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[小説] 空飛ぶ貧乏騎兵隊 著:黒川裕子

空飛ぶ貧乏騎兵隊 (C・NOVELSファンタジア)空飛ぶ貧乏騎兵隊 (C・NOVELSファンタジア)
(2013/02/22)
黒川 裕子

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黒川裕子先生作のレビューを書くのは初めてだけど、意外に著作品には手をつけています。
デビュー作はキャラ相関的にヒロイン不在っぽかったし、何となくあまり好きにはなれなかったから1巻途中で挫折したんだけど、遥か古から続くかのような壮大な世界観や落ち着いた文章と破綻してない物語運びは素直に面白いと感じた。でも、私は基本ラノベ読みだし、カプ萌えしてにやにやしたいのも大きいので、若干のニアホモくさいキャラ相関がちょっとダメだった。
だけど、小説に置いて重要要素である文章運びや世界観の設定は好みだったので、この人の作品なら安心して読める!と、2作目の熱砂の巨兵も読んでみることにした。読んでみたら面白く現在3巻まで読了。4巻は積んだまま、新作である今作に手を出しました。
いや、新シリーズだったら1巻目は2週間以内に購入して初動アピールしとかないと出版不況の現在何が起こるかわかりませんので……と思ってたら、単巻モノだったという罠orz
まぁ、それはいいんだけど、著者の今までの2作品と違い、ポップな感じでお気楽な雰囲気を持ってお話が進むので凄く読みやすかったです。シリアスじゃないわけでもないですが、主人公以外の登場人物たちのどっしり構えた感じが、世界観的にはシリアスなのにそう思わせない雰囲気を保ってるのが良かった。


そして、著作初めての女の子主人公! と言っても25歳ですがw


ひょんなことから、かつては鳳凰がいたとされるジント王国の伝統ある鳳騎兵隊の隊長となるも、それは全く有難い役職ではなく、その隊には癖のある人間たちしかいない。そして、部下はたったの4人。

名前は伝統あっても、ただの貧乏騎兵隊。
夕飯の支度にも主人公モートは値切って材料を仕入れ、隊を支え、自分より年上のおっさんにはおっかさんと呼ばれる始末。
個性豊かな癖がありすぎる部下たちに囲まれ、胃痛と頭痛に悩まされる……そんな主人公です。


しかし、モート意外の彼らを取り巻く空気はお気楽そのものだけど、話自体は世界創世から破滅の危機にも繋がる展開も含まれている。
その世界観の構築は著者他2作を見て折り紙つきと既に自分は思うほどなのですが、本当によく練られてるなぁと思う。たった1冊の話なのに世界観が広い。登場人物も多いほうだけど、一人ひとりキャラが立っていて読むのが全く苦にならない。


そんな世界観の中、世界の危機の切っ掛けは、世界の創造主をおやじとする二皇子、時の悪魔と呼ばれる闇皇子と鳳凰と呼ばれる火皇子のゲーム。
その世界創世に関わる所謂神のような存在の鳳凰が、幼い頃のモートの純粋で綺麗な願いに触れ、愛するという気持ちを得られたことが、これからの幾千の時を犠牲にしても得がたいものであり、自身の破滅に繋がっていたとしても幸せだと思うことに繋がってる描写がお約束のようだけど良いなと思いました。
あと、それに至る過程のゲームの内容に通じることなんだけど、鳳凰の恋心が闇皇子の呪いとは関係ないところで発生してるのにも萌えた。そんな鳳凰の変化に、最終的に愚痴愚痴と拗ねる闇皇子が何かツンデレ可愛かったです。


モートは隊の皆から好かれてるわけだけど、超にぶにぶです。幼馴染マロイかわいそうwww
恋愛描写は特にないけど、モートは彼女を追いかけて入隊した1歳下の幼馴染とのほほんとしたランティルギスカに好意を寄せられてるのは分かりすぎるほど分かります。


綺麗に終ってるので続きを読みたいとは思わないけれど、久しぶりに結構早く読み終えるほどには面白かったです。

今後も黒川先生の作品はチェックするだろうなと著作に触れて思いました。
今度はシリアスファンタジーで少女主人公とか見てみたいなぁなんて思う次第です。


最果ての少年―熱砂の巨兵〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)最果ての少年―熱砂の巨兵〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
黒川 裕子 為重 英子

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Recommending
▼誰が何と言おうと、お勧めNo1なライトノベル。思春期萌えの方は、この身悶えるような快感に存分に酔うことができるだろう。
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▼WW2という世界を背景に生きる少女(少年?)たち。正直欲張りすぎだろ!ってくらい萌え要素の詰め込みを感じるも不思議と破綻せずに読ませる魅力に溢れるている。6年の歳月を経て講談社文庫で新装復刊、2015年4月現在3巻まで刊行中。全4巻完結予定。
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▼「黒と金の開かない鍵。」(→感想1感想2)を処女作にもつlittle cheeseの新作「トリック オア アリス」
黒と金の開かない鍵。トリック・オア・アリス



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波

Author:波
脳内はいつもピンク色。
妄想とかレビューもどきの感想とか、勝手気ままに綴ってます。ネタバレ含みまくりです。胸熱な勢いで更新したくなる作品に出会ってない気がする今日この頃。
ブログを更新するほどの熱い想いを持てなかった読了本の感想は、読書メーターにて。
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