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[小説] 初恋の爪痕 著:藤波ちなこ

 まるであつらえたかのように、こんなにもゲルハルトにぴったりなのに、男なしでは生きていけないくせに、なぜ自分の元から離れようというのか。
 他の男に指一本触れさせてはならない。泣き顔も喜んだ顔も、はにかみも感じたときの顔も、誰にも見せてはいけない。
「――おまえは私のものだ」
 ユリアネの腹に自分の子種が宿るかもしれないという想像は、ゲルハルトをひどく満足させた。産ませれば、彼女を繋ぎとめる枷になる。子どもを捨てて逃げるような女ではないからだ。

(初恋の爪痕 p136-137)


初恋の爪痕 (ソーニャ文庫) 初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)
 藤波ちなこ 北沢きょう

 イースト・プレス 2014-11-02

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Amazonでのレビューがすこぶるよく、幼なじみ、そして気付かないまま陵辱ものというので気になっていた本作。
ぶっちゃけ、今まで読んだTLの中で一番好きかもしれないと思った。
これを読む前に、火崎先生の「あなたの手を取るその前に」を読んで、似たようなこと思ったというのに、こんなに当たりTLにぶっつづけで当たるなんて、今年は中々のヒキがいい気がします。


ただでさえ、幼なじみ設定好きなのに、そこに陵辱要素とな!?
いったいどうやって絡まってくるのか……



小さな頃のほんの短かな邂逅そして初恋。小さな頃の約束を胸に、いつか自分に優しくしてくれた少年に再会できることを夢見ていたユリアネだが、邂逅から七年が経ち、彼女はその少年と自分が結ばれることはないと知る。
それは、少年の父親であるグロウゼブルク侯爵と自分の母親が、道を踏み外した関係だからだった。
そして、ユリアネが十六になる前、グロウゼブルク侯爵の息子ゲルハルトが、彼女の母の死の知らせとともに訪ねてくる。
彼の父親の愛人だったユリアネの母は、彼の父とともに海に落ち死んだという。ゲルハルトは愛人の身の程を思い知らせてやると、自分の家族を壊した憎しみ、復讐として、ユリアネは愛人関係を強要されてしまう。
しかし、その裏には、ユリアネの両親を死に追いやったグロウゼブルク侯爵の狂気とユリアネを愛する母の愛が絡んでいて――。



何がいいって、なんか身も蓋もないないけど、結構中盤まで陵辱行為があることかな!

なんだかんだと、無理やりがあるTLって、無理やりだけど結局、ヒーローの行動理由に免罪符的な、ヒロインに対しての愛みたいなのがある気がして、それをヒロインもなんだかんだ楽しんでるところがある気がして興ざめ感がある気がするんです。
以前レビューにも書いた「断罪の微笑」でも、私陵辱描写に萌えを見いだしてたけど、最初以外は陵辱要素薄いっちゃ薄いんだよね。これ、結構なんだかんだと、ヒロインも媚薬漬けにされて楽しんでる感じもあるから。
ヒーローが潜在的にヒロインに惹かれてたり、酷いことされても、ヒロインがヒーローを知ってて本人を愛してるからってのが両方とも前提にあるんだけどね。

ま、これユリアネとゲルハルトが小さい頃に出会ってて、初恋と自覚してて、酷いことされても、ゲルハルトに恋してるという自覚を持ってるから、彼女自身の心の救済措置ではあるけど、これを言ってしまえばTLはおしまいだが、よくこんなことする相手をずっと好きでいられるよね!というw
ゲルハルトも自身も、婚約者が家に訪れているときに、エスカレートするし。お父さんとそっくりですw

正直、TL作品においての復讐=女の望んでない形で身体を性的に痛めつけるって展開はよくあると思いますし、設定のひとつだよねとある種の割り切り感もあるんだけど、この作品の場合、愛人強要という目的があるからこそ行為だから、TLネタ的な不自然な感じがあまりしないように思えた。


