも、永児が以前の家に訪れてスイッチを確認した際の様子など、まだ全然よく見えないような謎があるのも魅力的な作品です。というか、永児が実は阿坂や会長が属しているような暗殺組織に幼い頃所属していて、何らかの事情で記憶を無くしてたり父親が実はそっち方面と関わりがあったとしても全く驚かないというか寧ろ納得要素ですがw 


ですが、どんどん新キャラが登場しています。
阿坂の従妹を名乗るアズミや厨二的設定を醸し出している白髪新キャラ「白髪鬼」。さてさて、彼は今後どう関わってくるんでしょうかね?


というか、世界観とか何かいい感じなのに、設定上しょうがない感じもするけど、個人的にはもっと渋いおっさん成分があればいいのになと思わなくも無い。ハードボイルド要素が若干ほしいw


個人的にはこの3巻、ワクドキ感には欠ける部分がありましたが、次巻以降の導入部分ともとれなくないので、素直に続刊が楽しみです。

あと、巻末に設定資料とかついてるのが結構充実してるなって思います。



次巻というか、次回第四話「瞬」で、一学期が終了らしいです。
このシリーズ、巻数表記というよりは話数表記な感じなのですが、結構小説にしては時間経過がそれなりにゆったりしてるほうかなぁって思わなくもないです。まぁ、登場人物たちにとってとても密度の濃い一日でしょうからしょうがないのでしょうがw
ただ、永児の手の塗料が持続するのが半年間ということなので、作中時間半年ほどでシリーズ終了的な感じなのでしょうかね?


それにしても、次回予告ページの弓持ってるセーラー服のお姉ちゃんはどなたなんでしょうか?
永児たちのクラスメイト?

次巻がいつ発売なのかわかりませんが、楽しみです。

それまでの間、公式の「五倉山中学日記」を楽しみしつつ本編発売を待ちたいと思います。
最新話の11頁目「好」の喜多見さんがとても可愛かったです。すっげ和風ですなぁ。すあまって何だよって正直思ってしまいましたw ういろうみたいなもんなのね。




ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)
向山 貴彦

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テーマ : 読んだ本の感想等    ジャンル : 小説・文学

[小説] 荒野 三部作 著:桜庭一樹

 怒りに似た光が、暗い瞳に宿っている。
「こんなことを……」
 苦しそうな、震える声。
「こんなことを、するだろうって、隔離されたんだ……!」
 怒り。
「すごく、悪いことなんだ……!」
 
(荒野 12歳 ぼくの小さな黒猫ちゃん p208-209)



荒野―12歳ぼくの小さな黒猫ちゃん (文春文庫)荒野―12歳ぼくの小さな黒猫ちゃん (文春文庫)
(2011/01)
桜庭 一樹
★★★★
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荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)荒野 14歳 勝ち猫、負け猫 (文春文庫)
(2011/02/10)
桜庭 一樹
★★★★
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荒野―16歳 恋しらぬ猫のふり (文春文庫)荒野―16歳 恋しらぬ猫のふり (文春文庫)
(2011/03/10)
桜庭 一樹
★★★
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正直言うとね、1巻と2巻は萌え転がった。
特に、上の抜粋部分、おぱーいぽろりした。12歳の悠也くん、思春期真っ只中、性的衝動の危うさとかもうサイコー!!なんて思いながら、めちゃくちゃニヤニヤして読んだ。
荒野に接触恐怖症気味の設定があることから、その距離感も涎ものだった。

2巻では、悠也は殆ど登場しないけれど、ラストのシーンが凄く印象深くて、荒野に触れるシーンも彼女の接触恐怖症なところを知ってるからか気遣うようだし、でも、触れたい衝動は抑えられなくて……みたいな静かだけれでも、しっとりとした色のある描写が何とも言えなかった。

と、本編で印象に残ってるといったら、これと3巻の夏祭りのちょっとしたシーンなだけなんですがねw
男の悠也に触れられる女の荒野の描写がなんともまぁ素敵だ。


1巻はちょっと変わった家庭環境のまだまだ子供な主人公荒野とその家族。2巻は身体の変化的な様々なコンプレックスと自分に思いを寄せてくれる相手に対して、自分を守るために酷く傷つける結果になってしまう等々青春要素は盛りだくさん。

