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The Dream is to any directions on the Current of the Clouds. 主に漫画、ライトノベルの感想などを更新、溢れるオタク思考が原動力です。



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[小説] 最愛の花 著:藤波ちなこ

 ドラークはその花を自分だけの秘密にしたかった。
 月光を紡いだような銀髪に、手袋越しでなく、直に指先で触れたい。
 あの白い頬は温かいのか、冷たいのか。どんな手触りがするのか。
 自分だけが触れたい。自分にしか見せない顔が見たい。誰にも聞かせない声が聞きたい。
 その感情はきっと忠誠心とか騎士の献身とかいう清らかで崇高なものではなかった。ひりひりと胸を焦がし、やがて身の内を蝕むように焼き尽くす激しい恋情だった。

(最愛の花 p118)


478169571X 最愛の花 (ソーニャ文庫)
 藤波ちなこ Ciel
 イースト・プレス 2016-02-03

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初恋の爪痕」で、これはもう次回作からはお名前買いしようと心に決めた、藤波ちなこ先生の新作です。
その上、今回イラスト担当がcielさんで、発売前から期待度はうなぎのぼりでした。タイトルも、何か純愛な雰囲気かもし出してましたし。

それでも、最初にあらすじを確認したときは正直どうなんだ? って思わなくもありませんでした。
いや、色々積んでない? と。前作のように、ヒーローには婚約者いるけど、その婚約者がアホなことかまして婚約破棄なんて流れは結構ありそうだと思ったのですが、ヒーロー既婚? しかも、ヒロインの妹と? ヒーローには何かしら思惑あるんだろうし、それがヒロインのためだったりするんだろうけど、外側から見たら不倫関係のようになるのかなとそれは何か微妙だなというか、あらすじを見た時点では、妹がどういう人間なのかわからなかったので、何か理由があるのだろうとはいえ、結婚までしちゃうのは相手に対してちょっと不誠実すぎないか? なんて思っていました。
だから、駆け落ちエンドとか心中エンドとかもちょっと危惧しないでもないでした。
しかも、ヒロインは病弱設定。どうすんだ、これ、TLとしてエロに耐えられるヒロインなのか? なんて思ってしまったのはあしからず。でも、病弱設定ヒロインって庇護欲かきたてられるので、どちらかというと好きな要素だったりします。

結果的には、こーきたかーっと、これはいい意味であらすじ詐欺なのかもしれないけど、もし私が思ったようにお互いの心情はどうあれ不倫っぽい関係性のように思われてしまう可能性が無きにしも非ずなのはもったいないなぁって思いました。
だって、これ、確かに結婚式は挙げたのかもしれないけど、何か全く想像してたのと違っていたのですよ。


不遇の姫ソフィアの11歳の誕生祝に、父大公から護衛として14歳の従騎士ドラークが護衛としてつけられる。
彼はソフィアの同じ歳の異母妹マルハレータの4人の騎士のうちの一人として送られるはずだったが、人に忌避される赤毛であることから外されソフィアの護衛となる。
最初は頑なだったドラークもソフィアの心に触れるうち、彼女を自分の生涯の主であり、また女性としても慕うようになる。
主と騎士という二人の関係は、彼らにとってお互いに夢のように幸せなときとなるけれども、それは1年という短い期間で、父の命令により簡単に終わりを迎えてしまう。
ソフィアはドラークの出世のために、彼のためと彼を遠ざけることを決意。しかしドラークの気持ちはソフィアに向かったまま、会えなくとも毎朝彼女のために花を贈り、彼女ために力をつけていく。ソフィアも彼を慕う気持ちをそのままに、やがてその心を恋心だと自覚する。しかし、ドラークの努力はすべて彼を彼の望まない立ち位置へと向かわせ――
そして6年離れ離れになり、いざ再会しようとなったとき、ソフィアはドラークと妹マルハレータが結婚するという事実をつきつけられて――

と、あらすじで読める部分までの導入部分というか、それまでが思ったよりも結構長かった。
いや、それ自体は、二人のぴゅあっぴゅあな関係が可愛くて、そして当時11歳のソフィアに思春期まっさかりであろうドラークが主従の情以外の情欲を秘めているのが何とも私の萌えポイントを刺激してくださいました。


以下、がっつりネタバレ含んでいきます。
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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[小説] 初恋の爪痕 著:藤波ちなこ

 まるであつらえたかのように、こんなにもゲルハルトにぴったりなのに、男なしでは生きていけないくせに、なぜ自分の元から離れようというのか。
 他の男に指一本触れさせてはならない。泣き顔も喜んだ顔も、はにかみも感じたときの顔も、誰にも見せてはいけない。
「――おまえは私のものだ」
 ユリアネの腹に自分の子種が宿るかもしれないという想像は、ゲルハルトをひどく満足させた。産ませれば、彼女を繋ぎとめる枷になる。子どもを捨てて逃げるような女ではないからだ。

(初恋の爪痕 p136-137)


初恋の爪痕 (ソーニャ文庫) 初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)
 藤波ちなこ 北沢きょう

 イースト・プレス 2014-11-02

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Amazonでのレビューがすこぶるよく、幼なじみ、そして気付かないまま陵辱ものというので気になっていた本作。
ぶっちゃけ、今まで読んだTLの中で一番好きかもしれないと思った。
これを読む前に、火崎先生の「あなたの手を取るその前に」を読んで、似たようなこと思ったというのに、こんなに当たりTLにぶっつづけで当たるなんて、今年は中々のヒキがいい気がします。


ただでさえ、幼なじみ設定好きなのに、そこに陵辱要素とな!?
いったいどうやって絡まってくるのか……



小さな頃のほんの短かな邂逅そして初恋。小さな頃の約束を胸に、いつか自分に優しくしてくれた少年に再会できることを夢見ていたユリアネだが、邂逅から七年が経ち、彼女はその少年と自分が結ばれることはないと知る。
それは、少年の父親であるグロウゼブルク侯爵と自分の母親が、道を踏み外した関係だからだった。
そして、ユリアネが十六になる前、グロウゼブルク侯爵の息子ゲルハルトが、彼女の母の死の知らせとともに訪ねてくる。
彼の父親の愛人だったユリアネの母は、彼の父とともに海に落ち死んだという。ゲルハルトは愛人の身の程を思い知らせてやると、自分の家族を壊した憎しみ、復讐として、ユリアネは愛人関係を強要されてしまう。
しかし、その裏には、ユリアネの両親を死に追いやったグロウゼブルク侯爵の狂気とユリアネを愛する母の愛が絡んでいて――。



何がいいって、なんか身も蓋もないないけど、結構中盤まで陵辱行為があることかな!

なんだかんだと、無理やりがあるTLって、無理やりだけど結局、ヒーローの行動理由に免罪符的な、ヒロインに対しての愛みたいなのがある気がして、それをヒロインもなんだかんだ楽しんでるところがある気がして興ざめ感がある気がするんです。
以前レビューにも書いた「断罪の微笑」でも、私陵辱描写に萌えを見いだしてたけど、最初以外は陵辱要素薄いっちゃ薄いんだよね。これ、結構なんだかんだと、ヒロインも媚薬漬けにされて楽しんでる感じもあるから。
ヒーローが潜在的にヒロインに惹かれてたり、酷いことされても、ヒロインがヒーローを知ってて本人を愛してるからってのが両方とも前提にあるんだけどね。

ま、これユリアネとゲルハルトが小さい頃に出会ってて、初恋と自覚してて、酷いことされても、ゲルハルトに恋してるという自覚を持ってるから、彼女自身の心の救済措置ではあるけど、これを言ってしまえばTLはおしまいだが、よくこんなことする相手をずっと好きでいられるよね!というw
ゲルハルトも自身も、婚約者が家に訪れているときに、エスカレートするし。お父さんとそっくりですw

正直、TL作品においての復讐=女の望んでない形で身体を性的に痛めつけるって展開はよくあると思いますし、設定のひとつだよねとある種の割り切り感もあるんだけど、この作品の場合、愛人強要という目的があるからこそ行為だから、TLネタ的な不自然な感じがあまりしないように思えた。


なんだろ、この「初恋の爪痕」は、ユリアネは精神的には本当にいやがってて、関係を強いられてる感がすごくいいです。
そして、ゲルハルトが自分の父親がユリアネ親子にしでかした真実を知り、自らがユリアネにしたことを改めて思い知ったあと、取り返しの付かないあとに、ユリアネへの恋心を自覚しているのがとても良かった。
また、そこにユリアネ=小さい頃に出会った少女という思い出補正が加わってないのもすごく良かった。思い出補正加わってないってことは、ゲルハルト自身がユリアネを虐げた期間に知った、現在の彼女自身に恋をしたってことですから。
これ順番違うだけで全然、気持ちの度合いが違うからね。思い出補正はある種の吊り橋効果と言えなくもないですから。

ゲルハルトが過去を知る切っ掛けになったのが、ユリアネの訴えからってのもあるんだけど、そこでのシーンも凄く良かった。真実を知ったユリアネが、なりふり構わずゲルハルトに訴えて、死を望む行動に出たことに、ゲルハルトは無自覚に彼女に恋してるからこそ、わかりにくく狼狽えてる感もまたよかった。

陵辱描写も、ユリアネにあえて感じさせるという背徳感を持たせる行為をゲルハルトが行っているのもあって、なかなかのどろどろ具合もいいんだけど、かなり痛々しいシーンもあって、個人的にはすごく満足。
冷静な視点から言ってしまうと、この人、いつもこんなにすぐ準備万端なほどよくおっ勃ててんね、と思う私がいなくもありませんでしたが。


あと、今作の良いと思う点に、痒いところに手が届く感じでユリアネとゲルハルト両者の視点が交えられて語られる構成であり、かつ話の構成というか、テンポがとにかくすごくいいです。ストレスなくするする読めます。
そして、とにかく心理描写の充実具合もいい。
絶望的な状況なのに、それでもゲルハルトを受け入れるユリアネの心や、蛙の子は蛙だねといった歪み具合をみせるゲルハルトの危うさもすごく丁寧に描かれています。

濡れ場自体も、そんなにページ数が割いてあるというわけでもないのに、なんだかすごく充実してて、過不足ない感じの満足感がありました。いやぁ、30ページ割かれてるエロ描写はよくあるけど、ページ割けばいいってもんでもないなって改めて思いました。
結構濡れ場が濃い感じがしましたが、そういった行為が頻繁に行われているという語りだけで、実際の濡れ場らしい濡れ場といえば、5シーン程度なので、まぁ普通でしょうか。でもそれぞれのシーンに割かれてるページ数はそんなに多くないのに、えろが濃い気がするのは、きっと一度で終わってない、連発が多いからでしょう。あと、個人的には事後シーンがさらっと描かれてるのがかなりツボでした。
上記抜粋シーンの辺りもニヤニヤしましたが、ユリアネがゲルハルトの元から去る前日の甘々も素敵だった。事後のゲルハルトの想いも描かれている分、ユリアネ視点での彼の触れ方や語らう描写が切ない。


また、過去が明るみになって、故人の想いとかが語られるあたりは、かなり涙腺刺激されました。
ユリアネの父の乳母であり、彼女の育ての親であるパウラが、隠さざるを得なかった過去にある、ユリアネの両親の彼女に対する愛。
もう、家族愛ものって涙腺刺激されやすいんです、私。死にネタ系は、涙腺刺激されながら冷静に、泣けるのは死にネタだからかーなんて思ってしまったりするんですが。


TLだから、ヒロインにいくら酷いことしたヒーローでも結ばれるんだろってのがあるけれど、正直ゲルハルトさん、この行いの落とし前をどうつけてくれるんだろって読みながら思ってましたが、ユリアネに対する贖罪は、ゲルハルトの心理描写が丁寧なのと、彼自身ができうる限りの誠意が語られているのもあって、読んでてこんなもんかって興ざめ感がなく良かった。
最終的に、彼は何も失ってはないけど(信じていた父親像は藻屑のように消え失せたでしょうがw)、多分ユリアネにしたことは、いくらユリアネが許しても一生背負っていくものになるんだろうなぁっと。


とりあえず、作品全体にとても満足のいく作品でした。


細かいことを言うと、ちょこちょこ気になる部分はあるし、ラストとってつけたように修道院でやるのかよ、いくらユリアネが許したからといって、こいつよくこんな行動に出れるな、節操ねぇななんて思う部分は無きにしも非ずでしたがw 一応、場所を弁えて背徳感持ってる描写があるから、そこまでもやっとはしませんでしたけど。

再会するまでも、ユリアネがゲルハルトとともに行くと決心するまでも結構早かったなというか。まぁ、そこは、ゲルハルト自身の想いもあり、いてもたってもいられなかったんだろうってのはわかるんだけどね。
あと、パウラもそのまま修道院に入ったまんまになるのかなとか、元々彼女の望んだ形かも知れないけど、ユリアネに巻き込まれて修道女になったように見えなくもない。そして、パウラが乳母をやってたんなら、自身の子どもとか家族はどこにいるんだろ?とか気になったりもしました。
使用人の描写ももうちょい白黒はっきりさせて欲しいというか、ミューエさん、作中のどっかでユリアネに謝ってはいるんだけろうけど、そこはさらっと一言触れては欲しかった。

あと、描写は丁寧なんだけど、その視点の人物が相手の思いを汲み取るような描写で、ある種の憶測なのに断定的に、言ってしまえばその視点であるキャラに都合のいいように、その相手の気持ちを解釈、代弁されてる感があるなぁなんて思わなくもなかったかな。


挿絵は、なんか表紙の小綺麗な印象からすると、丁寧なんだけど本当に表紙の人と、同一人物が書いたのか若干不思議に感じる部分がありましたが、作品印象とミスマッチって感じの拒絶反応感は全くありませんでした。
さらっとしてた主張が強くない感じなので、読んでて邪魔にはならなかったです。挿絵って下手すると、作品の印象壊すな、目に入れたくねぇんだよ!ってのもあるので……。いくら良い作品に思えても、挿絵ひとつで下品に見えたりもしますから。




ソーニャ文庫公式で、番外編が読めるんですが、父親の日記の裏の意図を汲み取る描写があって、それは本編に入っても良かったんじゃないかなぁと思った。
本編だけだと、なんかこんな真相があるのに、都合良く証拠物件残ってたよね感があることは否定できないので。
なので、本編読了後、番外編は必読です!