なんだろ、この「初恋の爪痕」は、ユリアネは精神的には本当にいやがってて、関係を強いられてる感がすごくいいです。
そして、ゲルハルトが自分の父親がユリアネ親子にしでかした真実を知り、自らがユリアネにしたことを改めて思い知ったあと、取り返しの付かないあとに、ユリアネへの恋心を自覚しているのがとても良かった。
また、そこにユリアネ=小さい頃に出会った少女という思い出補正が加わってないのもすごく良かった。思い出補正加わってないってことは、ゲルハルト自身がユリアネを虐げた期間に知った、現在の彼女自身に恋をしたってことですから。
これ順番違うだけで全然、気持ちの度合いが違うからね。思い出補正はある種の吊り橋効果と言えなくもないですから。

ゲルハルトが過去を知る切っ掛けになったのが、ユリアネの訴えからってのもあるんだけど、そこでのシーンも凄く良かった。真実を知ったユリアネが、なりふり構わずゲルハルトに訴えて、死を望む行動に出たことに、ゲルハルトは無自覚に彼女に恋してるからこそ、わかりにくく狼狽えてる感もまたよかった。

陵辱描写も、ユリアネにあえて感じさせるという背徳感を持たせる行為をゲルハルトが行っているのもあって、なかなかのどろどろ具合もいいんだけど、かなり痛々しいシーンもあって、個人的にはすごく満足。
冷静な視点から言ってしまうと、この人、いつもこんなにすぐ準備万端なほどよくおっ勃ててんね、と思う私がいなくもありませんでしたが。


あと、今作の良いと思う点に、痒いところに手が届く感じでユリアネとゲルハルト両者の視点が交えられて語られる構成であり、かつ話の構成というか、テンポがとにかくすごくいいです。ストレスなくするする読めます。
そして、とにかく心理描写の充実具合もいい。
絶望的な状況なのに、それでもゲルハルトを受け入れるユリアネの心や、蛙の子は蛙だねといった歪み具合をみせるゲルハルトの危うさもすごく丁寧に描かれています。

濡れ場自体も、そんなにページ数が割いてあるというわけでもないのに、なんだかすごく充実してて、過不足ない感じの満足感がありました。いやぁ、30ページ割かれてるエロ描写はよくあるけど、ページ割けばいいってもんでもないなって改めて思いました。
結構濡れ場が濃い感じがしましたが、そういった行為が頻繁に行われているという語りだけで、実際の濡れ場らしい濡れ場といえば、5シーン程度なので、まぁ普通でしょうか。でもそれぞれのシーンに割かれてるページ数はそんなに多くないのに、えろが濃い気がするのは、きっと一度で終わってない、連発が多いからでしょう。あと、個人的には事後シーンがさらっと描かれてるのがかなりツボでした。
上記抜粋シーンの辺りもニヤニヤしましたが、ユリアネがゲルハルトの元から去る前日の甘々も素敵だった。事後のゲルハルトの想いも描かれている分、ユリアネ視点での彼の触れ方や語らう描写が切ない。


また、過去が明るみになって、故人の想いとかが語られるあたりは、かなり涙腺刺激されました。
ユリアネの父の乳母であり、彼女の育ての親であるパウラが、隠さざるを得なかった過去にある、ユリアネの両親の彼女に対する愛。
もう、家族愛ものって涙腺刺激されやすいんです、私。死にネタ系は、涙腺刺激されながら冷静に、泣けるのは死にネタだからかーなんて思ってしまったりするんですが。


TLだから、ヒロインにいくら酷いことしたヒーローでも結ばれるんだろってのがあるけれど、正直ゲルハルトさん、この行いの落とし前をどうつけてくれるんだろって読みながら思ってましたが、ユリアネに対する贖罪は、ゲルハルトの心理描写が丁寧なのと、彼自身ができうる限りの誠意が語られているのもあって、読んでてこんなもんかって興ざめ感がなく良かった。
最終的に、彼は何も失ってはないけど(信じていた父親像は藻屑のように消え失せたでしょうがw)、多分ユリアネにしたことは、いくらユリアネが許しても一生背負っていくものになるんだろうなぁっと。


とりあえず、作品全体にとても満足のいく作品でした。


細かいことを言うと、ちょこちょこ気になる部分はあるし、ラストとってつけたように修道院でやるのかよ、いくらユリアネが許したからといって、こいつよくこんな行動に出れるな、節操ねぇななんて思う部分は無きにしも非ずでしたがw 一応、場所を弁えて背徳感持ってる描写があるから、そこまでもやっとはしませんでしたけど。