だけど、3巻で、荒野の彼氏である悠也は2巻より彼女に物理的に近い位置にいて、以前よりも頻繁に会える状況だってーのに、何かすっげ煮えきらないというか、1巻と2巻で見た彼はどこ行ったwwwwww? そりゃね、私もアホだよ? 1巻で何か一人で色々暴走して、自爆した悠也くんがこれ以上に暴走してくれることをどこか期待してたんですけど、何か彼、勝手に大人になってます。つか、その年代って一番お盛んな年だろー!!!! 
しかも、離れに部屋があって、自由に色々出来て、色白黒髪巨乳の彼女がすぐそこにおって、

何故、手 を 出 さ な い 



めちゃくちゃ、美味しい状況だと思うんですわ。


あと、1巻でそうゆうちょっと性的要素が伺えるシーンがあるってのに、どうして、2巻のAV鑑賞シーンで、何でそこと繋がってないんだよ……。そこは、荒野よ……悠也が自分にそういった気持ちを向けてると解釈して嫌悪感抱いてくれよ!!!
恋人同士がすること=自分たちもとか考えて憂鬱になったりしろよ!

マジで、ただのサービスおっぱいかよ、1巻のあれ。

巨乳設定必要なくね? ただ、荒野がからかわれて悩むというだけで、それが悠也には全く繋がってない。こんなの何もおいしくねぇよ!!!
乳に関して思春期使うなら、育たない乳に悩んでろ。いや、それも萌えるけど。


でもね、それでも、1、2巻は青春ビバ思春期!って感じで普通に面白かったんだ。まぁ、もともとファミ通文庫でラノベだから、そっち方面にどっぷりつかってる私には読みやすいだろうよ。
ただ、3巻は暫く時を経て、単行本に追加収録という形で書き下ろしされたわけで、それは一般文芸書。だからこそ、そういったラノベ的な面白さのノリが薄れて、一般向けというか、荒野の少女から大人の女への成長や家族のことに重きが置かれた感じで、友人関係や悠也のことの描かれ方はあまり印象深くない。あのナイトクラブに行く要素は必要だったんだろうか?


なんつーか、3巻で悠也といういうキャラが本当にわけわからん人間になってる印象で、この人、本当に荒野のこと好きなのかよくわからんって思った。そりゃ一目惚れだったのかもしれんけど、視野が広がった後に彼女の元に戻ってもその気持ちはまた別次元のものだったんだなーと2巻ラストで思ったんだけど、なんかそういった切なさが3巻では全くない。
つか、1巻と2巻でキスシーンあるのに、3巻でそういったのないってどうゆうことよw?
私はね、流石にセックス描写はないにしても、それに近いものはあるんじゃないかとちょっと期待してたんだよ。1巻のあのシーンもAV鑑賞シーンもあったし、それを身を持って体験して、悠也という人間の掘り下げがあったら良かったのになと思う。何だかんだ言いつつも彼も普通の男の子なんだ的にさ……。


なんだかなぁ、3巻でのこの二人は、荒野が「別れましょ」って言ったら、「じゃあ、さよなら」で終わらせたとしても不思議じゃなく思えてしまった。
遠距離恋愛でも、定期的にデートとかしてても、こなしてる感がする。本当に彼が彼女を好きで一緒にいるのかって思える。また、荒野の方も初恋にしがみついて「好き」だと思い込んでるんじゃないかという疑念を読んでて抱かされてしまった。
荒野にしても悠也にしても初恋というとてつもなく美しいものにただ固執して大事にしてるだけなんじゃないのかと……。


今、この現在の一瞬一瞬が掛け替えなの素晴らしい時間だ的なことを3巻では頻繁に語られてる気がするけど、逆に言えば、今は至高に思うその気持ちも時が経てば、そんなもんだよねって言ってしまえる虚しさを案に言ってるんではないかと邪推してしまった。私が歪んでるだけなんでしょうか?