実は、個人的には、懐妊がわかるシーンも、見てみたかったなと思う面がある。
そして、それがゲルハルトがむちゃくちゃやってたときにできた子どもだとしたら、その後真実を知ったあと、彼の思いはいかほどだっただろうねw そして、子どもが出来たことで、ユリアネを手元に置けるほの暗さも見てみたかった。

Amazonのレビュー見てて思い出したけど、そういえば、読んでるとき、TLだからハッピーエンドだろうなぁとは思いつつ、やっぱりハッピーエンド至上主義の私としてはそう望みたい面もあったのですが、この作品は不思議と別れるエンドでもいいかもなんてぼんやり思ってました。




この作品が面白かったので、同著者の「ためらいの代償」も読んでみましたが、設定萌えは最初からなかったとはいえ、この作者さんの描写は好きだなぁっと思いました。

次作が出たら、お名前買いしたいと思います。


初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)
藤波ちなこ 北沢きょう

マジメな魔王様を誘惑したらドSな絶倫になりました。 (ティアラ文庫) 二人だけの牢獄 (ソーニャ文庫) 軍服の渇愛 (ソーニャ文庫) 水底の花嫁 (ソーニャ文庫) 黒い天使は愛を囁く (ガブリエラ文庫)

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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[小説] あなたの手を取るその前に 著:火崎勇

「あ…、いや…っ。痛…」
「十分に濡らしていないから痛むか。だがそれでもお前は私を受け入れる。そうだな?」
 それしか道はない、と言われた気がして、私は目を閉じ、唇を噛み締めた。
 あの時は、二人が一つに繋がることに喜びを感じたのに、今はただ辛いだけ。
 身体の中に彼を感じても、異物としか思えなかった。

(あなたの手を取るその前に p139)


4879193143あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
火崎 勇 池上紗京
三交社 2015-03-25

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幾度となく戦争の噂が流れる、豊かな国クラウドと貧乏国セイカの国境の街エンデバでお針子を目指すフラウは、街の外の岩山で足を怪我した青年に出会う。
見捨てるわけにもいかず、彼――コールの怪我が直るまで世話を焼くことに。その彼の怪我治癒するまでの三週間で、コールとフラウは、お互いを縛るものがないただの男と女として距離を縮め結ばれる。
フラウ自身、彼との恋は一夜限り、この先恋を知れたという、コールを愛する想いを胸に生きていこうとしていたとき、セイカ国王の庶子である自分に迎えがやってきた。それは、敵国エンデバの王に政略結婚のための迎えだった。
しかし、赴いた先の国、エンデバ国王コーネリウスは、フラウの愛したコールその人だった――。



最初、粗筋を読んだときは、いつもの火崎✕池上コンビの作品だというのに、なんとなく手が出てなかった。
ボーイミーツガール系で、怪我の世話を焼くうちにいつしか――なんていう、ベタ感というか、TLのきらきら感あるのかな?と、別にTLお約束のキラキラ要素が好きなわけでもないのに、なんとなくスルーしてた。

なので、普通にレビューの評価もいいし読んでみようかなんて手をつけてみたら、今まで読んだ火崎作品でもしかしたら一番かも……なんて思うくらいには、自分の中でツボに来た作品でした。

火崎先生の作品は、お約束感があって、話はベタすぎるくらいベタでとても安心して読めるんだけど、なぜか全然退屈に思えない。
一人称作品って下手をすれば、くどい印象を持ったり、語り手に感情移入しやすい反面、その人物に対する読者としての気持ちも両極端なものになったりもするんだけど、火崎ヒロインは、本当にいいこちゃんなんです。いや、こうやって書くと、なんかあれだけど、不快感のないヒロイン象というのかな? 貞淑で、自ら己を律して動く、そして一途に相手を想うので、不快感がない。
と、今回のヒロインもひたむきな感じで、賢くて、ヒーローを一途に想って――ってのは同じなんだけど、一応国王の庶子であるとはいえ、生まれてからずっと田舎町で暮らしていたこともあり、まして王女教育なんて受けたこともない。
そんなヒロインであるフラウが、生まれを利用され、戦争回避のための政略結婚として、想う人が胸にいるのに知らない男に嫁がなければいかなくなる。

読者としては、作中で、二人が最初に出会ってから別れるまでの間、フラウが自身の出自を語る時点で、自分の父親がセイカ国王かもしれないというあたりで、話の展開は読めるものだと思う。
もちろん、その読みどおりに話は進むんだけど、フラウとコーネリウスの間にすんなり幸せは訪れないw
コーネリウス自身、彼女が隣国の王の娘だとわかり彼女と一緒になる一縷の望みもあって、こういった政略結婚という形にし、ドヤ顔で再会するも、愛の言葉なんて言われてないし、フラウは自分の出自を利用された、コーネリウスに愛されて望まれたわけではないと彼に対し頑なになる。
そして、コーネリウス本人も、彼女が再会を喜んでると思っていたのに寝耳に水、自分を金で買った、娼婦扱いしたと訴えられる。フラウも自分の身に両国の『平和』がかかっているからと、自分の立場を受け入れるしかなくなる。
ほんのちょっとの意識の違いでこうもこじれるかってくらい、二人の間はすれ違うのが面白いです。

そして、いつもの火崎ヒロインとちょっと違うなって思ったのが、フラウは、自分の教養のなさや政略結婚で嫁がされた被害者意識に卑屈になった部分もあるってところ。それを人に諭されるまで、自ら努力はしていなかったと自覚し、コーネリウスの王妃として様々なことを学んでいくところが素敵でした。

また、作中には、コーネリウスの妹カップルがいて、彼女リンディアが、フラウの良き友人になるんだけど、結構彼女が中途半端な情報をフラウに与えてくれるせいで、フラウはコーネリウスに自分ではない好きな相手がいるとか思う始末w
そんな妹姫は、庭師と身分違いの恋に誰にも言えず悩み中。フラウは自由な恋ができたはずなのに、政略結婚に巻き込まれたことで、望んでない結婚を強いられたことに仲間意識を持って打ち解ける。
そして、フラウはフラウで、自分の恋は叶わないから、妹姫の恋を応援しようと、身分違いの結婚をするにはなんて人に聞いたりして、そしてまたそれがコーネリウスの耳に入って、また妹姫と庭師を取り持とうと動いたせいで、コーネリウスにいらぬ勘違いをされてしまったりwww
嫉妬というかなりお約束な展開ではあるんですが、ここも火崎ヒーローにしては、ヒロインに対しての余裕のなさっぷりが素敵でした。火崎ヒーローって、いつも高みから余裕で無知なヒロインを翻弄してるだけって部分もあるので。

結局のところ、フラウと庭師が一緒にいるところを勘違いして暴走して、妹姫たちの関係も知れて、皆幸せにうまく収まりましたーってなります。

欲を言えば、結婚式まで見たかったなーというのが本音。
そして、火崎作品では、いつもあとがきでのさらっと語られる二人の今後を覘いて見たいという思いが募ります。

と、全体像を考えると、結構今回濡れ場自体は三シーンと少なめかなぁと思わなくもなかった。
ページ数も少なめっちゃ少なめな感じだったけど、なんだか凄く満足感あった。
甘々と痛さの両方を兼ね備えて、結構痛い思いしてるヒロインが可愛いと思えてしまう自分はすごく良かったです。初っぱなから無理やりってのは、なんかパターン的な何かが見えるんだけど、中盤に痛い部分があったのもまたいいなぁと思いました。


そして、最後に。
挿絵の絡み絵がすごく綺麗でした。

私、池上さんの絵って、表紙の色遣いとかすごい綺麗だって思うけど、挿絵ってなんだかなぁというか、「さらわれスノーホワイト」読んだときは、なんか変って印象が持ってました。特に濡れ場は違和感あった。でも、最近、って言ってもそんなに読んでないけど、「囚われの姫と黒の覇王」を読んだときも変に思う部分はなかったというか、これもいい話でエロも満足できた。
ガブリエラ文庫だと、エロも内容も安心感あるかななんて思う始末。次作で、また火崎✕池上コンビのガブリエラ文庫だと、予約買いしたいなと思いました。まぁ、校正ミスみたいなところはあるけど、校正ミスが気にならないのなんて、たぶん、TLジャンルだと講談社のWH文庫しかないんじゃないかなとか思う。
WH文庫と言えば、もうすぐ同著者の「秘密を抱く花嫁 真実の愛に溺れて」が発売されます。

WH文庫の作品は、「誘惑された花嫁候補」「花嫁はもう一度恋をする」の両作を読んでいますが、前者はイラストが好みじゃなかったのもあってあまり好きではなかったけど、後者は記憶喪失設定だけで設定避けしたい感じの私でも素直に面白いと思える作品でした。

そして、そんなWH文庫から出る新作が男装物だという!!!
男装設定大好きな自分は、書き手が火崎先生というだけで、久しぶりのTL予約買いです。
以前、男装というだけで地雷踏んだのもあって、大好きな設定だからこそ、とりあえずやることが前提のTLでは敢えてほとんど手をつけなかったジャンルでもあったりします。

はたして、1冊で終わるTL作品で男装という両者にとってのもどかしさをどう火崎先生が展開してくださるかが楽しみでなりません。


ということで、なんか話はそれましたが、「あなたの手を取るその前に」、お勧めです。



あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
火崎 勇 池上紗京

愛を選ぶ姫君 ~運命は花嫁にささやいて~ (ロイヤルキス文庫) マジメな魔王様を誘惑したらドSな絶倫になりました。 (ティアラ文庫) 黒い天使は愛を囁く (ガブリエラ文庫) 略奪されたフィアンセ (ガブリエラ文庫) 暴君皇子の執愛 奪われた純情 (ガブリエラ文庫)

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[小説] 鬼の戀 著:丸木文華

「ば、馬鹿か! そんなことなど、できるはずがないだろう」
「なぜ?」
「それは……お、お前などと共に行くなどと、とんでもない。虫酸が走る……」
「だけど、ここにいればあなたは閉じ込められたままで……」
 それに、何か苦しいことがあるのでしょう? 泣いてしまうほど――――。
 そう言いかけて、萌は口をつぐむ。あれが夢なのか現実なのか、萌にもわからない。それに、直接そう言ってしまえば、宗一は傷ついてしまうような気がした。
「馬鹿なことを言う。馬鹿な……」

(鬼の戀 p157-158)


鬼の戀 (ソーニャ文庫)鬼の戀 (ソーニャ文庫)
(2014/08/03)
丸木文華

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丸木文華先生のTL作品4作目!