再会するまでも、ユリアネがゲルハルトとともに行くと決心するまでも結構早かったなというか。まぁ、そこは、ゲルハルト自身の想いもあり、いてもたってもいられなかったんだろうってのはわかるんだけどね。
あと、パウラもそのまま修道院に入ったまんまになるのかなとか、元々彼女の望んだ形かも知れないけど、ユリアネに巻き込まれて修道女になったように見えなくもない。そして、パウラが乳母をやってたんなら、自身の子どもとか家族はどこにいるんだろ?とか気になったりもしました。
使用人の描写ももうちょい白黒はっきりさせて欲しいというか、ミューエさん、作中のどっかでユリアネに謝ってはいるんだけろうけど、そこはさらっと一言触れては欲しかった。

あと、描写は丁寧なんだけど、その視点の人物が相手の思いを汲み取るような描写で、ある種の憶測なのに断定的に、言ってしまえばその視点であるキャラに都合のいいように、その相手の気持ちを解釈、代弁されてる感があるなぁなんて思わなくもなかったかな。


挿絵は、なんか表紙の小綺麗な印象からすると、丁寧なんだけど本当に表紙の人と、同一人物が書いたのか若干不思議に感じる部分がありましたが、作品印象とミスマッチって感じの拒絶反応感は全くありませんでした。
さらっとしてた主張が強くない感じなので、読んでて邪魔にはならなかったです。挿絵って下手すると、作品の印象壊すな、目に入れたくねぇんだよ!ってのもあるので……。いくら良い作品に思えても、挿絵ひとつで下品に見えたりもしますから。




ソーニャ文庫公式で、番外編が読めるんですが、父親の日記の裏の意図を汲み取る描写があって、それは本編に入っても良かったんじゃないかなぁと思った。
本編だけだと、なんかこんな真相があるのに、都合良く証拠物件残ってたよね感があることは否定できないので。
なので、本編読了後、番外編は必読です!

実は、個人的には、懐妊がわかるシーンも、見てみたかったなと思う面がある。
そして、それがゲルハルトがむちゃくちゃやってたときにできた子どもだとしたら、その後真実を知ったあと、彼の思いはいかほどだっただろうねw そして、子どもが出来たことで、ユリアネを手元に置けるほの暗さも見てみたかった。

Amazonのレビュー見てて思い出したけど、そういえば、読んでるとき、TLだからハッピーエンドだろうなぁとは思いつつ、やっぱりハッピーエンド至上主義の私としてはそう望みたい面もあったのですが、この作品は不思議と別れるエンドでもいいかもなんてぼんやり思ってました。




この作品が面白かったので、同著者の「ためらいの代償」も読んでみましたが、設定萌えは最初からなかったとはいえ、この作者さんの描写は好きだなぁっと思いました。

次作が出たら、お名前買いしたいと思います。


初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)
藤波ちなこ 北沢きょう

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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[小説] あなたの手を取るその前に 著:火崎勇

「あ…、いや…っ。痛…」
「十分に濡らしていないから痛むか。だがそれでもお前は私を受け入れる。そうだな?」
 それしか道はない、と言われた気がして、私は目を閉じ、唇を噛み締めた。
 あの時は、二人が一つに繋がることに喜びを感じたのに、今はただ辛いだけ。
 身体の中に彼を感じても、異物としか思えなかった。

(あなたの手を取るその前に p139)


4879193143あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
火崎 勇 池上紗京
三交社 2015-03-25

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幾度となく戦争の噂が流れる、豊かな国クラウドと貧乏国セイカの国境の街エンデバでお針子を目指すフラウは、街の外の岩山で足を怪我した青年に出会う。
見捨てるわけにもいかず、彼――コールの怪我が直るまで世話を焼くことに。その彼の怪我治癒するまでの三週間で、コールとフラウは、お互いを縛るものがないただの男と女として距離を縮め結ばれる。
フラウ自身、彼との恋は一夜限り、この先恋を知れたという、コールを愛する想いを胸に生きていこうとしていたとき、セイカ国王の庶子である自分に迎えがやってきた。それは、敵国エンデバの王に政略結婚のための迎えだった。
しかし、赴いた先の国、エンデバ国王コーネリウスは、フラウの愛したコールその人だった――。