つまり、過去のキラキラしたもんなんて、大人になってしまえば、忘れ去られ、現在ある気持ちも大したもんじゃなくなるっていうことなのか……、まぁ実際はそうなんだし、一般文芸だからそうゆう要素でも全然構わないんだけどさ、私は萌えないし、所詮は二次元でニヤニヤ楽しみたいだけでしかないんだから、辛い現実なんて見たくないってのが本音ですわw


だから、青春小説としてキラキラした想いを満喫したってよりも(2巻まではそれは言えるけど)、何と言うかそういった現実味のある虚しさを見せ付けられた感じがして、悲しくなった。

また、好きな相手のことに関しては、謎の暗記力を発動して色々覚えてる的なことが3巻の終盤に言われてるけど、それってイコール、荒野が編集の兄ちゃんに対してそういう気持ちを持ったと解釈していいんだろうか?



結局のところ、読了感としては、1、2巻は各巻ともにテーマもある感じでニヤニヤ出来る見せ場もあって楽しめたけど、3巻は荒野が大人になった?ってだけで、蓉子さんが親父に愛想つかして出てったでも戻ってきた終わり。って印象しか最後になかった。他は上で書いたような感じで、現実なんて美しいものじゃなく大人になればそれは色あせて忘れ去れるもんなんだよねっていう虚しさだけが残りました。


でも、今回、桜庭一樹さん作品はまともに初めて読んだわけだけど、方々で言われているとおり思春期年代の少女の描写は流石というべきか、言葉や繋ぎの文章ひとつひとつが何だか凄くどきどきしました。
ちょっと「荒野」は、文体が児童書チックだなとは思うけどw

文章自体で読ませるドキドキ度が高いと思った。何年か前に表紙に惚れて買って積んだままの「少女七竈と七人の可愛そうな大人」を読んでみようかなって思う。
少女七竈と七人の可愛そうな大人少女七竈と七人の可愛そうな大人
(2006/07)
桜庭 一樹

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最後に……

まぁ、初出はラノベで刊行されなおして装丁を変えたにしても、これが一般文芸書って言われると、うーんって正直思わなくもないですけどね。


ああ、どっかに、恋愛要素を含んだ男女視点とも思春期要素を満喫できてハッピーエンドな至高の作品は転がってないもんだろうか……



どうでもいいことだけど、
今更だけど、今年は、年間小説100冊を目標にしたい。
今のところ、6冊読了。月平均9冊かー 荒読みするのも入れたら、いきそうだw
今年から、購入書籍をメモって行こうと思って、EXCELでつけてんだけど、私がどんだけ年間本に金費やしてんのかがありありと判り申したorz


荒野荒野
桜庭 一樹

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) ファミリーポートレイト (講談社文庫) 私の男 (文春文庫) 少女には向かない職業 (創元推理文庫) 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

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テーマ : 感想    ジャンル : 小説・文学

[小説] ほたるの群れ1、2 著:向山貴彦

『今、泣いてるよね、高塚くん』
 何も答えられなかった。その代わりにもう一粒、涙がこぼれてくる。涙を止めようと強く目を閉じてうつむいたが、胸の奥で誰にも話せずにたまっていたことが喉まで溢れてきていた。話したかった。ずっと誰かと話したかった。ただ、それが喜多見になるなんて夢にも思っていなかった。 
(1巻 p117)


ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)
(2011/04/12)
向山 貴彦

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ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫)ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫)
(2011/10/12)
向山 貴彦

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先月、本屋さんで2巻が平積みされてるのを見て気になって、粗筋とレビューを読んで再度気になった。
というか、中学生主人公で同級生の男女がいるってだけで何故か読みたいという好奇心を突かれます。

1巻の粗筋から、ヒロイン喜多見の危機の時に繋がった電話の先が主人公永児っていう中々の王道だなということもあり、読んでみました。


正直なところ、1巻を読んだときは個人的には★4くらいかなーって勝手に思ってて、1巻読了後に2巻巻末資料みたいなの見たら、結局学内から世界観は動かないのか……と、今後そのまま継続すんなら世界観狭いよなぁって思ってたんだけど、そんなの気にならなくなるくらい2巻は1巻より確実に面白かったっ!!