やっとこさ、積みに積んでた何冊かのTL作品を消化させて、
8月に購入していた本編「鬼の戀」を読了。
というか、小説のレビュー書くのって久しぶりだな。



何気に乙女ゲームを含め、TL全著作に手をつけている作家さんです。
BLは読みたい読みたいと思いつつ、読んで無かったりしますが……。


私のなかでTLジャンルというものは、一度読んで合わないなぁって思った作者の作品は買い避ける傾向が強いのですが、正直なところ、丸木先生の作品も乙女ゲームの「蝶の毒 華の鎖」以外、好きな作品はなかったりします。

丸木先生の作品は、私がTLというジャンルに求める強いエロ萌があるわけでもないと思うのですが、それでも、TLの新作が出ると読んで見ようという気になるのは、描写が好きだったり、最後まで読んで、キャラも話も好きにはなれないけど、なんだかんだと読み応えというのかな、満足感があるからかなとも思います。
たとえ、義兄に小さい頃からいたずらされ続け恋人ができてその恋人を殺されたとしても(義兄)、最後SM部屋みたいなところに連れてこられて絶叫する最後(なりかわり)だったとしても、ワンコ系後輩だと思ってたら実は腹違いの弟(たった二人で世界を裏切る。)だったりしても、やってることはエロいなぁ、なかなか面白いことするなぁと思っても、うっほ萌えるwwwwwって思ったり、ヒーローかっこいい、ヒロイン可愛いって思うようなことはなかった気がします。


今回、丸木先生の作品で、イラストが今までずっと気になってたCiel先生で、表紙イラスト綺麗、Amazonのレビューの★数から期待度あがるわぁなどと思いつつ、お、鬼が出てくるってことは和風ファンタジーかなな~と期待度をあげつつ、試し読みも粗筋もまともに確認しない状態まま購入しました。



んで、読み始めて3p目。
げ、昭和物かよ……私、多分これ知ってたら読まなかったかもしれないなぁ……と思った。

戦後2年目、岡山の山間の村が舞台。

私、漫画でもアニメでもなんでも、リアル近代が舞台って苦手です。日本以外が舞台でも、近代だとよっぽどじゃないと手にとろうとしない。
学生時の歴史の授業がその辺小難しくて嫌いだったってのを引きずっているのかもしれませんが、萌えを求めて読むのに、なんか手の届きそうな過去というか、生き証人がまだ現代に存命してるってのもあって――ってか、戦後2年で20歳ということは、うちの爺様と同じ年の生まれですし……とそんな感じで、がっつりと二次元作品としては楽しみにくいという先入観があるというかなんというか。平安とか古代までいくと、もうファンタジーとして楽しめるんですがね。
ま、昭和物と知って、あがりまくった期待感が下がりつつも、きっと面白いと自己暗示的に思って読もうとしてると感じながらも、読み始めてしまえば、全然気にならないし、普通に楽めましたw


あと、TLには珍しい和風FTかと思ってたら、伝奇ホラーというジャンルというのがしっくりくるなという感じでした。



以下、がっつりネタバレ。
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[小説] 断罪の微笑 著:宇奈月香

「お前、生娘か」
 ライラの反応にカリーファが声を弾ませた。見下すような物言いに屈辱を感じたが、抜き差しされる度に引き攣る肉の痛みが辛くてそれどころではない。泣きたくないのに溢れてきた涙が止まらなくなった。
(p14)


断罪の微笑 (ソーニャ文庫)断罪の微笑 (ソーニャ文庫)
(2013/07/03)
宇奈月香

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ソーニャ公式の試し読みを読んで、おっ、えろで男性視点あるべ、なんて思って手を出してみたw
試し読みの感じも好みだったし、本が届くまでに作者HPで何作かざっと読んで文章も嫌いじゃなかったため、期待が高まった。

なので、感想。


十五歳の時、大国マスウードの捕虜となったミズク国第三王子カリーファは、捕虜先の国の王女マレイカに辛い目に合わされるも彼の部屋に優しい手を差し伸べに訪れるライラの存在に心を救われる。二人で逃亡を図るも裏切られたと知り、十年後、彼はマスウード国に報復する。そして、自分を虐げてきた王女マレイカを殺さず復讐することにする。しかし、その復讐をしていた相手は、彼の初恋の相手で、マレイカの双子の姉であり、『悪魔憑き』として公式には知られていないもう一人の王女ライラで、彼女も彼に心惹かれていた。また、妹を逃がすため身代わりとなるも、復讐という名の辱めを受け入れる日々を送るが、マレイカが捕らえられたことで彼女たちの入れ替わりが明るみに出ることになる。マレイカと思い、戯れにライラに施した呪詛は彼女を死へ至らしめる『断罪の微笑』だった。後悔の念と彼女を救うことを誓うカリーファ。
ライラに異常な執着と猟奇的な感情を露にするマレイカ。彼らが迎える結末は……!?

お話としては、一応表面上はハッピーエンドを迎えます。


読んでて、負の感情は回りまわって自分に還るのだな、復讐は何も産まないななんて思ってました。


というか、マレイカのキャラが狂ってて魅力的なキャラだった。
彼女を自分へ執着させるために外堀を埋めたり、色欲魔人の父王の手にかかりそうになったライラのために、彼女のふりをして父王に抱かれたり……。
作中、彼女の異常なまでのライラへの執着は伺えるけれども、そうなった経緯の描写が若干不足しているように思えた。腐った世界を見すぎたがために、自分と同じ容姿をして純粋で綺麗な彼女を守りたかったんだろう。そして、結局、マレイカは火の中に着え消息不明となるんだけど、多分、何か西方とやらに逃れてそのうち復讐で攻め入ってきそう。彼女はその美貌と頭脳で西方のトップをも篭絡して操りそうだわ。
彼女視点で、もっと彼女の行動理由、これからの生き様を見てみたいと思えるほどに、マレイカというキャラが凄く魅力的でした。
何か、BLOOD+のディーヴァの声で脳内されたわ。特に「姉様」って言うところ。しかし、ここでクレヨンしんちゃんを思い浮かべてはいけないw

ソーニャ文庫のテーマである『歪んだ愛』ですが、それはマレイカに当てはまるなって感じでした。もし、マレイカが男だったら、別の意味の愛憎もあって面白うだなと思えるくらいに、彼女の歪みっぷりは素敵でした。




で、えろの方。

うん、陵辱描写いいねー!!!

ヒーローがヒロインへの執着のために、無理やりから始まるTL作品は多めだと思うけど、最初の陵辱シーンが、ヒーローの復讐からなのが良い。
しかも、媚薬付けにされ快楽に抗えないようにされたヒロインを犯し続けるヒーローってのも私の読者的S心を擽られました。しかも、その陵辱期間も明示されているため、おお、ヒロインはこんな長いこと辛い目にあってんのか!って思うと読んでて楽しかった。

ただ、最初の処女貫通シーンで、普通辛い目を合わせるなら復讐者であるカリーファは傍観者と徹し、自ら行動は起こさず、嫌悪感を催すような相手に犯させたりする方が効果的じゃないか?って思った。まぁ、そこまでやったらTLとして成り立たないけどwww 
その辺が若干ご都合的にも感じるし、ライラの立場を思えば優しいもんだよなって思う。
つか、憎みきった復讐相手に勃つのかよwwwと。その辺の下半身事情に笑った。その後の陵辱期間も下半身の状態はばっちOKだぜ!な状態だったりするしww

また、その半年間に渡るヒロイン陵辱期間も、媚薬付けにされているということが、精神的にはライラの逃げ道になってるんじゃないかなと思った。素面状態で痛めつける方が効果的なんじゃないかな?
なんつーか、復讐目的で始めたけど、虜になって性奴隷として重用するようになりましたっていうかw まぁ、途中からライラの面影を見つけて重ね合わせることで貪ってたわけだけどさ。

ある意味、カリーファが受けた痛みもマレイカから直接与えられたものだから、自らが与えるという点ではある種フェアなのかw?
というか、最初マレイカに受けた酷いことってのは性的なものもあったらいいのにと思ってたけど、流石に十歳の女の子には無理かw 過去に性的な辱めを受けたからそれを遣り返すって感じなのかなとも思ってたんだけどねw 一応、マレイカに手放された後は、マスウード王の慰み者にはなってたみたいだけどw

なので、恐怖と痛みしかなく、精神的に本当に辛い陵辱行為は、囚人たちの目前で行われた最初の貫通シーンのみかなと思う。
初期段階の身体がまだ慣れてなくて、快楽を全く伴わない辛いだけの陵辱描写もあったらなーと思った。
あと、陵辱期間とカリーファがライラを髣髴させるマレイカへの違和感をもっと濃厚に描いて欲しかったな。
ぶっちゃけ、入れ替わりが判明するまでは読んでて辛いわ……って思う部分はったけど、だがそれが良い!って感じで、きゅんきゅんしながら楽しんでた部分もありました。


ただ、単にえろとして見れば面白かったけど、中々ストーリー上にえろがある話が前提として存在し、魅力的に思える反面、そういった細かい点が妙に気になった。

なので、えろに関しては前半がクライマックスな感じが否めない。結構、二回戦描写も数度あって、えろに関しては回数が多い方のように思えたけ、二回戦有も1シーンとしてカウントすると他TL作品と頻度的にはあまり変わらないかなと思った。描写的にはそこまでこってりなえろさはないかな? なのに、結構えろく思ったのは、結構TL読んでて思う、日常パートからえろパート入ったなって感があまりなく、えろに行く過程にあまり唐突性がなくて、ストーリーと相乗効果になって楽しめてたからだと思う。
あと、カリーファ視点から見る視覚的描写もえろさを引き立ててたと思う。そういうのってあまりTLでも乙女ゲでも無く、どっちかというと男性向エロゲに多い感じの部分もあるからでしょうけど。




ライラがマレイカじゃないって、カリーファがわかるのは色々やらかしまくった後だから、正直ざまぁwwwwって感じがあって面白かった。
ただ、カリーファが取り返しのつかないことをしたと後悔する反面、ライラに誤解させるツンツン態度を継続させるのがなんだかなぁ、とりあえず、ごめんなさいと言葉だけで謝るってよりは悶々悩んでくれた方が読み物としては面白いけどw
まぁ、育った環境からしょうがないとはいえ、ライラのネガティブ思考も大概だなって思ったけどw

そして、後悔するももう遅い、彼女には触れる資格はないとか思いながら、彼女が死を望むそぶり見せると直情的抱いてしまうというww
作中でライラが言ってるように、彼女自身が彼を望める立場ではないってのもわかるけど、どうせなら彼女の方から彼を求めて関係を深めて欲しかったなと。陵辱時代に口戯とか色々しこまれたんだからさぁwwwww

と、媚薬付けの陵辱期間のえろが、あまり生きてないかなと思った。ただ敏感な身体にされただけで、後半のえろはただ受身体制だったなぁっと……。
嫌いじゃないけど、序盤のクライマックス感が強いせいか、拍子抜け感があった。なので、若干中盤は読んでてだれた感じが無きにしも非ず。



あと、連日のようにライラの居る地下室に通い、いくら攻め落とした国の圧政強いた元凶である王女に対してとはいえ、連日と言っていいほどの頻度で足を運び、陵辱を繰り返す君主に対し、常人な思考を持つ家臣は何も思わなかったんだろうか?
ばれないようにしてたのかとも思えば、ルトフとか普通に知り得る状況であったみたいだし。


また、これを言ったら、お話自体が成り立たなくなるけど、いくらマレイカへの復讐であると知っていても自分に繰り返される辱めに対して、復讐とはいえこんなことが平気で出来る人間なんだとライラがカリーファを見限る思考には繋がらないのだろうかw?
まぁ、そこは二次元的に酷いことされても愛しい男だから許せる、酷い行為も甘んじて受ける悦びもあるってのかもしれませんが。
カリーファからしてみれば、心の中では彼女がライラであって欲しいという意識もあり、その行為に拍車をかけ楽しんでたようですがw

あと、身を挺して逃がしたマレイカの安否について、真相がばれた後、特に心配する素振りがないのがなぁ……そんだけ守りたい存在だったのであれば、カリーファの目がないときにでも会いに行きそうなもんだがw
しかも、マレイカに対してぶっ飛んだ思考で嫉妬するしwwww
何かマレイカが可哀想になったよ(´・ω・`)




色々設定が凝ってる反面、ヒロインヒーローの思考やらに若干の突っ込みどころをあげだしたら長くなってしまったw



つか、どうせなら陵辱の限りをつくして、ライラと判明する前に妊娠判明とかあったら、一応、罪人という名目で捕らえられたライラが今から興る国の王の子を身篭ったりしたらどう対処するつもりだったんだろう?
こういう薄幸系ヒロインのif展開は、非常に妄想の余地があると思います。


うーん、普通に作品のアウトラインとしては非常に好みで、えっ、いきなりそこにエロ入るん?みたいなTLによくある唐突性はなく、ストーリー上必要エロではあると思うけど、だからこそ、その辺のキャラ心情と行動に突っ込みどころがある部分もあったかな。
ただ、世界観が魅力的と思えるだけに気になる点も多く、国を動かす上での人間関係や取り巻く環境が見え辛いなと思った。
あと、自分の教養がないことを棚にあげるが、アラビアン系にあまり興味がない私としては、ヒジャブとかの用語が当たり前のようにあがるので、思わずggってしまいました……。



最初は若干文章に慣れない部分もあったけど、普通にお話としては魅力的ではあったので、もし次回作が出たら読みたいなとは思いました。
えろシーンも含め男性視点多いのが良いね!
カリーファのライラに対しての気持ちも描かれてて凄く良かった。
形振り構わず、かつて自分が刃を向けた相手に助けを請う様はへたれかっこよかった! ライラをどうにかして生かそうというカリーファに思わず涙腺刺激されたよ……。゚(゚´Д`゚)゚。


まぁ、始まりが始まりだから、読者は選ぶのかもしれないけど、感情論を除ければ読み物としては面白いなと思います。
でも、内容が内容ということもあり、上記であげた違和感もあり、ハッピーエンドとはいえ、手放しに良いと言える読了感でもないかなぁと思います。仁賀奈先生のソーニャ創刊時の作品ときも似たような感覚がありました。そこは、『歪んだ愛』がテーマだからしょうがないか!ってことでw

TLだからこそ出来るお話だったと思います。

今でも大好きな男性向エロ本「YOUR DOG」を読んだときにも思ったけど、そのカテゴリでしか扱えない設定の作品ってのは本当に読み物として魅力があるよね!