最初、粗筋を読んだときは、いつもの火崎✕池上コンビの作品だというのに、なんとなく手が出てなかった。
ボーイミーツガール系で、怪我の世話を焼くうちにいつしか――なんていう、ベタ感というか、TLのきらきら感あるのかな?と、別にTLお約束のキラキラ要素が好きなわけでもないのに、なんとなくスルーしてた。

なので、普通にレビューの評価もいいし読んでみようかなんて手をつけてみたら、今まで読んだ火崎作品でもしかしたら一番かも……なんて思うくらいには、自分の中でツボに来た作品でした。

火崎先生の作品は、お約束感があって、話はベタすぎるくらいベタでとても安心して読めるんだけど、なぜか全然退屈に思えない。
一人称作品って下手をすれば、くどい印象を持ったり、語り手に感情移入しやすい反面、その人物に対する読者としての気持ちも両極端なものになったりもするんだけど、火崎ヒロインは、本当にいいこちゃんなんです。いや、こうやって書くと、なんかあれだけど、不快感のないヒロイン象というのかな? 貞淑で、自ら己を律して動く、そして一途に相手を想うので、不快感がない。
と、今回のヒロインもひたむきな感じで、賢くて、ヒーローを一途に想って――ってのは同じなんだけど、一応国王の庶子であるとはいえ、生まれてからずっと田舎町で暮らしていたこともあり、まして王女教育なんて受けたこともない。
そんなヒロインであるフラウが、生まれを利用され、戦争回避のための政略結婚として、想う人が胸にいるのに知らない男に嫁がなければいかなくなる。

読者としては、作中で、二人が最初に出会ってから別れるまでの間、フラウが自身の出自を語る時点で、自分の父親がセイカ国王かもしれないというあたりで、話の展開は読めるものだと思う。
もちろん、その読みどおりに話は進むんだけど、フラウとコーネリウスの間にすんなり幸せは訪れないw
コーネリウス自身、彼女が隣国の王の娘だとわかり彼女と一緒になる一縷の望みもあって、こういった政略結婚という形にし、ドヤ顔で再会するも、愛の言葉なんて言われてないし、フラウは自分の出自を利用された、コーネリウスに愛されて望まれたわけではないと彼に対し頑なになる。
そして、コーネリウス本人も、彼女が再会を喜んでると思っていたのに寝耳に水、自分を金で買った、娼婦扱いしたと訴えられる。フラウも自分の身に両国の『平和』がかかっているからと、自分の立場を受け入れるしかなくなる。
ほんのちょっとの意識の違いでこうもこじれるかってくらい、二人の間はすれ違うのが面白いです。

そして、いつもの火崎ヒロインとちょっと違うなって思ったのが、フラウは、自分の教養のなさや政略結婚で嫁がされた被害者意識に卑屈になった部分もあるってところ。それを人に諭されるまで、自ら努力はしていなかったと自覚し、コーネリウスの王妃として様々なことを学んでいくところが素敵でした。

また、作中には、コーネリウスの妹カップルがいて、彼女リンディアが、フラウの良き友人になるんだけど、結構彼女が中途半端な情報をフラウに与えてくれるせいで、フラウはコーネリウスに自分ではない好きな相手がいるとか思う始末w
そんな妹姫は、庭師と身分違いの恋に誰にも言えず悩み中。フラウは自由な恋ができたはずなのに、政略結婚に巻き込まれたことで、望んでない結婚を強いられたことに仲間意識を持って打ち解ける。
そして、フラウはフラウで、自分の恋は叶わないから、妹姫の恋を応援しようと、身分違いの結婚をするにはなんて人に聞いたりして、そしてまたそれがコーネリウスの耳に入って、また妹姫と庭師を取り持とうと動いたせいで、コーネリウスにいらぬ勘違いをされてしまったりwww
嫉妬というかなりお約束な展開ではあるんですが、ここも火崎ヒーローにしては、ヒロインに対しての余裕のなさっぷりが素敵でした。火崎ヒーローって、いつも高みから余裕で無知なヒロインを翻弄してるだけって部分もあるので。

