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[漫画] 涙雨とセレナーデ1 著:河内遙

4063773280 涙雨とセレナーデ(1) (KCデラックス Kiss)
 河内 遙
 講談社 2015-10-13

 by G-Tools


タイムスリップ物です。

異世界漂流とかタイムスリップとかって、始まりの主人公のあたふた感とか辿りついた先での交流とか、ネタとしては大好きなんですが結構ラストにもやっとするものが多く、ラストがわからないと読むのに躊躇うネタでもあったりします。

最近のライトノベルとか、ゲームの世界や異世界に迷い込んだりするものが多くありますが、そういった漂流ものって漂流先での人間関係や恋に最終的にどう折り合いをつけるのかって点が最終的な大きなポイントだと思います。そして納得いくラストっていうのが結構稀っていうか……。
異世界をとると、現実世界の家族や友人たちはどうでもいいのかと主人公が薄情に見えますし(だからこそ、友達親族いないぼっち設定だったり、過去にしがらみのない『転生』設定が増えてきたのでしょうが……)、かと言って現実世界をとると今まで描写された漂流先の交流が切なさとおりこして虚しくなって、割いた時間返せなんて思ったりします。
ご都合主義ではありますが、「魔法騎士レイアース」はうまいこと収集つけたなと思った作品です。あとは、「彼方から」や「漂流教室」なんかも元の自分の世界と決別して、今いる世界で生きていくって流れがきちんと描かれていたと思います。


この「涙雨とセレナーデ」は、過去――明治40年にタイムスリップするお話です。
そして、主人公は小さい頃に一度、自覚はないながらに同場所へタイムスリップをしています。

主人公陽菜は、同じ剣道部の先輩に憧れを抱いているようなごく普通の女子高生。
そんな彼女が、曾祖母から送られたネックレスを、祖母が入院したがために願掛けとして身に着けたことによりお話は動きます。

キーとなるのは、「曾祖母のネックレス」「お天気雨」。
あとは、多分「音楽」もキーになってるんじゃないかなぁ?

彼女が小さい頃、一度タイムスリップしていたときも同じ状況で、そのときネックレスについていた雫形のガラス飾りは三つあったのですが、二度目のタイムスリップでは二つになっています。
なので、タイムスリップ毎に飾りは消費されるものと思えます。そして、きっと陽菜は一度現代軸に帰るんだろうなと。
そして、最後の一粒になったとき、彼女はどういう選択をするのか――?

陽菜は一度目のタイムスリップで会った男の子「たーくん」と、二度目でも出会います。というか、タイムスリップした彼女の第一発見者が二回とも、たーくんこと本郷孝章様です。

孝章に保護(?)された陽菜は北峯伯爵家に送り届けられるわけですが、それは陽菜のことを北峯家令嬢の雛子と思ったからで、夢だとばかり思っていた陽菜はそこで、自分と顔も名前もそっくりな雛子と出会うことになります。

この孝章は、雛子の婚約者なのですが、妾の息子で、本妻の子が病弱なためにスペアとして引き取られたという生い立ちだけれども、雛子には恋心を抱いていて彼自身は結婚を望んでいたりします。でも、孝章の方が身分が低いために彼は強行できるような立場ではないみたいです。

ただ、この孝章の恋心というのが、元々ヒナに対して特別な感情を持っていたことから、小さい頃に出会った陽菜に対してなのか、顔合わせのときに再会した雛子に一目惚れから恋心に変化したのかはイマイチはっきりしません。
話の流れ的に、また少女漫画的には陽菜と出会った過去があるからこそと思いますが、何歳か年の差あるんでしょうけれど、いくらいい思い出だとはいえ、正直そんな幼女に恋するかな? とも思ってしまいますw
彼にとって小さい頃に陽菜と遊んだ記憶は大切な思い出のようで、ヒナとはずっと再会したいと思っていたのに、お互い成長して顔合わせで再会したというのに、雛子は全力拒否の姿勢。家同士の婚姻であって、自分には自由らしい自由はなくとも、好きな相手を妻に望める立場を持っているというのに、その相手の態度は頑なだという。


生い立ちも気の毒ながら、小さい頃の思い出を胸に再会したというのに、本郷孝章氏、非常に切ないですw



そんな孝章の本心など知らない雛子とそっくりな陽菜は、彼女と入れ替わりをしたりするわけですが、孝章に自分が落としたネックレスについて尋ねたとき、どうやら孝明はそのネックレスの送り主を雛子が想いを寄せる男とでも思ったのか、ネックレスを返そうと胸ポケットに手を突っ込んだというのに、直前に好きな相手(雛子)から破談を申し入れて欲しいなんて言われたこともあり、ネックレスなど知らないとしらばっくれますw
うん、こういうクール男子の嫉妬からくるいじわるには萌えます。陽菜にとってはいい迷惑ですがw


そして、雛子ですが、こちらは深窓の令嬢といった感じで、お屋敷に来る書生さんに密かな恋心を抱いている様子。
うーん、雛子とその書生武虎が駆け落ちして、陽菜が雛子ポジションに収まったりするのでしょうか……?