あと、アミナさんがめっちゃ良い人でした。
こういう誠心誠意お仕えするキャラっていいよね。


挿絵は、えろ絵の方が綺麗なのが多くて、服着てる絵の方が違和感あるなって思ったな。



ソーニャ文庫は外れが少ないイメージ。
イースト・プレスさんはいい仕事してるわ!
華鬼」といい、ネット作家さんの発掘が本当に上手いね!


断罪の微笑 (ソーニャ文庫)断罪の微笑 (ソーニャ文庫)
宇奈月香 花岡美莉

甘いおしおきを君に (ソーニャ文庫) 薔薇の淫愛: 姫君は総統閣下に奪われて (ティアラ文庫) 熱砂の王子と金の姫~王宮の夜は淫らに更けて~ (ジュリエット文庫) 花嫁の値段~月下の秘夜に濡れる恋~ (ジュリエット文庫) 花散らす風 ~斎き宮は露蜜に濡れて~ (シフォン文庫)

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[小説] 雛遊び -ひいなあそび- 著:仁賀奈

「……え……?」
 なにが起きたのか解らず、杏子は小首を傾げる。
「……お、……男を煽って『くすぐったい』で済むかっ! 本当にお前は愚かだな、呆れ果てるほどだ!」
 湯着の裾を捲り上げられ、向かいあわせに桐梧の膝を跨がされた。
 からかわれた仕返しをするつもりだったのに、桐梧の情欲を煽ってしまったらしい。

(雛遊び ―ひいなあそび― p104-105一部略)


雛遊び-ひいなあそび- (シフォン文庫)雛遊び-ひいなあそび- (シフォン文庫)
(2013/07/03)
仁賀奈

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仁賀奈先生のシフォン文庫4冊目!
6月刊の淫惑の箱庭を読み途中で積んだまま、一気読みしてしまいました。

何となくだけど、仁賀奈先生のシフォン文庫作品ははずれないんじゃないかと思ってしまう。
と言っても、私はシフォン作品はこれの他さらわれスノーホワイトしか読んでませんがw はずれというか、地雷源が少ない? まぁ、妙に男性向っぽいと言われたりもしてるから、それが私のツボに入ってる可能性もあるけれどもw 今回も若干そういう風に思える箇所がありました。


数日前に、公式試し読みを読んでから早く読みたい気持ちがもりもりアップしていましたw


幼い頃に東宮に嫌なことばかりをされ、自分は嫌われている他人を不快な思いにさせるんだと引きこもりな生活を送っていた十五歳の杏子。いつもの仁賀奈ヒロインと言ってしまえばそれまでだけど、無自覚美少女でネガティブ。太政大臣の二の姫ということもあり、苦手意識を持ったままの東宮の元服の際、添い臥しを命じられ、腹違いの兄高平の助言もあり、添い臥しを数日後に控え早朝に逃亡。しかし、そこは不慣れなお姫様、暴漢に襲われそうになるが見目麗しい青年梧桐に助けられ……!?な話。

読者から見れば、梧桐の漏らす台詞の端々から彼の正体は簡単に推測できます。
まぁ、そこに気付かないのは、聡明だけれどもにぶにぶという仁賀奈ヒロインのお約束。


さて、今回のカプ、何とヒロイン杏子は十五歳。相手の東宮様は二歳年上の十七歳。私が読んだTLの中ではあまり見ない低年齢カプでございます。
数え年であることを考慮すると、十四歳と十六歳
やばい、二次元に於いて、こういった年ごろの性衝動やら色々私の萌え要素でございます。

そしてそして、今回何よりの萌え要素が、仁賀奈ヒロインというか、TLには珍しいちっぱいヒロイン!!!!!
いやぁ、めちゃくちゃ可愛いです。まぁ、挿絵ではそれなりに実ってますがねw 14歳という年齢も有り発達途上のご様子。
つか、さらわれスノーホワイトでは、ロリ巨乳ひゃっはー言ってた覚えのある自分を思えば、結局萌えれればいいんだろう。中途半端が一番萌えないかな。大概、TLヒロインはナイスバディな美少女ではありますがw


というか、今回萌えどころ属性が多いっていうか、ヒーロー梧桐の方も、仁賀奈さん大好きの腹黒ドSというわけではなく、ただただヒロインが大好き過ぎるわんこ系ヒーローです。
しかも、そんな雰囲気になる前に、自ら童/貞宣言するとは、とても清々しいね!

まぁ、一歩間違えればヤンデレルート突入しそうなぐらいの執着っぷりな上に、誤解した挙句最初はやらかしちゃいましたがw
どうやら、杏子の父親には、初潮後すぐに入内するように言ってたらしいが流石に断られた様子www 父親の身から出た錆が今回のお話の一騒動に起因しているものの娘は可愛かったのだろうw

平安物で東宮がお相手だというのに、最初から妻は他に娶らないという愛しっぷり。背景的に世継ぎ問題云々に関しては、似非西洋世界観以上に重そうなのにw
もう、杏子が結婚承諾したときの喜びようったら……可愛くてにやにやにやにやしてしまいました。

まぁ、ぶっちゃけネタバレというまでもなく暗黙の了解的に、その梧桐=東宮なわけですが、幼い頃杏子がいじめられて来たと思っていたのは、子供頃にありがちな好きな女の子にどういった態度をとっていいかわからないといったやつでして、杏子が結婚が嫌で邸を逃げ出してきた理由を本人の前であげ連ねると、それを擁護する形で弁解する梧桐がまた可愛いwww


仁賀奈作品というか……TL作品で、ここまでヒーローヒロインが可愛くてにやにやしたのは初めてかもしれません。
本当に、梧桐は杏子のこと好きなんだなぁっと。
あと、いつも思うのが、ヒーローってヒロインの見た目以外褒めてねぇじゃんwwwとか思うのですが、今回も出会いは一目惚れであったとは言え、杏子の内面が気に入っているというのがちゃんと描かれていて凄く好感持てた。
逆に言うと、杏子はそのまま流されていいのか?と彼女の恋心云々に関しては流されてるだけじゃね?って思うところもありましたが、平安物と考えるとそんなもんかな?と勝手に納得した。ネガティブ思考だからこそ、こんな自分をとても想ってくれてるし、酷いことされたけどそれは自分に好意を寄せてくれているからこそだし、イケメンだし東宮のところに嫁いで嫌な思いしたり家族に迷惑かけるよりはいいかな……的な? どっちかというと、梧桐が好き好きアピールしまくって、杏子折れたといったところか? 梧桐の押し勝ちだねw

東宮と気づかないまま梧桐自身に惹かれて、梧桐本人も東宮である自分は嫌われているとわかっていて、添い臥しのその瞬間まで正体は明かされず……杏子本人からして見れば、添い臥し前に他の男の妻になり、東宮の元に上がらないといけないわけなので、ストレスで禿るだろってレベルなのに、梧桐本人は自分の正体を明かしたら杏子に逃げられると思い、内裏という自分のテリトリー内に置くまでは一応用心をし、しかも長年我慢しまくった欲ぶつけまくって引かれないようにその辺抑制もした模様w 



えろに関しても、いつものようにがっつり満足クオリティ!!!

湯船で素/股、組紐で拘束+無理やり、対面座位、お口でご奉仕+残滓ぶっかけ+ごっくん……と和風なシチュも相まって良い読み応えたっぷりでした。書き連ねると何だか男性向けっぽいところもありますがwww
まぁ、自慢の温泉風呂でそんなことやられてしまった前大納言は涙目でしょうがwww
ちょこちょこ男性向け臭い感じもあり、個人的にはにやにや物ではあったけれど、嫌いな人は嫌いなのかな?

著者の作品を何作か読んで、一騒動があった解決後の仲直りえちというか、大概無理やり系から始まるもそれが連続するだけで、最後のらぶえちってのが無くて物足りないといか、もう一声!って感じがするんだけれども、今回はそれもなく最後は添い臥し描写もきちんと描かれており、その辺も満足でした。しかも、杏子の顔見るともっと煽られて理性ぷっつんしちゃうから見ないように後背位とかwww 可愛すぎだろw

えろ欲を言えば、お初で梧桐が暴走しまくり、彼に連続で何度も中/出/しされた後、その辺の事後な汁的描写があれば個人的にはにやにやものだったのになぁっと……ちょっと残念。ていうか、自分の思考も多分男くさいんだろうなww さらわれスノーホワイトではあって、うほっとにやついた覚えがありますw


著者があとがきで杏子のことを小悪魔系と言ってましたが、一貫して杏子視点の中、彼女の梧桐への無自覚煽りっぷり、そしてそれを受けて赤面して照れる彼が凄く可愛かったです。
ヒロインのことが好き過ぎてそういった感情面が表に出まくるヒーローってあまりいなかったと思うので凄く良い意味で新鮮でした。結構、やれやれ系イケメンというか、お前は本当にもう……的な感じで冷静に腰振るヒーローは結構な頻度で見かける気がしますが……。
だから、耳が弱点な梧桐の狼狽っぷりやらが可愛く、それを知って自分がされたことへの仕返しとばかりに煽りつつ、仕返しされてしまうというwww
って、さらわれスノーホワイトでも似たようなところで萌えてたので、私はそういったシチュが萌えなのだろうw

杏子に好きな男がいると誤解して、無理やり事に及んで酷いことしてるという自覚はあっても、それを後悔はしないと言い切ってしまう清々しさにも妙な好感が持てたww
まぁ、杏子はそのまま快楽に溺れて流されただけに思えなくもないけれどね……



とにかく、杏子視点が一貫しているのに、梧桐が杏子のこと好きすぎるのがきちんと描写されてて凄く良かったです。まぁ、でもやっぱり、男性視点があった方が個人的には楽しいのだけどw
もう、この東宮様ときたら、自分の母親や父親の寵姫、女房など女性相手にまで嫉妬しまくりだというねww
男と目を合わせたらどんな目に合うんだよってくらいの執着ぶり。17歳という年齢もあり、初潮後すぐに手に入れる算段だったのが何年も待たされすぎて色々歪んじゃったんでしょうね。二次元カテゴリで見ると凄く可愛くにやにや物です。



とりあえず、杏子には、孕んでしまえば、暫くは東宮の絶/倫回避出来るんじゃね?と進言したい。
自分から積極的に孕ませてやると言ってはいるけど、その辺暫くお預けになってしまうことは、思考の範疇なのだろうかw?
杏子は、東宮の相手を出来る唯一の妃だし、持て余してるからと他の女のとこに行くような東宮でもないから、色々閨房術仕込まれて結局は相手はさせられそうだけどwwww




挿絵の方は、あまり期待してなく、目に焼き付かせないようにしようと思いつつ読んでたんですが、綺麗な物が多く、妙な先入観持ってた割には、変な崩れ方もなく良かったです。
えろ絵という意味では、ほとんどぼかされた感じなので、見るからにえろ!ってのはないですが、変にデッサン崩れて気持ち悪い記憶に残るようなものでないので良かったです。表紙と口絵のカラーも色彩がぼかしな感じではっきりしてないというのも好みでした。
というか、何作かTL読んできた中で、挿絵にうへぁって妙な気持ち抱かなかったのは天野さん以外では初めてかもしれません。まぁ、おっぱいの描かれ方は残念な感じでしたがw うん、えろ必要でも無理してそれらしく描かれない方がいいね。個人的にはラノベでも表紙と登場人物紹介さえ良ければ、挿絵いらない派です。変な挿絵に脳内妄想壊されたくないってのが正直なところ。たまに文章と違ってて混乱したりもするしね。ぶっちゃけ、それは今回もあった。一枚の挿絵としては綺麗だったけどね。