結局のところ、フラウと庭師が一緒にいるところを勘違いして暴走して、妹姫たちの関係も知れて、皆幸せにうまく収まりましたーってなります。

欲を言えば、結婚式まで見たかったなーというのが本音。
そして、火崎作品では、いつもあとがきでのさらっと語られる二人の今後を覘いて見たいという思いが募ります。

と、全体像を考えると、結構今回濡れ場自体は三シーンと少なめかなぁと思わなくもなかった。
ページ数も少なめっちゃ少なめな感じだったけど、なんだか凄く満足感あった。
甘々と痛さの両方を兼ね備えて、結構痛い思いしてるヒロインが可愛いと思えてしまう自分はすごく良かったです。初っぱなから無理やりってのは、なんかパターン的な何かが見えるんだけど、中盤に痛い部分があったのもまたいいなぁと思いました。


そして、最後に。
挿絵の絡み絵がすごく綺麗でした。

私、池上さんの絵って、表紙の色遣いとかすごい綺麗だって思うけど、挿絵ってなんだかなぁというか、「さらわれスノーホワイト」読んだときは、なんか変って印象が持ってました。特に濡れ場は違和感あった。でも、最近、って言ってもそんなに読んでないけど、「囚われの姫と黒の覇王」を読んだときも変に思う部分はなかったというか、これもいい話でエロも満足できた。
ガブリエラ文庫だと、エロも内容も安心感あるかななんて思う始末。次作で、また火崎✕池上コンビのガブリエラ文庫だと、予約買いしたいなと思いました。まぁ、校正ミスみたいなところはあるけど、校正ミスが気にならないのなんて、たぶん、TLジャンルだと講談社のWH文庫しかないんじゃないかなとか思う。
WH文庫と言えば、もうすぐ同著者の「秘密を抱く花嫁 真実の愛に溺れて」が発売されます。

WH文庫の作品は、「誘惑された花嫁候補」「花嫁はもう一度恋をする」の両作を読んでいますが、前者はイラストが好みじゃなかったのもあってあまり好きではなかったけど、後者は記憶喪失設定だけで設定避けしたい感じの私でも素直に面白いと思える作品でした。

そして、そんなWH文庫から出る新作が男装物だという!!!
男装設定大好きな自分は、書き手が火崎先生というだけで、久しぶりのTL予約買いです。
以前、男装というだけで地雷踏んだのもあって、大好きな設定だからこそ、とりあえずやることが前提のTLでは敢えてほとんど手をつけなかったジャンルでもあったりします。

はたして、1冊で終わるTL作品で男装という両者にとってのもどかしさをどう火崎先生が展開してくださるかが楽しみでなりません。


ということで、なんか話はそれましたが、「あなたの手を取るその前に」、お勧めです。



あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
火崎 勇 池上紗京

愛を選ぶ姫君 ~運命は花嫁にささやいて~ (ロイヤルキス文庫) マジメな魔王様を誘惑したらドSな絶倫になりました。 (ティアラ文庫) 黒い天使は愛を囁く (ガブリエラ文庫) 略奪されたフィアンセ (ガブリエラ文庫) 暴君皇子の執愛 奪われた純情 (ガブリエラ文庫)

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テーマ : 読書感想文    ジャンル : 小説・文学

[韓国ドラマ] 朱蒙 チュモン 全81話

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朱蒙全81話やっと見終わった……
おかげでここ何日か寝不足です。
この話を見終わったら寝るぞって思うのに、毎回いいところで終わるおかげで、どんどん時間が必要になるという恐ろしい時間の無駄消費に……