というか、1巻は読了までに数日かかったけど、2巻はほぼ1-2日だったのは、その面白さも影響した一気読みだったんだろうなって思う。
最初の方とか、若干文体に慣れなくて読みにくいなとは思ったけどね。

主人公サイドも敵サイドの視点も描かれてるわけだけど、敵サイドの視点はない方が、おどろおどろした感じの不気味感あるんでないかって思ったりはしたけど、色々裏の組織とか今後明るみになっていくだろうし、やっぱ必要不可欠なんだろうなって感じです。
結構頻繁に視点区切られて、数字表記で分けられてるのが若干うざくもありますが……普通の小説もそうゆうのあるし、形態が若干違うだけなんだろうけど、何か章分けが多いように感じてしまう。


というか、ぶっちゃけ、この作品、雰囲気暗いです。マジで暗いです。
1巻は、普通に主人公の家庭環境の色々はあれど、普通なほのぼの中学生日記って感じはあるんですが……
その後、巻き添え喰らっちまった形になった主人公がこれからどう対処するんだ!って、躍動感もあったりするんですが、1巻でまぁやっちゃいましてね……その後、このごく普通の中学生でしかない主人公が今後どうするんだっていう……。



あと、公式サイトがあったのにびびったw

ほたるの群れ(公式サイト

この公式の方では直で感想送れたりするようです。

というか、テーマソングまであるwww
でも、この歌、何か妙にテクノ(?)っぽいので、個人的にはうーん……って感じかな。まぁ、テクノ系が好きじゃないからそう思う所が大きいんだろうけど。まぁ、読む前に聞いてたら妙なイメージ付きそうだから未読なら聴かないで後から聴いて、読者それぞれがどうか判断したがいいんでないかと思う。
あ、でも、歌詞だけ見ると何か切ない感じで凄い好きです。だけど、歌詞を主人公視点と捉えると、今後主人公とヒロインはマジでどうなるんだって思ってしまう……。

そして、公式をきっちり見るのは読了後のがいいかな? 特にネタバレ要素もないけど、公式とは言え偏ったイメージを持たないままで読んだ方が、自分のイメージで読めて面白いと思います。

あ、でも、資料ページにあるのは読みながら見ると、位置関係とか大分連想しやすいとは思います。結局、小説を読む上で、自分が実際に見た場所とかがイメージとして参考されるからね……。


今後の情報とかは、studio ETCETERAで随時更新されるらしい。
こっちでは4コマで登場キャラの日常とか見れます。見るのは、せめて1巻読了後の方が面白いと思いますがw


とりあえず、3巻は今冬発売予定となっ!!
普通に楽しみだ!



ということで、以下ネタバレ含みます。
テーマ : 感想    ジャンル : 小説・文学

[小説] RDG5 学園の一番長い日 著:荻原規子

「携帯が鳴ったけど、あの呼び出し、どうして<トトロ>になっていたの?」
「鈴原のイメージだったから」
「わたしの……どのへんがトトロ?」
「そんなに深く考えるなよ。いいじゃないか、おれが好きなんだから」
  (p306-307)


RDG5  レッドデータガール  学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)
(2011/10/28)
荻原 規子
★★★★
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学園祭に関しては特に何も言うことないんだけど、結構にやにや部分が多かったな、RDG5巻。
それにしても、今までの傾向からいっても、前半は泉水子の不思議体験。そして大概各巻のラストらへんに萌え要素持ってくるなーっと。


とりあえず、今回の5巻は後半部っつーか、主にラストらへんしか私的には語ることなし。

深行の言ってることって好きな子をいじめるガキ大将が、「お前なんて誰も嫁にもらってくれないだろうから、俺もらってやる」って言ってるような、女の子に決定権を丸投げしてて、そして自分では本音を言い出せないガキンチョ精神を感じてしまう。
見た目大人っぽいだろうに、そのギャップというかなんと言うかwww
つまり、自分のことを必要だといえとか言ってるけど、結局自分がそばにいたいと素直に言い出せないだけじゃんねwwwwアホすw
下僕にならないけど、一緒にいる道をとるそれを模索するってことも伴侶になるってことに置き換えられるんじゃねーのかね? もっともらしいこと言ってるけどw