今回、6月刊だったのが7月刊に伸びたわけですが、その割には若干文章が同じような繰り返しに思えるところもあったり、珍しく一文だけの前戯描写で貫通かよ!みたいなところもありましたが、私が今まで読んだ仁賀奈作品の中では一番好きと言えるかもしれません。
えろ描写は本当にいいって思えるけれども、結構ヒーローヒロインに好感度持てない要素多いんだよね。両方好感持てるのは結構稀。
それと、似非西洋世界観でいつもある6行程にわたるスイーツ描写とかそういったのがなく、読み流し要素もなくて良かったかな。


とにかく、杏子と梧桐の二人が本当に可愛かった!!!!
初回版には、折り込みチラシの短編がついてて、それも二人がとても可愛かったです。
シフォン文庫の仁賀奈作品の重版具合から、結構スパンは早そうなので、気になられたらお早めに。



うん、これは所持確定だ!
普通にまた読み直したいと思えるお話でした。


作者の初平安物「初蕾」も読んでみようかな~。
初蕾: いたいけな姫君の濡れごと (ティアラ文庫)初蕾: いたいけな姫君の濡れごと (ティアラ文庫)
(2012/03/06)
仁賀奈

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【追記 2013.07.04】
今回の作品、あまりにツボだったため、集英社ペーパー特典付を追加購入。どうやら、初回折込分のSS、出版社特典SS、公式アンケSS3種のSSが存在する模様。公式アンケの方は8月刊辺りに切り替わるのかな?
出版社ペーパーは、コミコミスタジオ取り扱いとあったので、確か楽天で買えたよなーとちょうど送料分ポイントがあったので、何故かソーニャ文庫の「断罪の微笑」と一緒に購入。えろシーンに男視点あるっぽいから楽しみ。
こういうときのヲタの即決能力を通常モードで発揮できたらいいのにと思います。

↓↓↓楽天コミコミスタジオ店、出版社ペーパー特典付商品ページ↓↓↓



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[小説] 竜の国の花嫁 著:火崎勇

「彼は宮廷の淑女よりも自然を愛する女性が好きだからね。何なら私の方から今度は彼に君のことを推薦してあげようか?」
「いいえ、それはいけません」
「どうして?」
「だって、陛下のお言葉は絶対です。もし彼が私を好きでなくとも、陛下のお言葉を拒むことはできません。私は自分の力で、彼に振り向いて欲しいんです」

(竜の国の花嫁 p148-149)


竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)
(2013/05/15)
火崎勇

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うーん……、前回火崎先生の作品を読んで今後作家買いするぞ!ってなって期待度あがった分、肩透かし食らったかな。

[感想] 恋と泥棒の仕方は覚えます ~姫君と黒の貴公子~
[感想] 黒曜の騎士と金の姫




以下、ネタバレ含みまくります。




内容としては、国の発展の歴史上に竜帝というものが存在する世界観の上、主人公ソフィアは幼少時身体が弱く領地の田舎で過ごしたが、今はお転婆と言われるほどの娘に成長、ある時、水質調査で彼女の領地に訪れた男ドラガンと秘密の交流(えろい意味ではないw)を持つことになる。そして、彼に王や王都に対しての憧れ、王の花嫁候補になりたいというような話をする。ドラガンが帰還後、彼女の元に国王の花嫁候補に選ばれたという知らせが届けられる。期待を胸に王都へ赴く彼女は、それよりもドラガンとの再会を望んでいた。彼との再会後、ソフィアは彼への恋心を自覚してしまう。しかし、彼女を花嫁候補に推薦したのは、当のドラガンであり恋を自覚した直後に彼に何も思われてないことが判明し失恋をも経験してしまう。しかし、彼女が王に呼ばれたことで、同じ王の花嫁候補で友人となったグレイスからもよそよそしい態度をとられ、彼女に話しかけようとした結果、事故とはいえ水路に落とされる形になってしまう。それを助けてくれたのはドラガンで、ソフィアは彼に正直な彼女の気持ちを告白し、彼もそれに答えようとしてくれるが……。


その後、ドラガンは寸止めくらいますwwww

多分、凄い、きつい状況です。
挿入直前で我慢しますwwwww 紳士ですなぁw

それと言うのも、ドラガンがソフィアがそういった男女の営みに対しての知識を持っておらず、彼女の自分への好意は男に対してのそれではないと思ったからですがw

彼の正体に関しては、ドラガンという若干ネーミングの安直さから何となく察することができていましたが、どうして王の側近のように行動しているのかとか、この後どう話が展開していくのかは、ラストまであまり読めません。また、どうしてドラガンは寸止めたのかは本編では詳しくは語られてません。番外編で語られてます。
なので、そういった意味では、読み物としては面白かったかな。


目次を見て、他カプの番外編ついてんのかよ、もし、えろ有だと興ざめになるなぁ(えろは無いです)……と最初がっかり気分だったのですが(後述しますが、その他カプヒロインが私から見てビッチだったのでwww)、他カプ話は、当の花嫁を探している王とソフィアが友達になったグレイスの話です。こっちは、一貫して王の視点です。なので、彼とドラガンの会話などから、ドラガンのソフィアへの気持ちが間接的に語られておりそれは凄く良かったかな。

ただ、TLってヒロインあげて何ぼなところがある反面、視点の持ち主がそうではないのは若干もやっとしました。



今回、最後までのえろ描写はラスト一発のみです。

前作が、最初から微えろ風味漂わせていたので、さらさ文庫からジュリエット文庫に移行した結果、えろ多めにしたのかなとは思ったのですが……、そうではなかったみたい。

そのえろ描写もあまり萌えないというか、TLではお馴染みだけど、貫通の痛み直後から快楽に繋がる系でした。


挿絵は、えろがラスト付近しかないせいか、挿絵間隔が狭いwww 池上さんは絵は表紙カラーは見映えすると思うけど、えろ挿絵はうーんて思うことがあるから、個人的には無い方がいいんだけれどもw


何となくだけど、前作は、火崎先生のヒロイン一人称という構成が、世界観もほぼ屋敷の一室でのヒーローとの逢瀬という形だったから閉鎖感やヒロインのヒーローに対しての気持ちや背景からくる思考行動原理が凄くマッチしてたと思ったんだけど、今作はあまりそんな感じはしなかった。

ヒーローヒロインに対して、TLは色々突っ込みどころあるのが普通だけれども、今作もそれはあまり感じないというか、ヒロインに対して不快感が全くないのがでかいなと個人的には思う。

だけど、番外編は約30p付いてるしで、本編が濃くないというか、凄く薄味でさらーっとした印象を持った。
比較的本を読むのが遅い私でも、TLは多少早く読めるけど、それでもいつも以上に早く読み終わった気がする。
あと、登場人物の会話運びとかに若干の不可解さがあって、引っかかる部分があったかな。私が理解力ないだけかもだがw
作者のTL作品しか、しかも3作しか読んでない私が言うのもあれだけど、文章とか描写とか改行頻度とか……突貫工事? 練りこみ度が低くね?と若干雑に感じました。というよりも、余裕があまりなかったのかな?という印象。でも、速筆な作家さんっぽいしな……。

でも、あとがきも広告ページも多かったしなぁ……。

あと、文中描写と絵が若干の相違点有り。ラノベでは珍しくないことだけれどもw
主人公巻き毛→ストレート、王子巻き毛長髪→ストレート短髪ってくらいだが。


まぁ、結論としては、個人的には一度読めば充分って感じだったけど、ヒーローがヒロインを大事にしてる感や、過去2作はヒーローがちょっとヒロインに対して酷いと言われてたりしたのに比べ、今回のドラガンは全くそんなことないです。そういった意味で酷い要素は全く見当たらない。寸止めシーンはある意味双方にとって酷いのかもしれんがw


あ、それと、表紙もカラー扉も綺麗だったんですが、扉でTLにしては珍しく貧乳設定なのかな?とちょっとにやにやしまして、作中でも確定したのですが、作中描写で特にそれが活かされてるわけでもなく、挿絵もそうは思えなかったのがちょっと残念でした。
TLでちっぱい系の描写は少ないから貴重なんだけどなー
でも、男女のことをよくわかってないヒロインの一人称だし、その辺は言及しないのも普通かな?




上記で後述すると言ったビッチの件について。
彼女は、ソフィアと同じ花嫁候補で友人となったグレイスなのですが、彼女の一言で私はビッチ認定しました。
ちなみに、王とグレイスは年の差はあれど、グレイスが幼い頃から知っている関係であり、蓋をあけてしまえば、両想いの関係です。
あくまで事故ですが、ソフィアを水路に落とす形になった彼女ですが、ソフィアがドラガンに助けられ戻った後の彼女の一言。

「あなたが助け出されたと聞いて…、どんな怒りも受ける覚悟でいたわ。あなたの幸福を羨んだ、愚かな私を許して…。今なら心からあなたと陛下の幸福を…」(p180)



ちょ、おまwwwww
ソフィアが戻らなかったら、知らぬ存ぜぬで通すつもりだったんかよwwwwと。
とんだビッチだな、おい!って突っ込みどころがwwww 

ドラガンがソフィアを助けたと言っても、彼の正体からそれは人の目に留まったわけではなく、ソフィアが水路に落ちたところは誰にも見られてないので、完全犯罪を遂行することは出来る。もし、そのままソフィアが助けられず行方不明となっていたら、ソフィアが王の花嫁に選ばれたと誤解したまま、結果的に王の花嫁が消えたことを吉と出たと解釈したのでは……?
こえーよw この子、一歩間違えたら多分ヤンデレルートだよ……。

というか、ヒロインには何の罪もないとはいえ、例の私的判定ビッチキャラであるグレイスが、王にもヒロインにも好感度キャラとして設定されてるのが何だかなぁってところでした。
どうせなら、王のことを純粋に男として愛していて本質は素直だけれど、外面からは想像出来ないようなどろどろとした内面を伺わせるビッチらしいビッチの方が個人的には好感度高かったかなって思う。天然ビッチだから逆に始末に追えないwww

作中での主人公であるソフィアは、いい子いい子ちゃんなので、あくまでグレイスの恋を応援しています。
その点も、脇役なのに持ち上げられてるように感じられて、もやっとしたのもあります。
主人公無双じゃないといけないとは言わないけど、単巻ものだから、いい子キャラが二人もいたら飽和状態になってる気がする。
他TL作品もそうだけど、主人公たちのポジションに近いキャラと結構関わりがあると全体的に散漫な印象を受けるなと思う。


多分、そういうのも考慮すると、ある種の閉鎖世界のような前作は、ヒロインヒーローの気持ちの掘り下げが深く感じられたのかなと思う。ヒロイン一人称という点でも、ヒーローの彼女に対しての想いが感じられて良かったんだよな。
今作もヒーローの心情はヒロイン一人称でも伺えるけれども、そこはあくまでも番外編補足があってこその部分だとも思った。
だけど、人外であるドラガン(作者曰く初恋w)が、自然を愛するソフィアに惹かれたというのは彼の本質が伺えて良かった。王視点の番外でも言われてるけど、ドラガンからしたら胸に裸で飛び込まれたようなもんってのが素敵だ。そして、不器用にソフィアの幸せを願いつつ、誰も望まない方向に話を進ませようとしてるのにちょっとワロタw



しかし、手の平返しもどんだけ早いんだよって感じだが、作者買いも善し悪しかなー
来月ホワイトハートから、同作者さんのTLが出ますが、絵が若干微妙なこともあり、何か気持ちがあまり動かないw
誘惑された花嫁候補 (講談社X文庫ホワイトハート)誘惑された花嫁候補 (講談社X文庫ホワイトハート)
(2013/06/06)
火崎 勇、成瀬 山吹 他

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来月はどちらかというと、仁賀奈さんの平安物のが凄く期待度高いかな。
さらっと見た感じ表紙カラーの印象的には綺麗に思うけれども、こっちも絵自体はあまり好みでない。なので、キャラ造形を脳内にインプットしないようにして読みたいと思いますw
雛遊び-ひいなあそび- (シフォン文庫)雛遊び-ひいなあそび- (シフォン文庫)
(2013/06/04)
仁賀奈