陽菜にネックレスを渡した曾祖母が実は雛子説も考えたのですが、陽菜は昭和後半とかでなく普通に現代軸の人間なので、彼女の曾祖母が明治25年頃の生まれってのはまずないんじゃないかなって思います。陽菜が小さい頃で、余裕で100歳超える計算になりますw まぁ、年齢的に曾祖母=雛子というのも絶対ありえないとは言えませんがね。

陽菜と雛子がそっくりなのはただの偶然なのか、それとも血縁があるからなのか――
私の予想では、多分陽菜は一度は現代軸に戻ると思うので、そのときに過去を調べたりするのでしょうか?


現在のところ、タイムスリップした陽菜は雛子の助けを借りて、とりあえず生活をしているといったところ。

5話で孝章から雛子に対する告白を受けてしまい、孝章が好きなのは雛子だと、彼に惹かれつつあるかもしれない陽菜にはちょっと切ない展開ではあります。
蓋を開ければ、ただの両片思いなのにな! って、陽菜、先輩はどうしたw



にしても、

「もし僕がはじめから、初めてお会いした時から、貴方をお慕い申し上げておりました事をお伝えできていたら、何かが違っていたのでしょうか」

と陽菜に告げる孝章さんがかっこよくてかっこよくて――彼の気持ちがわかるだけに切ないのです。
それ、雛子に対してじゃないから! 陽菜本人に対してだから!
彼にとって初めての雛子との邂逅は、子供の頃ってことでしょうから!



コミックス1巻には5話まで収録されており、現在6話までお話は進んでいます。
連載が二月1回の掲載のようで、かなりもどかしいのですが、孝章が、雛子と陽菜という人間が二人いると知ったときどんな反応をするかがとても楽しみです。

でも、雛子と陽菜、彼女たちの入れ替わりによる自分への態度の違いから一番振り回されているのは、この孝章でしょうから、気の毒なことこの上ないですw


このお話の終着点が、どこにあるのかまだまだわかりませんが、なぜか作中のしっとりとした雰囲気がとても好みで、タイムスリップ先の人間と別れるEDでもいいかも…と思えたこともあり、単行本を購入した次第であります。
別れるEDでもいいと思えたけれども、やはりハッピーエンド至上主義な私としては幸せな終わり方をして欲しいなと思う気持ちはあります。けれど、タイトルの「涙雨」って結構不穏というか悲恋要素滲み出てるよなぁ……。

正直言うと、こういった線の作風はそこまで好みではないんですけど、それでも中古待ちせずに衝動的に購入してしまったってのがポイントなのであります。あと、陽菜と雛子のかき分けうまいなーって思います。陽菜のが雛子より眉が太めで凜々しい感じだなと。ぱっと見は、ベタ頭かトーン頭かで読者には判別可能ですがw



うーん、7話は11月25日発売号か……先が長い……



涙雨とセレナーデ(1) (KCデラックス Kiss)涙雨とセレナーデ(1) (KCデラックス Kiss)
河内 遙

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テーマ : 漫画の感想    ジャンル : アニメ・コミック

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<



▼WW2という世界を背景に生きる少女(少年?)たち。正直欲張りすぎだろ!ってくらい萌え要素の詰め込みを感じるも不思議と破綻せずに読ませる魅力に溢れるている。6年の歳月を経て講談社文庫で新装復刊、2015年4月現在3巻まで刊行中。全4巻完結予定。
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▼TL小説。騙されたと思って読んで見ろ!
◆ただの男女として出会った二人が少しずつお互いを知り、そして――(火崎勇著「恋と泥棒の仕方は覚えます」) ◆わずかな気持ちのすれ違いから誤解が生じてしまう。王道の話運びの中、一人称の心情描写がぐいぐいくる。(火崎勇著「あなたの手を取るその前に」) ◆復讐のため陵辱され愛人関係を強いられたその先、過去の真実とは――?(藤波ちなこ著「初恋の爪痕」) ◆互いに心と身体に傷を持つ姫と騎士、二人の出会い。姫を救うため騎士のとった行動とは?(藤波ちなこ著「最愛の花」

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花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (B's-LOG文庫)



▼ごく普通の中学生として過ごしていた主人公の日常が変わっていく。限られた世界の中で、日常を隣り合わせに死闘が繰り広げられる。先の見えない不安の中に面白さが混在し、今後の展開が全く読めない。2014年1月現在、一学期編完結、4巻まで刊行中。2013年12月よりstudio ET CETERAで5巻分を無料公開中。
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[感想] 東雲侑子は短編小説をあいしている
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東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)



▼最近のライトノベル界では中々珍しいガチ戦記物。しかし、ライトノベルとしてニヤっと出来るキャラ具合もちゃんと盛り込まれてる感じが堪らない。全12巻。
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烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える (電撃文庫)烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫)



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Deep Clear 「Honey Bitter」×「こどものおもちゃ」特別番外編 (愛蔵版コミックス)


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▼軍人幼馴染目的だったが、成金と庭師にやられた。えろもシナリオも満足保証!! 特に成金BAD「後悔」は涙腺刺激された。→ 感想




「蝶の毒 華の鎖」のFD「蝶の毒 華の鎖 ~幻想夜話~」。ハッピーエンド後のアフターストーリーのみならず、本編バッドエンド周りも補完されてるとのこと……三郎EDないかなぁ……正直、誰得だが、BADだとあってもいいと思ってしまう。




▼「黒と金の開かない鍵。」(→感想1感想2)を処女作にもつlittle cheeseの新作「トリック オア アリス」
黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
拍手レスページ(2011.08~)

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