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[小説] 灰と王国 北辺の闇 著:風羽洸海


灰と王国1 北辺の闇灰と王国1 北辺の闇
(2014/03/28)
風羽洸海

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久しぶりに、一気に読了。
なかなか面白かった。
このあと、web版目を通すかーってほどには。


ただ、うん、思うのが、別にお値段には文句言わないよ、ちゃんと続きが出るならね。
けれど、どうして、他のエンターブレインの書籍化作品に比べて、装丁が残念な感じなんだろう?
表紙絵はもちろんすっげ好みなんだけど、なんかぺらぺら感が……

今まで、書店で、ここの書籍化作品、幾度となく見てきて、手にとってしまったことは何度もある。え、このお値段なのにこんなかっちょいいお金かかってるような装丁なの!?みたいな印象をよく持ってた。
だけど、うーん、これの場合、手にとった印象としては、なんか軽いなーって感じ。紙質とかさ。他の書籍化作品に比べたら少し高いのに。

もちろん、普通に少女小説として出したら、かなり外れたような内容だから、売れない可能性はある。
だから、単価を上げられる、大判で出すのだろう、というのも頷ける。
しかしこれが裏目に出ないといいと思ってしまう。最後まで続きを書籍で読みたいと思う、一読者としては。


まぁ、そんなことを一消費者が気にしたところでしょうがないし、装丁に関しては、過去のEB書籍化作品から、私が勝手に過度な期待をしてただけなんだけど、それもひとつとして、ちゃんと続きが出てくれるのを願うばかりです。




内容としては、ハイファンタジー。
まぁ、異世界を舞台とする、そこで生きる人々があがく話?

主人公補正のない、平凡主人公があがいてあがいて頑張る話ってのが基本的に好きなんだけど、やっぱり粉屋の息子とはいえ、多少の主人公補正はある模様。過去や出生に何かしらありそうです。
ヒロインである竜のレーナが、普通に主人公フィンにまとわりついてるのはなぜだろうとか思っちゃいますし。

なんというか、いまのラノベ界からすると珍しい……というか、ぶっちゃけ売れ線は外しまくってるといっていいほど、地味な話だと思います(褒め言葉)
だからこそ、最近は新規発掘をすることもせず、私のような天邪鬼な読者の手が伸びたのでしょう。



そうとはわからずに、ひとつの国が滅んだと思われるところから話は始まります。
軍団兵など機能せず、人の住む場所において秩序もなくなりつつ、そんなところから出ようとしたところで、フィンはレーナと出会う。
故郷ナナイスの現状を知らせるために特使として赴いたウィネアでは鼻であしらわれ、軍属になるけれども……

と、ストーリーラインを思い返してみると、本当に1巻は地味な話だと思う。



だから大きなドラマ性があるわけでもないし、少女小説(一応ビーズログ文庫の一端として出てるみたいだし)としてみると、ヒロイン、レーナがなぜこんなにフィンにまとわりついてんのか、いつの間にやら穏やかに恋仲に近い感じになってるしとかって思えば、お約束すっとばして、あれれ~?な感じ。別に恋愛物を期待してるわけでもないし、世界観として、FT小説としての魅力が損なわれるわけでもないんだけど、書籍商品としての位置づけが中途半端で、逆に消費者に手に取られにくい結果になってるのでは?と思ってしまう。

ただ、主人公はためらいもなく、ばっさばっさ人を殺すし、それに対する葛藤も恐れもない。妹ネリスも両親も、それに対して何も思うことはない様子。
それが逆に気持ちいい。というか、この世界における価値観みたいなのがあってよい。



Web小説だしこんなもんだよね、みたいなことは言いたくないが、文章は読んでて引っかかる部分があったり、あまり使われないなーって(私の読書量が少ないだけだろうが)言い回しみたいなのも多い気がした。

文頭に「が、」「と、」がやたら多様されててテンポが微妙だなーなんて思うところもあったり、「……」だけの括弧文も結構ありまして、硬派な内容、硬めな文章っぽいと思ったけど、そこまで硬くもないかなーって印象を受けた。横文字で読むと、あまり気にならない点も多いんだけど。縦組みで読むと違和感がある。
以前、烙印の紋章を読んだときに、硬派な感じなのに、ラブコメちっくなヒロインとの係わり合いに違和感覚えるようなのと似た印象を受けた。
読みやすい、うまいなーってところと、ちょっとうーんてところが交互に来る感じ。


どうでもいいけど、「失笑」という言葉が、本来の意味で使われてるのはいいんだけど、妙に違和感を持ってしまうのは、自分も本来とは逆の意味で受け取ってるからや、そういったふうに使われる読み物を読んでるからなんだろうなーなんて思ったりもした。



あと、書籍化決まってからの2chでのレスとか見てる限り、序盤は暗い、それを耐えて抜け出せば面白いってあったけど、もちろん今の状態でも面白いんだけど、言うほど暗いかな?ってのが私個人の正直な印象。

確かに、昨今のラノベからしたら、世界はきらきらしてないし、食べ物も満足にない。お父ちゃん、指一本なくなるし、レギュラーキャラかしらと思った人はあっさり死んじゃうし……で、暗いってよりは、最近のラノベの形態から駕しているだけだと思う。

今のところは、ダークファンタジー?ってのとも違う気がする。
個人的にはダークファンジーとしては、もっとえぐくあって欲しい。
ベルセルクとかは、ダークファンタジーだよねと言われたらしっくりくるんだけど。


作者さんもあとがきでおっしゃってるように、公募規定にとらわれない作品として発表してた作品らしいですし、今の時代、1巻詰め込み、売れなきゃ2巻は出ないよ!みたいなのも多いから、こういったゆっくりとお話を楽しませてくれる作品は最近では本当に珍しいと思う。
エンターブレインさん、マジいい仕事するわ。書籍化なかったら、私、たぶん、読む機会なかったよ。

まだ世界観に関してや、よくわからん闇の獣や神々に関しては言葉が出てきただけなので、これからそれが明らかになっていくのでしょう。それもまた楽しみ。



まぁ、なんだかんだ言いつつ、先が読めない面白さがある作品だと思う。
世界観の独創性があるのがまたよい。

基本的に、世界観萌え>キャラ萌えな作品に外れはないっ!


そして、この先、彼らがどうなるのかってのが全く想像できないので、読み物としては久しぶりに胸熱くなる感じを味わえた。
だからこそ、TL小説ですら何日もかけて読むことのある私が久しぶりに一気読みしたわけですしw
おかげで今日は少し睡眠不足だよ。


2巻「灰と王国2 竜と竜侯」は4月28日発売。

とりあえず、次も読みたいと思う。
けれど、その前に、web版を読破してしまいそうな自分がいますwww




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テーマ : 感想    ジャンル : アニメ・コミック

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