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好みでない挿絵に関して、黒い折り紙で挿絵カバー作って、読む前に挿絵のところに差し込んでたら挿絵が目に入るの回避出来るんじゃね?なんて思ったりはしたけど、黒折り紙って単品で売ってるんだろうかw? まぁ、折り紙じゃなくても、ただの黒くて薄い紙があればいいだけですがw


とりあえず、今作に関しては、火崎先生の作品だし、えろが濃い方ではないけれども、ヒロインヒーローともに気持ち描写の点で突っ込みどころがありまくるという微妙な要素はないし、さらっと読めるお話でもあるので、そういった意味ではお勧めです。



にしても、竜帝って代替わりとかもしてるらしいけど、どうやってしてるんだろうね?
過去に婚姻関係とかあんのかな?
その辺のファンタジー設定は、過去の神話的な感じで存在するよーってだけだったかな。


竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)
火崎勇 池上紗京

恋する媚薬~春の王子が愛した乙女~ (ジュリエット文庫) 上海恋歌 ―青年貴族は華を奪う― (プリエール文庫) 贅沢な寵愛: 淫らなウェディングベル (ティアラ文庫) ロイヤル・スウィート・クルーズ (ティアラ文庫) 灼熱の千夜一夜  黒皇太子と蜜色の乙女 (プリエール文庫)

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[小説] 恋と泥棒の仕方は覚えます ~姫君と黒の貴公子~ 著:火崎勇

「どんな素敵な殿方の手を取っても、あなたのことが頭に浮かんだの、私にとってはあなただけが最高の人だった。あなたの知識や教養や心構えや、私には及びもつかない経験が、私を魅了していたのよ。この身体に触れた人だからではないの」
(恋と泥棒の仕方は覚えます ~姫君と黒の貴公子~ p166)


恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)
(2013/01/18)
火崎勇
★★★★★
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ほんの数日前の投稿で、TL系のキャラ設定で、文章の文字一つひとつにどきどきするような作品を読みたいと書いたのですが、出会ってしまいました。

「恋と泥棒の仕方は覚えます ~姫君と黒の貴公子~」、凄く良かったです。
文句なしに★5付けたいと思うお話でした。
少女小説としてもTLとしても非常に満足。

持ち上げすぎるのもあれなんで、TLの方は汁気と肉感成分は少なめなので生々しいエロスはそんなにないです。
でも、文章や描写がしっとりとしているので、TL歴のまだまだ浅い私ですが、上品なTL小説を読んだって感覚に陥りました。
塗れ場シーンで喘ぎ描写とかが自分の好みじゃなかったりするとめちゃくちゃ萎えるんですよね。あと、男側のわざとらしい台詞とか笑いでそうになります。そういった意味では自分の好みには凄くあった作品でした。


黒曜の騎士と金の姫」を読んだとき、普通にストーリーは面白い、文章も好みで、違和感なくするする読め、この作者さんの作品なら他のも読んでみたい!と検索を書けたらBL作家さんだったので読みたいと思う作品がありませんでした。なので、最近まで普通に忘れてました。


そして、TL小説を読みまくるようになると、こっちのレーベルの情報も自然に入ってきたり、気になった絵師さん伝いに色々な作品に巡りあうわけで、この作品もそんな中の一つ。
作者さん的に文章に外れはない、でも一応確認、レビューも確認してから読み始めました。
結論を言うと、全く情報を仕入れず読みたかったと思うほどに自分のツボにはまってしまいました。


大まかな粗筋を言ってしまうと、社交界デビューに失敗したエレノアが、アイリス夫人の元に暫く滞在することになる。館で過ごす夜、忍び込んできた男を泥棒と思たエレノアはその男に初めての唇を奪われてしまう。夜を重ねる毎に、お互いを知っていくと同時に、肌の触れ合いも増えていく。お互いの背景を知らず、ただの男女として出会った二人が惹かれあっていくお話。


あまり大きなアップダウンはないですし、がっつりな濡れ場も後半まではない。でも、微えろ風味は最初から漂ってるので、個人的には満足。というか、前半から後半にかけての二人の関係があってこそだと思うので!



お話運びとしては、そういった事前情報や書店でぱらぱらっと見て目に入った台詞から、読み始めてからすぐに登場キャラの正体などは察しのつくもので、真新しい驚きとかは特にない。というか、少女小説とか読みなれてると王道展開的に想像つくよね!って感じ。

けれど、ヒロインのエレノアの一人称であるため、彼女の視点から見ればかなり不安な状況の連続となります。
だから、ご都合っぽい展開と言われたりもありましたが、私が思うご都合は、脇役キャラが話を動かすために普通そんな行動とらないだろって行動をとることなので、今作ではさしてその辺は感じませんでした。強いて言うなら、ローグの行動かな? 子を成すような行為は出来ないとか言ってるのに、エレノアを抱くことは出来ない、けれど経験豊富であるらしい。今まで寸止め仕様だったのか実は童貞だったのかはよくわからんです。



ただ、凄く良かったなと思ったのが、ヒーローヒロインの容姿だけじゃなく、その中身に惹かれたということがしっかりと描写されていること。
エレノアは自分では思いも及ばない考えを与えられ、そんな彼の内面や見識の深さに惹かれ、自らも成長していく。ローグはローグで自分の持つ背景から、純真なエレノアに。
だから、ただの一人の男としてエレノアの前に立っていて、その上彼女には泥棒と思われているのに、そんな自分のために涙を流してくれて、「愛してしまった」なんて言われてしまったら、決壊しちゃうのもしょうがないよなwと。
彼女が気に入ったからと、純潔は奪わず触れるだけの逢瀬でも重ねていたローグの精神力も正直かなり凄まじいものだと思いますが、だからこそ彼が彼女の誤解を解いて彼女を迎えようとしてたのに、エレノアの家のことを知ったとき、彼女の行動、言葉、全てが演技だったと思ってしまった絶望感たるや……彼の迎えを待っていたエレノアに酷い言葉ぶつけたのも正直しょうがないよねと思いました。読者にはにやにや展開ですが、エレノアの一人称だから、彼女にとってはたまったもんじゃないですw しかも、王子との婚約話も持ち上がり、純潔はローグに捧げてしまった彼女にとって、どうにもならない状況になっていくのは、精神的にこめちゃくちゃきついだろうなって感じです。でも、家族に心配かけまいと毅然と振舞うエレノアが素敵です。

そして、ローグの誤解が解けるときも、第三者の言葉とかでなく、ただただローグのことを泥棒だと思い、彼を心配するエレノアの言葉に、それが誤解であったことをローグが気づいてるのも良かった。
下手に言い訳しない分、結構罪悪感凄いことになってんじゃないかな? 勿論、謝ることは大事だけど、謝ったからといって過去が消せるわけではないしね。
前作のヒーローは、ちゃんと「ごめんなさい」言えよ!って思ったけど、何故かローグは「反省している」と言葉には出してるし、エレノア自身も彼を知ってるからこその寛容さも伺えて、そこまで酷いと思わなかったかな。ちゃんと、彼女の一番欲する言葉はちゃんと与えてるしね!
どうでもいいけど、ローグは髪フェチだと思います!


エレノアはエレノアでローグの本来の姿を知って、彼の目に見えない優しさに気づいてるところも良かった。
にしても、エレノアは無意識にローグ煽ってるよなぁ、可愛すぎる。



お互いがお互いでないといけない感が本当に綺麗に描写されてる上に、えろへ縺れ込む過程も唐突性がなく、最後の締め方も凄く気持ちのいい終わり方で、読了感が非常に良かったです。


文章読んでて、どきどきしながら読んだの久しぶりです。
気に入ってしまうと、ラストになるに連れて、読む速度が激遅くなる自分の悪癖が出てしまってました。

というか、感想を書く段階で、ヒーローとヒロインの名前がすっと出てくるのはでかい。
結構覚えてないんだよねw ましてや、一人称小説だと、その分、ヒロインの名前が文字として出てくる回数は必然的に減るわけだし。そんだけ、流すだけじゃなくしっかりと読んで、キャラを気に入ったってことなんだよな、多分。

普通、一人称小説ってだけで回避する方なんだけど、一人称の中でも、ローグ側の心情を読み取るというか、いい具合に妄想できるのがでかい。前作のはちとわかりづらいというか、最初から一貫してヒーローは冷たかったし、ラスト変わり身早すぎじゃね?って思ったからなぁ……

一人称小説で都合よく他の一人称が入ったり、三人称なのにずーっと単元視点で視点移らないのも微妙。というか、三人称単元なら一人称でいいじゃんって思ったりするんだよな。それか、多元で書いてくれと思う。ヒロインの三人称単元だと、ヒーロー視点来ないのかとwktkして肩透かし喰らってしまうw



あとがきで、彼らのその後がさらりと触れられてますが、これは続編マジで読みたい!!!と思ってしまった。
彼らが結婚するまでの話が読んでみたい!
当て馬出てきて、いらいらするローグは絶対、言葉に出さないで独占欲を彼女にぶつけてくれるはず!


最後に、この作者さんの特徴なのかな?
ヒロインとヒーローの年齢が言明されてないんだよね。一応TLだしその辺配慮してるってことなんだろうか? 自分の中では、エレノア15~16歳、ローグ20~22歳くらいなイメージです。
そういや、かなりどうでもいいけど、ヒーローの年齢が姉の年齢と釣り合う描写ってのは、前作との共通点だなw



もう、火崎先生のTL作品は今後作者買いです。

しかも、BLまで初挑戦しようかと思ってしまう始末wwww
荊の鎖 (キャラ文庫)荊の鎖 (キャラ文庫)
(2008/12/12)
火崎勇

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嬉しいのが、5月「竜の国の花嫁」、6月「誘惑された花嫁候補」(X文庫の多分TL)と二ヶ月連続で読めるのが凄く嬉しいです。
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(2013/05/15)
火崎勇

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恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)
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仮面の求愛 (ソーニャ文庫) 黒曜の騎士姫 ~月花の剣は手折られて~ (プリエール文庫) 寵愛の行方 ~皇帝に献上された姫~ (プリエール文庫) ハーレム・ロマンス―迷宮殿の囚われ花嫁 (マリーローズ文庫) 真紅の薔薇は月光に囚われて~さらわれた伯爵令嬢の初恋~ (プリエール文庫)

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テーマ : ライトノベル    ジャンル : 小説・文学

[小説] 金の王子と男装のシンデレラ ~迷惑な一目惚れ~ 著:吉田行

「お、お前はこんなになった私を放り出すつもりか!?」
 それは思っても見なかった言葉だった。あんなに彼から離れたいと願っていた自分なのに。
「もう私はお前に純潔を奪われ、髪まで切られたんだぞ! そんな私をお前は放り出すのか! 私はどうしたらいいんだ!」
 エルベルトは頬を塗らしたまま呆然と彼女を見ていた。
「だって……こんなことになって、もう僕の元にはいたくないと思ったんだ……」
「最初からいたくないよ! でもお前が無理やり私をここに縛り付けたんだから、責任持て!」

(金の王子と男装のシンデレラ ~迷惑な一目惚れ~ p167)


金の王子と男装のシンデレラ―迷惑な一目惚れ (マリーローズ文庫)金の王子と男装のシンデレラ―迷惑な一目惚れ (マリーローズ文庫)
(2013/04)
吉田 行

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男装ヒロイン好きの私は思わず購入してしまった本作。
まぁ、その分、個人的な男装ポリシーがありますので、色々辛い目線となる部分もありました。
というか、男装というだけで先走っちゃいました。別に私の好きなガチ男装物じゃなく、ただ単に男っぽい服装と言葉を好んで使うヒロインのお話です。

ちなみに、粗筋でも判りますがヒロインは女であることを隠すための男装ではないので、私の好きな男装美少女とはまた違った種類ではあります。私は、男っぽいヒロインではなくて、あくまで可愛い女の子が理由があってびくびしながら男装している様に萌えるのです。男っぽさを演じる中にある、ちょっとした女らしさに萌えるのです。男装してても滲み出る女の子の可愛らしさにぐっとくるのです。そして、少年に懸想してるのかと思い悩む男側に萌え萌えするのが、私の男装好きを加速させる所以です。

なので、理由があって男装してるわけでないの本作のヒロインは、濡れ場以外で女の子っぽい可愛らしさはありません。


内容としては、男装を好んでするクリスティーナに、王子の嫁探しの招待状が届き、全く乗り気じゃなかったけれど、ご馳走に釣られた結果赴いてみたら、自分を偽らない彼女が王子エルベルトに見初められましたという話。

これ、副題でネタバレされてなけりゃ、なんでこの王子ここまでヒロインに固執してんだよwって若干空恐ろしくなります。
エロシチュに関しては、王子エルベルトがヒロインを繋ぎ止めるため、体を結んだりと結構展開的に唐突性はなかった。ただ、ヒロインが最初から感じまくる様に萌えはなかった。何かわざとらしいAVを見てる感覚と似たものを覚えました。この点は、作者のデビュー作をパラ見してたので、合わないだろうなとは思ってましたが、案の定w

しかも、処女喪失翌日に木登りするとか、情緒のへったくれもないよww


作者のデビュー2作目となるようですが、Amazonで確認したレビューから文章とかは若干微妙なのかな?と思いあまり期待していなかったのですが、最初はそこまで違和感を感じませんでした。所々気になるところは多々ありましたが……。言い回しが、ゲームとかで「○○は△△した」って感じの行動を端的に表す文が多かったような? あと、言葉の取捨選択というか、14、5の男を男の子と言ってて最初の1p目から若干混乱させられました。まぁ、その辺は編集の校閲の仕事だろうから、編集仕事しろ!感がありました。
でも、たまにそういった淡々とした文や言葉の選択が気になるだけで、文章自体はするする追えたので、読みやすかったかな? 