面白かった。すごく面白かった。
あと何話で見終わると思うと、寂しくなるほどに。


けど、見終わった直後の今、率直な感想を言うと、


うーん、やっぱり韓国ドラマの終わりってもやっとする……


ラスト1話前までは、面白いって思えたりするのは多いのに、最終話を見ると脱力感持つっていうか。


今年入ってから、フルで見た韓国ドラマは、この朱蒙を含め、トータル11作になるのですが、そのうち6作が歴史ドラマでした。
高視聴率の作品から攻めていったら、はずれはないだろって感じで選びましたが、うち「帝王の娘 スペクヒャン」はソチ五輪の影響もあったとはいえ、打ち切りで話数減らされた作品だから綺麗に描き切れてない、いつもの韓国ドラマのように終わり方もやっとするのかなと思ったら、素直に視聴後感が良かったと思えた作品でした。
多分、史実の王が登場するとはいえ、面白いフィクションで、かつ国の存亡とかのお話ではないので、史実を確認したりして、空しい気持ちにならないからでしょう。
韓国歴史ドラマは、歴史詐称のファンタジーだと言われますが、wikipediaで触れられてるくらいの内容は辿ってるっぽいので、国の存亡とか確認すると、ドラマ中で大層なこと言ってるけど、結局滅びちゃうのかーと思う何とも言えなくなります。
それは、自分が日本人で、過去に国が幾度と移り変わったという歴史を辿ってない国に生まれたからかなーとかぼんやり思う始末。
史実ものはオリジナル要素部分は面白いけど、結局ラストは史実に合わそうとするから、キャラの死が明確になるのもあってもやっとするんだろうな。


他の作品は、チャングム、トンイ、一枝梅、王女の男と見ました。
チャングムは人の腹をかっさばきたい衝動を抑えられなかったマッドサイエンティストチャングムさんに若干ぞわっとするものがあり、トンイはいい終わり方だったけど結局死まで描くにしても病気フラグだけ立てて明るく終わったのにはもやっとした。鼻血シーンなくていいじゃん……。一枝梅は、ヒロインの立ち位置に不満足。王女の男は寝不足になりつつ最後まで一気見して、時間返せって思った。

んで、朱蒙。
これも、トンイと同じく、ラストのチュモンの死まで少しの期間をさらっと語るなら、死亡フラグは立てないで欲しかった。
骨髄まで邪気が来てるとか語られたくなかったというか、病没か戦死か語られないのなら、さらっと40歳没でユリに王位譲ったってだけでいいじゃんか。



まぁ、そんなこんなで以下適当感想の前に一言。

他のドラマ見ても、めんどくさい病が出てたからブログ更新はしてなかったけど、終わりにもやっとする部分はあるにせよ、私に更新しようと思わせる何かがある作品であったのは事実です。
幾度なく貯まるフラストレーション。多様の盛り上がりで、視聴気分をどんどんアゲアゲ状態にしてくれます。

そんだけ楽しんだあとに、もやっと感があるからこそ、書きたいこともあるってだけですけれど……
テーマ : 韓国ドラマ    ジャンル : テレビ・ラジオ

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▼韓国ドラマ「太陽を抱く月」の原作、上下巻。お互いの顔も知らないまま終わった幼い恋。しかしそこには外戚が関わり、父王が隠蔽した恐ろしい事件が隠れていて――。8年の時を経て、再び動き出す【太陽】と【月】の恋物語。
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▼上記「太陽を抱く月」同作者による韓国ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作翻訳本「成均館儒生たちの日々」上下巻。大河的歴史背景と登場人物の心情描写が最高に美味しい! 日本の少女小説で味わえない面白さがここにある! そして、「奎章閣閣臣たちの日々」上下巻へと続く。
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「烙印の紋章」と世界観を同じくする作品。人質として敵国で過ごしたアトールの第二公子レオ・アッティールが、どうして後世悪名高き英雄『首狩り公』と呼ばれるようになったのか――? 重厚な世界観はもちろん折り紙つき。ライトノベルを読む楽しさ数年ぶりに思い出させてくれた胸熱な戦記物。
[感想] レオ・アッティール伝Ⅰ 首なし公の肖像
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▼WW2という世界を背景に生きる少女(少年?)たち。正直欲張りすぎだろ!ってくらい萌え要素の詰め込みを感じるも不思議と破綻せずに読ませる魅力に溢れるている。6年の歳月を経て講談社文庫で新装復刊、2015年4月現在3巻まで刊行中。全4巻完結予定。
[感想] カーリー1~2巻
カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)



▼TL小説。騙されたと思って読んで見ろ!
◆ただの男女として出会った二人が少しずつお互いを知り、そして――(火崎勇著「恋と泥棒の仕方は覚えます」) ◆わずかな気持ちのすれ違いから誤解が生じてしまう。王道の話運びの中、一人称の心情描写がぐいぐいくる。(火崎勇著「あなたの手を取るその前に」) ◆復讐のため陵辱され愛人関係を強いられたその先、過去の真実とは――?(藤波ちなこ著「初恋の爪痕」) ◆互いに心と身体に傷を持つ姫と騎士、二人の出会い。姫を救うため騎士のとった行動とは?(藤波ちなこ著「最愛の花」