まぁ、自分から素直に告白できないから、泉水子から言わせようとしてるってだけともとれるw

トトロのくだりも、泉水子のイメージがトトロの曲なのは、=好きのイメージなんだろうなぁwwwww


それにしても、それなりに最初からフラグはたっていたとは言え、この人が泉水子のどこに惹かれたとかそういったのって全く無い気がするんだけよね 一体どこだ?
前巻では、唇見てどぎまぎした、年相応の助平心もあったけど、それは泉水子に対してでないと思ってたんだけどなー

次が最終巻になるのであれば、その辺は自分から踏ん切りつけて行って欲しいようには思う。
是非に泉水子が自分を必要だと言えと強要するのではなく、自分から彼女の傍にいたいと素直になって欲しいところですな。



あと、残念だったのが、高柳と深行に見せた舞シーンが全生徒にただ漏れだったのはともかく、高柳と深行サイドの視点が欲しかったなーと。まぁ、そしたら、1巻のラストと被るけどさ。
結構、高柳、自分本位で好きですな。さっさと保健室で寝てるとかwww


そして、今巻になって初めて、真響に対して素直に好感めいた物を持った。私、今まで、かなり胡散臭くてビッチくさいって思ってたからなー なんつーか、このキャラって根幹では泉水子見下してんじゃねーかなって自分が人より優れてるのが当たり前ってポジションにいるように感じてたけど、初めて泉水子を認めたってとれたからだと思うけど。
ぶっちゃけると、真澄もなんだかんだいって、すぐに真響サイドに浮気したで戻ったからなー
ラノベ脳な私としては、恋愛方面での当て馬が欲しいところだけど、これ一応児童書だからなーw 高柳はどうわめいても一人で踊るしかないだろうから、6巻では穂高先輩にもっと頑張ってもらいたかな。あと、舞った泉水子が全生徒に見られたこともあり、サイドが色々騒がしくなってヤキモキする深行とかも見てみたい。その片鱗は5巻でも既に出てきてるけどw
焦って外面が剥げかけてる深行かわゆすwww


つか、根本的な疑問なんだけど、これ児童書だけど、そっち方面を私とか期待してるし、読書メーターの感想をちょっと見ただけでも、深行に関してとかばっかなわけだけど、実際の対象年齢のお子様にはどうゆう風に受け止められてんだろうね。
まぁ、本筋がそれなりに面白いからこそカプ厨も沸くと私は考えてるけど。基本的にそんなに興味はないけど、4巻では泉水子(姫神)が世界遺産にならんようにみたいなこといってるけど、確実にそっち方面いってるよなー
でも、人間世界遺産候補となったところで、どうなるんだってのが正直なところだけどね。真響さん曰く、色々なもんが優先的に受けられるって言ってるけど、泉水子サイドに何かメリットがあんのかとか、実は山伏側が色々企んでんのかとか色々思う要素はあるけれど……


それにしても、今回、姫神光臨なかったなー 姫神におたおたする深行が見ものだったけど、今巻で泉水子に移行みたいなこと言ってるし、泉水子=姫神ともなってきたし、既に同化したって感じなんだろうかね?
だから、今後光臨はなされんってことなのかなorz


そういや、次巻が最終巻らしいけど、いつもの傾向的に来年初夏-夏辺りだろうかね?



RDG5  レッドデータガール  学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子 酒井 駒子

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テーマ : 感想    ジャンル : 小説・文学

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<



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花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)



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東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)



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Deep Clear 「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」特別番外編 (愛蔵版コミックス)


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「蝶の毒 華の鎖」のFD「蝶の毒 華の鎖 ~幻想夜話~」。ハッピーエンド後のアフターストーリーのみならず、本編バッドエンド周りも補完されてるとのこと……三郎EDないかなぁ……正直、誰得だが、BADだとあってもいいと思ってしまう。




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黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
拍手レスページ(2011.08~)

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