それと気になる点。
世界観としてはファンタジーだと思うのに、トルコ石だのトルコのチューリップだのという言葉が出てきて、この小説世界にトルコという国が存在してなさそうなのに、そういうの使われるとなんだかなぁって気分になります。また、あとがきで、食べ物や飲み物の伝来時期を調べたとありましたが、この世界観ってそういった中世などが反映された世界観なのか甚だ疑問が残るところ。こういうのは似非ヨーロッパと完全にそういった目線で見た方が個人的には楽しめるんだがなぁ……。作中でしっかり言及されないとわからないことだし、トルコとか名前が出てきたら、実際の国名が存在するような世界観なのかと混乱します。作中では違和感なかったけど、あとがき読んであれ?って気分になりました。


あと、ヒロインの喘ぎ声の台詞に妙な違和感を覚え、読んでてふっと現実に返らせられる感じで萌えなかった。

また、ヒロインの年齢設定に違和感あり。
18歳で、それなりの教育を受けられる立場でありながら、この立ち居振る舞いは男っぽい、おてんばという言葉で表されるのではなく、ただの教養がないだけじゃないか?と可愛く思えなかった。
TLに於いて、ヒーローにいいようにされるおばかヒロインは好きですが、教養のないばかを思わせられるのは何とも言えません。まぁ、その素直な気性が王子の心を射止める結果になってはいるのですが、素直と無知(教養の無さ)は同じではないと思います。せめて、王子に敬語使おうよ、父親には使えるんだからさ……。

しかも、18歳という年齢で、年下の少年少女と川遊び。ちょっとシュールです。これが、15、6歳の設定ならまだ子供っぽいって感じで、まだ納得のいく感じだったんですが……。一応、TL的に配慮したってことなんかな?

男装ヒロインと言っても、男の恰好を好んでしてるだけで、嫁に行く気はあるし、男になりたい願望があるようには思えないのに、自分が女みたいでいやだと言ってるのに激しく違和感。どっちつかずな印象で、誰よりも女という性にこだわってるような印象も受けました。なんというか、自称サバサバ系女子のうざさに通じるものがある感じです。

男装の麗人というわけでもなく、ただ好きな恰好である男の服を着て男言葉を使っているというだけなので、中二病真っ盛りなヲタ女が一人称を「僕」やら「俺」やら言ってるというようなむず痒い痛々しさがありました。
だって、濡れ場シーンでは女言葉なんだもん……。自我を忘れる場面で、女言葉になるということは、身にしみついた男言葉ではなく意図的に使っているということも伺え、その辺徹底させて欲しいと思いました。
作者あとがきで、恋をした後も男言葉を話す女の子が好きなのだと語るくらいなら、マジで徹底させて欲しかった。というか、あとがき先に読んだせいで、作者がこういった女の子が好きなのであれば、徹底して男言葉なのだろうと先入観を持ってしまったのもいけなかったのかもしれませんけど。


今作、ヒロインに関しては、ほぼ彼女の視点だったこともあり、彼女が思ってることに関して突っ込みどころ満載でした。いつの間にか好きになってた言われても、まだ3日しか経ってないじゃん!!みたいなw

えろはさほど、えろえろじゃございません。
でも、1回1回があっさり目なので、回数的には何か多い印象は受けました。
ご奉仕を仕込まれるところも本編で読んでみたかった……。




ヒロインに関しては色々と思うところはありましたが、話の流れは結構すっきりしていて、会話テンポも良く笑わせられたりもしました。
また、TLにしては珍しく各脇キャラが立っており、その人数も結構多めです。

あと、TLって、なんでヒーローがヒロインに惚れたのか、結局美少女なヒロインの見てくれだけじゃね?って思うことが多々あるのですが(というか、仁賀奈作品を集中的に読んだせいかもしれんがw)、ヒロイン視点で話が進む中、ヒーローが何故ヒロインに惚れたのか、そこに起因したヒーローの背景はしっかり描かれており、納得のいくもので、ヒーローの好感度は高かったです。
というか、ヒロインに暴言吐かれてもニコニコと嬉しそうに受けるヒーローは実はMっ気あるのかwww、TLでMっ気ヒーローって珍しいな、なんて思ったりしたくらいw しかも、Sの要素も兼ね備えてらっしゃいます。
逆に言ってしまうと、ヒロインが何でヒーローに惚れたのかはさっぱりで、まさしくイケメン無罪という言葉が当てはまるような……。

それと、王子の幼馴染でもあるアンヘラのあっけらかんとした悪女っぷりも素敵でした。

TL作品って、脇役は主人公カプの後付で問題起こって解決後はすぐにフェードアウトしてる気がするのですが、その辺もさらりと綺麗に纏められていた印象。


お話冒頭の始まりから、ラストの絞めは全く関連性が全くなく、若干の尻切れトンボ感はあります。
話始まりから、田舎の家族についてちょっと触れて欲しかったなと思いました。



ヒロインには突っ込みどころ多いけど、ヒーローは普通に好感度良い青年でした。





TLは設定と絵だけで読むと地雷を踏む確率(私的には濡れ場部分の文章と表現が需要)が高いので、レビューの吟味と立ち読みは必須だと実感しました。
と言っても、今まで、そんなに読んでませんが、火崎先生の「黒曜の騎士と金の姫」は、TLとしてはさらさ文庫のコンセプトが微妙だっただけで、内容と文章は凄く好きだったので、TL作品では作家買いさんかなと思わなくもない。仁賀奈先生は、設定が萌えそうであれば、えろ安定という意味で作家買いかな。

5月は火崎勇先生の「竜の国の花嫁(ジュリエット文庫)」、6月は仁賀奈先生の「雛遊び-ひいなあそび-(シフォン文庫)」が楽しみです。
そして、5月の火崎先生新作の前に「恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~(ジュリエット文庫)」を読んでみることにする。……最近、TL小説の更新ばっかだなw
竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)竜の国の花嫁 (ジュリエット文庫)
(2013/05/15)
火崎勇

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最近、TL小説というか、官能小説カテゴリ繋がりで、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」という作品を知りました。
米国の官能小説、マダムポルノと言われ、英語圏の30-40代女性に人気ある作品とか。SM小説らしい。
どうやら、トワイライトファンが書いてるようで、そのファンフィクション的にも読めるらしいとか……。
何となく調べてみた限りでは、女子大生とイケメン社長という、携帯小説でよく見かけるような感じらしい。もしかして、日本に溢れてるオフィス系TL作品を英語翻訳したら売れたりするんじゃねw?

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」、完結済みらしいし、えろい上にお話濃そうだしと興味を持ったのですが、如何せんトワイライトも上巻挫折……というか、そもそも翻訳文章が好きじゃないこともありこれは中身確認必須だと書店でパラっと見てみたのですが、文字密度が濃い! ページの下半分白いTLを読み漁ってる昨今としては文字多いよwwwってのはありましたが、肝心なのは濡れ場シーンと思って、ページを流すと「ベイビー」という単語を見つけ、そっと本を戻しました。文字を見た瞬間、変な笑いこみあげてきました。

私がトワイライトでダメだった理由のひとつに、読んでてヒーロー脳内イメージが、割れ顎イケメンマッチョになってしまったからですから。
二次元脳な私にはぼーぼーな胸毛の男らしさにきゅんきゅんするような乙女心は持ち合わせておりません。

しかし、映画化するとのことだけど、どうするんだろうね? R年齢入れて、女優さんに「oh yeah I'm coming!」とか言わせるんだろうか?

ちなみに、どうせなら原作本から読むのも有りかなんて思って、米Amazonのレビュー見たら、件数が凄まじいことにwww 5桁のレビュー数とか日本の書籍で私は見たことないです。せいぜい3桁。
有用性のあるレビューを流し見すると、英語的な文章は残念なようです。簡単に読めるのはよさそうですが、英語文を読むということは直接的な娯楽には繋がらないのでやめましたw 

ですが、『ダ・ヴィンチ・コード』『ハリー・ポッター』を超える、史上最速ベストセラーという謳い文句もあり、既に全世界6300万部突破(電子書籍含む)は素直に凄い。
というか、流石に英語圏って強いな。
機会があれば、図書館で借りてみたい作品です。流石に上下巻で3000円弱はちょっときつい。


しかし、小説を楽しむには、文章の美しさは重要だと思うのです。
日本語って素晴らしい。
TL系のキャラ設定で、文章の文字一つひとつにどきどきするような作品を読みたいものです。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (RiViERA)フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (RiViERA)
(2012/11/01)
E L ジェイムズ

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金の王子と男装のシンデレラ―迷惑な一目惚れ (マリーロズ文庫)金の王子と男装のシンデレラ―迷惑な一目惚れ (マリーロズ文庫)
吉田 行

ハーレム・ロマンス―迷宮殿の囚われ花嫁 (マリーローズ文庫) 王子様と薔薇のサンドリヨン (マリーローズ文庫) 仮面の求愛 (ソーニャ文庫) 雛遊び-ひいなあそび- (シフォン文庫) 禁断ロマンス童話: 王子様に従属

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[小説] ウェディング・オークション―その香りは花嫁を誘惑する 著:仁賀奈

ウェディング・オークション―その香りは花嫁を誘惑する (ティアラ文庫)ウェディング・オークション―その香りは花嫁を誘惑する (ティアラ文庫)
(2009/12/05)
仁賀奈

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少し前のエントリーで読むといった、ウェディング・オークション。読み終わりました。
流石に、仁賀奈作品の売れ線だけありまして、えろに関しては折り紙つき!なんて思うんですけれども、個人的には今まで読んだ中で、ヒロインが一番好きじゃなかったです。好感度的な意味で。

たぶん、えろに関しては、例の宝石埋め込みな一種のSMチックなシーンが受けてるのだとも思いますが、そういった要素嫌いではないんですけど、何か、小さいものをそんなとこに挿れて、コトを致すというのは、女の子側に感情移入して読むと内側傷つきそうだとか残留したらどうするんだよとか思って、いまいち萌えませんでした。まぁ、客観的に見てみると、そういった女の子側の不安感と与えられる快楽を考えると、相まって違うものへと昇華したりもするのかもしれませんがw


内容としては、2年前の高校時代いい感じになった相手に性急に体を求められそうになりそれを制したことでその相手は自分の目の前から消えてしまう。初恋の傷となってしまい、年ごろなのに彼氏を作らない娘を心配したお嬢育ちの母親が国の王子とのデート権を落札。しかし、その王子が実は初恋の相手で!?といったようなところから始まる。
ある意味、お約束的な再会劇ではあるものの、その王子側はオークションで彼女の名前を見つけ、内部操作を働きかけ、彼女が落札したようにしむける。その目的は、王子が相手だとお金を出してでもデートしたいとのかという行き違いによるものだけれども、以前彼女に拒絶された過去を持つ王子からの復讐というのが切っ掛けになっている。
王子は自分と別れた後の大学へ進学した彼女の動向や王家に伝わる香水の影響で淫らになった彼女を所謂ビッチなったと思うのだけれども、彼女が処女であったこともあり、また第三者の声により考えを改めることになるんだけれども、何かそれの変わり身の早さが何だかなぁって感じでした。
別に復讐目的とかそういう要素がないとTLだしそっち方面の話に持っていけないのはわかるんだけれども、王子側に魅力を持てない要素に……。

ヒーロー視点は全く皆無なので、ヒーローに対してそう思う部分も強いのだけど、ヒロイン目線では、ヒーローが香水を使ってないのに、彼にキスしたいという思いを香水のせいだと言い訳してその行動に出たというのが凄く可愛らしいと思いました。