[感想] 恋と泥棒の仕方は覚えます
[感想] あなたの手を取るその前に
[感想] 初恋の爪痕
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恋と泥棒の仕方は覚えます~姫君と黒の貴公子~ (ジュリエット文庫)あなたの手を取るその前に (ガブリエラ文庫)
初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)最愛の花 (ソーニャ文庫)



▼この言葉に出来ない臨場感はなんなんだろう。無駄なページが、コマがひとつも無い。漫画としての見せ方がとにかく半端ない。2015年4月現在、13巻まで刊行中。→ 1巻感想
ましろのおと(1) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(13) (講談社コミックス月刊マガジン)



▼竜×人間のもどかしい恋物語。独自の世界観と取捨選択され凝縮された内容が魅力的。恋愛だけでは語れない少女小説。2015年4月現在、6巻まで刊行中。
[感想] 白竜の花嫁 1~3
[感想] 白竜の花嫁 4 朽ちゆく竜と幸いなるもの
[感想] 白竜の花嫁 5 愛の終わりと恋の目覚め
[感想] 白竜の花嫁 6 追想の呼び声と海の覇者
白竜の花嫁 紅の忌み姫と天の覇者 (一迅社文庫アイリス)白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)



▼主人公は、社会人女装お母さん(♂)! 定期的に読みたくなっては、腹がよじれるほど笑わせてくれる上に、中にはほろりと来るエピソードも有。女装お母さん真琴と子供の崇、そして真琴の恋人、菜摘が織り成すコメディ作品。全10巻。→ 最終巻感想
ニコイチ(1) (ヤングガンガンコミックス)ニコイチ(10)(完) (ヤングガンガンコミックス)

◆同作者による、義姉弟モノの恋愛作品、ライアー×ライアー。2015年4月現在6巻まで刊行中。
ライアー×ライアー(1)ライアー×ライアー(6) (KC デザート)



▼罪について描かれた三作が収録された作品集。個人的には冬霞が一番好き。少女漫画的には半夏生。→ 感想




▼「花」に愛しい人を奪われ、癒えない傷を胸に、主人公は「花」と戦うことを決意する。主人公とヒロインの距離感が絶妙。世界観もファンタジックで幻想的。続きが読みたくて堪らない作品の一つ。
[感想] 花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す
花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)



▼ごく普通の中学生として過ごしていた主人公の日常が変わっていく。限られた世界の中で、日常を隣り合わせに死闘が繰り広げられる。先の見えない不安の中に面白さが混在し、今後の展開が全く読めない。2014年1月現在、一学期編完結、4巻まで刊行中。2013年12月よりstudio ET CETERAで5巻分を無料公開中。
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烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える (電撃文庫)烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫)



▼とにかく大好きな少女漫画「こどものおもちゃ」の紗南ちゃんと羽山のその後を読むことが出来るHoneyBitter番外編。これの前編が出たときは、雑誌で何度も何度も読んでは、次号が出るまでの間、こどちゃも何度も読み直しました。もう、最高です!→感想
Deep Clear 「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」特別番外編 (愛蔵版コミックス)


▼某社倫理規定に抵触し出版停止となった、唐辺葉介氏のあの問題作が、ついに始動。→ 感想
暗い部屋



▼軍人幼馴染目的だったが、成金と庭師にやられた。えろもシナリオも満足保証!! 特に成金BAD「後悔」は涙腺刺激された。→ 感想




「蝶の毒 華の鎖」のFD「蝶の毒 華の鎖 ~幻想夜話~」。ハッピーエンド後のアフターストーリーのみならず、本編バッドエンド周りも補完されてるとのこと……三郎EDないかなぁ……正直、誰得だが、BADだとあってもいいと思ってしまう。




▼「黒と金の開かない鍵。」(→感想1感想2)を処女作にもつlittle cheeseの新作「トリック オア アリス」
黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
拍手レスページ(2011.08~)

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