ただ、上で述べた好感持てなかった点としては、やたらと秀才持ち上げ描写があるというのに、それは設定だけで話に全く活かされてないということ。ヒーローがヒロインよりもっと頭がいいから、霞んでるってのもあるのかもしれませんがw
王宮に捉えられたからと、奨学金をもらってまで高い学費を払い大学に行ってる彼女は、王子側の身勝手さにより大学を休んでいるという状況を許せるのだろうか?と……。
あと、これも仁賀奈作品のレビューを書いてて前も言ってると思うけど、世界観設定はとってつけたような感じです。というか、ヨーロッパのどっかっぽい描写なんだけど、何か妙に現実世界と同じ世界観を共有したこういう作品って萌えとの妙な祖語が生まれて微妙な気持ちになる。架空の国に持ち出すならいっそのこと、どっかの国に設定された方がハーレクイン的に楽しめそうだ。
また、奨学金は返済義務があるものってのも、日本独自の考えをそのまま持ってきてる感じがして何だかなぁ。もし、作中で言われてるように彼女がそこまでの秀才なら、全額免除で返済義務なしとか普通にありそうなんだけど。



あと、TLって大体そんなもんなんだけど、相手の見てくればかりに惚れてる気がするんだよね。
ヒーロー側がヒロインを褒めるのも、容姿とナイスバディしかない。ぶっちゃけ、人間内面より先に外面に目がいくものだとも思いますし、内面って外面に現れるものだと思うので間違ってないと思いますけどねw

かといって、不細工ヒロインなんて読者側が全く萌えないしからそれでもいいし、描写的にはヒロインは自分の容姿に関して無頓着というか美人なんて全く思ってたりはしない。
まぁ、その辺の無頓着ピュア美人+自分下げのマイナス思考を持つのは仁賀奈ヒロインの共通点ですw
流石に5冊(実質4作)も読んでたら傾向が掴めてきたよ! といっても、自分が美人だと自信満々なヒロインも可愛げないので、TLに於いてはある種テンプレ的なんでしょう。
個人的には嫌いじゃないから、別に構いません。



そんな感じで、えろに関しては、それなりに満足感はあったけど、腹黒ヒーローというか、それ以前に性格若干歪んだ思い込み激しいヒーローにあまり魅力を感じませんでした。えろを描写する上での必要要因という感じだ。

その他、二人の関係をかき回すかのようなキャラが出てきますが、その後その人たちどうなった?というような一時的な役でしかない使い捨てな感じなのも何だかなぁ。
あと、メイドと執事の恋話に関しても、執事きめぇよwwwって思ってしまった。

確か、前に読んだ作品で、登場人物が少ないとあとがきに書かれてた作品があったんだけど、TLなんてヒーローとヒロインのえろでしかないんだし、登場人物多くても話を展開するための必要要因という形でしか読んでて思えないのが残念だなと思った。
以前読んだ、黒曜の騎士と金の姫は、脇要因もいい役してんなぁって感じで、内容自体が普通に少女小説してて面白かった。えろに関してはラストにちょろっとあるだけだから、TLとしてはそこまで魅力はあるようには思えませんでしたがw



えろを初っ端から入れて、ヒロインが処女であることがTLにとって重要要素ではあると思うのですが、これを満たすってなると、やはり最初は無理やり系しかないんだよなぁって思う。まぁ、無理やりにも多岐に渡るけどね。強/姦であったり、政略結婚であったりと。
でも、そういうテンプレ的展開なしに、最初からえろ濃くて世界観も内容も満足できるTL作品があればいいなと思います。心からw
あと、単巻物じゃなくて、2、3冊の続きものが読んでみたい。ソーニャ文庫の男女視点2本建ては中々斬新な試みだったのではないでしょうか?


とりあえず、絵師さんと設定的に好みな仁賀奈作品は、これにて読み終わった感があるので、次は6月発売らしいシフォン文庫の新刊を楽しみにしたいと思います。
絵師さんは発表されてるけど、検索かけた感じ、目星をつけたpixivの方はいましたが、その人なのかはわかりかねるので何とも言えません。検索すると、花いろの緒花ちゃんのがひっかかりますw
シフォン文庫作品は、ラプンツェル、スノーホワイトと売れてる印象ですし、大きい出版社だけあって編集さんはある程度しっかりしてるのかなと思わなくもないのでちょっと期待しています。まぁ、粗筋発表がないことには何とも言えませんけれど。

個人的には集英社の編集さんは、私の中で好きな作品は打ち切りまくるので無能要素もあるんじゃね?とも思ってますけどね。



あと、もうすぐ発売の「金の王子と男装のシンデレラ」が、男装物なのでちょっと期待はしてるのですが、作者デビュー作のレビュー的にちょっと迷ってもいます。
来月発売の、火崎勇さんの「竜の国の花嫁」も気にはなっており、粗筋待ちです。ジュリエット文庫だしえろ方面は「黒曜の騎士と金の姫」より期待できるかな? 火崎さんの執筆力といいますか、文章とか設定とかは安心してるのですが、気分的にTLとして読むか少女小説として読むかによって変わってくるんだろうなw 同ジュリエット文庫の「恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~」も普通に面白そうです。そのうち読もうかね。でも、えろ度は低いっぽいようですがw


えろ脳な私にとっては、軽く1冊読み終えることの出来るTL小説って結構良い娯楽になります。
R18乙女ゲはそんなに発売しないからね。値段的負担も大きいですしww


いいなりラプンツェル-プリンス・ロイヤル・ウェディング- (シフォン文庫)さらわれスノーホワイト -ノーブル・ロイヤル・ウェディング- (シフォン文庫)ウェディング・オークション―その香りは花嫁を誘惑する (ティアラ文庫)シンデレラ・クルーズ (ティアラ文庫)ハーレムナイト 秘された花嫁と灼熱の楔 (ティアラ文庫)

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▼誰が何と言おうと、お勧めNo1なライトノベル。思春期萌えの方は、この身悶えるような快感に存分に酔うことができるだろう。
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▼韓国ドラマ「太陽を抱く月」の原作、上下巻。お互いの顔も知らないまま終わった幼い恋。しかしそこには外戚が関わり、父王が隠蔽した恐ろしい事件が隠れていて――。8年の時を経て、再び動き出す【太陽】と【月】の恋物語。
[感想] 太陽を抱く月(上)(下)
太陽を抱く月 (上)太陽を抱く月 (下)

▼上記「太陽を抱く月」同作者による韓国ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作翻訳本「成均館儒生たちの日々」上下巻。大河的歴史背景と登場人物の心情描写が最高に美味しい! 日本の少女小説で味わえない面白さがここにある! そして、「奎章閣閣臣たちの日々」上下巻へと続く。
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[感想] 奎章閣閣臣たちの日々(下)
成均館儒生たちの日々(上)成均館儒生たちの日々 (下)
奎章閣閣臣たちの日々 (上)奎章閣閣臣たちの日々 (下)




「烙印の紋章」と世界観を同じくする作品。人質として敵国で過ごしたアトールの第二公子レオ・アッティールが、どうして後世悪名高き英雄『首狩り公』と呼ばれるようになったのか――? 重厚な世界観はもちろん折り紙つき。ライトノベルを読む楽しさ数年ぶりに思い出させてくれた胸熱な戦記物。
[感想] レオ・アッティール伝Ⅰ 首なし公の肖像
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▼WW2という世界を背景に生きる少女(少年?)たち。正直欲張りすぎだろ!ってくらい萌え要素の詰め込みを感じるも不思議と破綻せずに読ませる魅力に溢れるている。6年の歳月を経て講談社文庫で新装復刊、2015年4月現在3巻まで刊行中。全4巻完結予定。
[感想] カーリー1~2巻
カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)



▼TL小説。騙されたと思って読んで見ろ!
◆ただの男女として出会った二人が少しずつお互いを知り、そして――(火崎勇著「恋と泥棒の仕方は覚えます」) ◆わずかな気持ちのすれ違いから誤解が生じてしまう。王道の話運びの中、一人称の心情描写がぐいぐいくる。(火崎勇著「あなたの手を取るその前に」) ◆復讐のため陵辱され愛人関係を強いられたその先、過去の真実とは――?(藤波ちなこ著「初恋の爪痕」) ◆互いに心と身体に傷を持つ姫と騎士、二人の出会い。姫を救うため騎士のとった行動とは?(藤波ちなこ著「最愛の花」

[感想] 恋と泥棒の仕方は覚えます
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[感想] 初恋の爪痕
[感想] 最愛の花
恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)最愛の花 (ソーニャ文庫)



▼この言葉に出来ない臨場感はなんなんだろう。無駄なページが、コマがひとつも無い。漫画としての見せ方がとにかく半端ない。2015年4月現在、13巻まで刊行中。→ 1巻感想
ましろのおと(1) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(13) (講談社コミックス月刊マガジン)



▼竜×人間のもどかしい恋物語。独自の世界観と取捨選択され凝縮された内容が魅力的。恋愛だけでは語れない少女小説。2015年4月現在、6巻まで刊行中。
[感想] 白竜の花嫁 1~3
[感想] 白竜の花嫁 4 朽ちゆく竜と幸いなるもの
[感想] 白竜の花嫁 5 愛の終わりと恋の目覚め
[感想] 白竜の花嫁 6 追想の呼び声と海の覇者
白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)



▼主人公は、社会人女装お母さん(♂)! 定期的に読みたくなっては、腹がよじれるほど笑わせてくれる上に、中にはほろりと来るエピソードも有。女装お母さん真琴と子供の崇、そして真琴の恋人、菜摘が織り成すコメディ作品。全10巻。→ 最終巻感想
ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス)ニコイチ(10)(完) (ヤングガンガンコミックス)

◆同作者による、義姉弟モノの恋愛作品、ライアー×ライアー。2015年4月現在6巻まで刊行中。
ライアー×ライアー(1)ライアー×ライアー(6) (KC デザート)



▼罪について描かれた三作が収録された作品集。個人的には冬霞が一番好き。少女漫画的には半夏生。→ 感想




▼「花」に愛しい人を奪われ、癒えない傷を胸に、主人公は「花」と戦うことを決意する。主人公とヒロインの距離感が絶妙。世界観もファンタジックで幻想的。続きが読みたくて堪らない作品の一つ。
[感想] 花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す
花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)



▼ごく普通の中学生として過ごしていた主人公の日常が変わっていく。限られた世界の中で、日常を隣り合わせに死闘が繰り広げられる。先の見えない不安の中に面白さが混在し、今後の展開が全く読めない。2014年1月現在、一学期編完結、4巻まで刊行中。2013年12月よりstudio ET CETERAで5巻分を無料公開中。
[感想] ほたるの群れ1~2巻
[感想] ほたるの群れ3巻
[感想] ほたるの群れ4巻
ほたるの群れ〈1〉第一話・集(すだく) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫)ほたるの群れ 第三話 阿(おもねる) (幻冬舎文庫)ほたるの群れ 第四話 瞬(まじろぐ) (幻冬舎文庫)




▼青春恋愛小説。主人公の達観したような淡々とした視点の中、様々な感情が混ざり、ある種の熱さを伴ってヒロインに接している描写がたまらない。全3巻。
[感想] 東雲侑子は短編小説をあいしている
[感想] 東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる
[感想] 東雲侑子は全ての小説をあいしつづける
東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)



▼最近のライトノベル界では中々珍しいガチ戦記物。しかし、ライトノベルとしてニヤっと出来るキャラ具合もちゃんと盛り込まれてる感じが堪らない。全12巻。
[感想] 烙印の紋章 1~9巻
[感想] 烙印の紋章 12巻
烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える (電撃文庫)烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫)



▼とにかく大好きな少女漫画「こどものおもちゃ」の紗南ちゃんと羽山のその後を読むことが出来るHoneyBitter番外編。これの前編が出たときは、雑誌で何度も何度も読んでは、次号が出るまでの間、こどちゃも何度も読み直しました。もう、最高です!→感想
Deep Clear 「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」特別番外編 (愛蔵版コミックス)


▼某社倫理規定に抵触し出版停止となった、唐辺葉介氏のあの問題作が、ついに始動。→ 感想
暗い部屋



▼軍人幼馴染目的だったが、成金と庭師にやられた。えろもシナリオも満足保証!! 特に成金BAD「後悔」は涙腺刺激された。→ 感想




「蝶の毒 華の鎖」のFD「蝶の毒 華の鎖 ~幻想夜話~」。ハッピーエンド後のアフターストーリーのみならず、本編バッドエンド周りも補完されてるとのこと……三郎EDないかなぁ……正直、誰得だが、BADだとあってもいいと思ってしまう。




▼「黒と金の開かない鍵。」(→感想1感想2)を処女作にもつlittle cheeseの新作「トリック オア アリス」
黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
拍手レスページ(2011.08~)

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